坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

私の擬装請負体験(22)~まとめ

シリーズ一回目から読みたい方はコチラ↓


  1. sakamotoakirax.hatenablog.com

前回、ブクマで次回に期待するような発言があった。しかし申し訳ないが、ストーリーとしてはこれで終わりである。なぜならこの後のことは、

『水瓶座の女』成立の背景 - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

ですでに書いているからである。
かいつまんで言えば、私が裁判をしようとしたのを、家族に徹底的に妨害された。さらに私が裁判しないように過酷な労働環境の会社に放り込んだ。それについて書いたのが、

不作為の行為は加害行為である - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

である。しかしここまでくると、Aグループの擬装請負とはもう関係ない。

このシリーズは労働者派遣法改正前に書き始め、改正後も続いて、ようやく終わった。いまさらだが、労働者派遣法改正についての問題提起も含めて書き始めたものだった。だから労働者派遣法改正についても述べる。
労働者派遣法改正は、派遣労働者の派遣可能期限を無期限にするものだった。それ自体は問題だが、改正を進める与党に対する、野党の態度はほとんど思考停止と言うべきものだった。派遣可能期限が無期限になる制度には反対して、派遣可能期限がなかった分野には「雇用が不安になる」と言って反対するのは矛盾している。
また派遣可能期限が無期限になるのは問題だが、それには労働組合への通達が必要になったことについてはほとんど触れなかった。今、派遣で労働組合のある会社などほとんどない。これは派遣業界の組合成立を促進する制度である。これに触れない野党は、派遣社員を現状に留めようとしているようで、与党より悪意的に見えた。
また野党で唯一与党よりの姿勢を示しながら、派遣社員と正社員の「同一待遇、同一賃金」を主張した維新についてだが、私は「同一待遇、同一賃金」が実現されるならば、派遣の直接雇用にこだわる必要はないと思っている。当時は議論に応じなかった自民も、今かつての維新と同じことを言っているようだが、これも政府が財政支出を増やさない現状では、「絵に描いた餅」になるだろう。

擬装請負は、私が事件に巻き込まれていた2006年から2008年にもっとも話題になった。当時は擬装請負が労働基準法労働安全衛生法が適用されていないことに話題が集中していたが、私は当時、より大きな問題が見逃されたと思っている。
それは擬装請負が、企業が派遣社員を、全く責任をもたずにリストラするために行われていた可能性があるということである。
いや、リストラならばまだいいだろう。企業はリストラという言葉を一言も使わずに、「無能」「悪者」のレッテルを貼って辞めさせていたのである。
この推測は当たっていると思う。根拠は私の体験のみだが、擬装請負を行う者たちが、「レッテル貼り」に流れていくのが、あまりに安易だからである。そして「レッテル貼り」を受けた者は徹底的に孤立させられるため、問題を表面化させることができない。そうして浮き上がれなかった人たちも相当いたと思う。
そして、この企業の「リストラ」が問題なのである。労働者派遣法は、2000年代の擬装請負騒ぎによって、根本的な改正を受けていない。つまり、擬装請負はまだ続いているのである。全ての企業とは言わないが、企業の多くは、今では労働基準法労働安全衛生法遵守するようになっていると思う。しかし企業は擬装請負を手離さない。その理由は不況の時に、派遣社員を全く責任をもたずにリストラするためである。
「それも企業を守るためには必要だ」
と思う人もいるだろう。残念ながら、完全な間違いである。
なぜなら擬装請負をする者は、どんなに悪知恵が働いても無能だからである。それも会社を潰しかねないほどに。
擬装請負を放置しなければならない理由は何一つない。制度を完全にガラス張りにし、企業が全く擬装請負を行えないようにするべきである。

私は当時、家族を含め様々な方向からあらゆる妨害を受けて、裁判によって擬装請負を表沙汰にすることができなかった。
しかし労働審判まで行った私は、事件から経過した時間に関わらず裁判できると、当時知り合いの弁護士に聞いている。もっとも裁判できるのは、は派遣元一社だけだが。
だから今でも裁判をする意欲を持っているが、ただ金がない。
水瓶座の女』は、裁判をする資金を稼ぐための意味も含めて書いた小説である。小説の売れ行きによって裁判ができるようになれば、派遣元と派遣先の社名も明らかにするだろうし、あの字の消えた契約書の字も浮かび上がらせて見せるつもりである。
そのときが来るまで、私は誰も愛さないし、誰の幸福も望まない。

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