(マスコミ)大統領就任式の出席者は異例の少なさだった
(T)そんなことはねえよ!100万人はいたよ!史上最高の就任式だよ!
(T)アメリカ合衆国はTPPを永久脱毛する!!
大統領就任早々から、時に世界中を笑わせ、また困惑させてきたトランプ大統領は、日米首脳会談の直前に「ひとつの中国にとらわれない」という方針を撤回、日本がどう捉えるべきかわからない間に首脳会談は始まると雰囲気は一転、日米のパートナーシップの確認、尖閣諸島の日本の施政化にあることの確認、そして懸念の米軍の軍事費負担の話もなかった。
全ては元に戻ったかのようだった。
しかし、やはり情勢は変化した。 中国は尖閣への挑発を控え、東南アジア諸国のアメリカから中国への鞍替えにも歯止めがかかった。
トランプ大統領は、国内経済では私が理解できない迷走をしており、中東政策では、イラク戦争に踏み切ったブッシュほどではないにしろ、何らかの失敗をすると思っている。 しかし、日米首脳会談までのトランプの動向は、我々日本人にトランプの力量を見せつけた。
今は森友学園問題で支持率が下がっているが、日米首脳会談までの間に、安倍政権は60%近い支持率になった。
ゴルフ接待が話題になり、「とにかくトランプを褒めろ」とまでマスコミが言い出した。
いや、いいのである。必要ならゴルフ接待でも褒めろ作戦でも。
しかしこの時期の論調は、ひとつの真実を露呈させた。日本には外交カードがないのである。
外交カードがないのは、政権運営6年に入る安倍首相の責任とも言い難い。もっと根本的な問題である。
国民の安倍政権の支持は、「安倍さん頑張って」というより、「安倍さんは頑張った(けど駄目だった)」という、自分を納得させるためのものだった。
そして首脳会談後、結果に国民が納得しているかといえば、今なお納得していないと、私は思っている。
実際、
に見るように、日本はアメリカに多大に支出を強いられている。
もっとも私も、アメリカの軍事費負担を容認する立場であるが、軍事費名目ではないとはいえ、いやむしろ軍事費名目でないからこそ、51兆円という額は軍事費替わりとしては大き過ぎるだろう。
で、三浦氏は日米首脳会談の成果を評価しているが、はたしてそうだろうか?
軍事費負担の話も出なければ、地位協定の話も出なかったではないか。
また地位協定については、残念ながらトランプ氏相手では話ができそうにない。だから東南アジアに同盟国を探すなどをして、アメリカの軍事力の重要性を相対的に低下させる努力をするべきだろう。
と
トランプ氏から見る世界情勢 - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」
で書いた私もまた、分かっていなかったのである。
アメリカの軍事費を日本が肩替わりすれば、日本が米軍を雇っているのと同じである。日本が雇った兵士に、日本で好き勝手される筋合いはないのである。
このような簡単なことに気づかないのは、日本が自分で国を守れると思っていないからである。
実は、日本の軍事力は世界で第四位らしい。
軍事力だけなら、単独で中国と戦えない国ではない。
しかし、憲法上は軍隊を持たない日本は、自分の国を自分で守る気概を持てないのである。
逆に言えば、憲法を改正して自分の国を自分で守る気概を持てば、米軍の軍事費を負担しなくても、地位協定の改善は容易である。
そしてトランプは、というよりアメリカがそのことを知っているから、軍事費負担を仄めかしておいて別の名目の支出に切り替えた。日本に自分逹の実力に気づかせない方が支配しやすいからである。
日本はこのことに気づかず、米軍基地を沖縄に押し付けることで地位協定から、ひいては自国の防衛意識から逃げているのである。 古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。