小説
トルストイの小説は、読んだことがない。 トルストイは無抵抗主義の元祖で、ガンジーなどに影響を与えたことで知られているが、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』のアリョーシャはトルストイの無抵抗主義に通じるものがある。ところが我々は、トルス…
ドストエフスキーの『罪と罰』で、ラスコーリニコフは殺害目的のアリョーナ・イワーノヴナに加えて、殺害現場を見られたアリョーナ・イワーノヴナの妹のリザヴェータをも殺してしまう。 リザヴェータはすっかり姉の言いなりになっており、姉のために昼も夜も…
矢沢あいの『NANA』を特徴づけているのは、登場キャラの自由さの他に、登場キャラの孤児率の高さにある。 大崎ナナは母親は4歳の時に蒸発し、父親は全くわからない。祖母は15歳の時に死んでいる。 本城蓮(レン)は捨て子、高木泰士(ヤス)は両親を交通事故…