坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

ヒューマニズムと社会性

最近思っていて、書きたいと思いながらどう書けばいいかわからなかったことを書こうと思うきっかけになったのは、この記事である。

blog.kuroihikari.net

この記事はきっかけであり、本筋についてどうこういうつもりはない。ただ気になったのがこの一文である。

たまには、新着エントリーから、真剣に探して、日々文章を打っている目立たない人を拾い上げてはどうか。すべてのブロガーにチャンスを与える、えこひいきをしない。それが敷いては、ブログサービスの延命へと繋がる。

 

この本筋から遠い部分についての疑問が、私の書きたいことにつながる。つまり株式会社はてなは全てのブロガーにチャンスを与えるのが延命どころか、衰退につながると考えているのではないかというのが私の考えである。


 違和感は、今年の夏頃からあった。

 それ以前のはてなブログでは、時々人間くさい記事がよくランキング上位に登っていた。

 探すのが面倒だからリンクは貼らないが、ろくでなしが登山に賭ける話とか、引きこもり、いやオタク?の母親が自殺した話とか、父親が自殺した話などである。 

こういった記事はよく人間のどうしようもない弱さを描きながら、それでも読まずにはいられない力強さがあった。

 そういった記事が、夏頃から見かけなくなった。

 いや、あることはある。 以前書いたのでやはりリンクは貼らないが、トイアンナさんの記事などである。

しかしトイアンナさんははてなのランキング入りの常連で、しかもこの時は炎上記事を引き合いに出していた。

 またはてこも差別についての記事(これもリンクは以下同文)をランキング入りさせていたが、はてこもランキング入りの常連で、しかも記事に熱が籠っていても形式は論文である。 

貧困女子校生の話はNHK絡みである。

 つまり、今はランキング入りの常連か、炎上への便乗がないとランキング入りしなくなっているのである。


 はしごたん氏は子育てブログが常にランキング入りすることについて批判していたが、私は子育てブログを見ている。

 結構楽しんで読んでいる。さすがに自分の子供の顔をゲス顔とか書くなとは思ったけど。

 しかしやはり違和感は感じていて、人間くさい記事が浮上しなくなった代わりに子育てブログが浮上したのではないかと思っている。 

また、社会派の記事が浮上しなくなった。

 以前はカテゴリーの欄に考え方、社会などの記事があった。 システムはよくわからないが、それぞれのカテゴリーの上位の記事で、PVの多い記事が人気エントリーとしてランキング入りすると単純に理解している。

 しかしやはり夏頃から、社会派の記事がカテゴリーから人気エントリーに登らなくなった。

北斗の文句は俺に言え - 男の魂に火をつけろ!

これなどもいい記事である。 (この記事だけどうしても埋め込みにできんかった…) こういった記事がランキングの上位に浮上しない。しかもカテゴリーの欄から消えるのが速い。 

そう思っていたら、はてなのシステムが変わった。考え方、社会などのカテゴリーが無くなり、技術、写真・カメラ、文房具になった。 


人間くさい記事が浮上しなくなったのと、社会派の記事が浮上しなくなったのは関連がある。 つまりヒューマニズムの問題である。

この夏くらいから、日本人のヒューマニズムが衰退したと私は考えている。

 ヒューマニズムと言えば、子育てブログもヒューマンである。しかし多くの人が傷つかないヒューマニズムである。

 人間くさい記事や社会派の記事は、既に多くの人にとって、傷つきやすい、人に見られたくないものになったのではないか?

 人間くささや、不条理に対する怒り無くして、社会派の記事への共感はないのだろう。

 私は今派遣で働いているが、派遣社員はよく、「歳をとったらのたれ死にする」と言っている。 こんなことを書いてランキング入りするとは思わないが、やはり少しも影響は与えないのだろう。


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