坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。新ブログ「人の言うことを聞くべからず」+を開設しました。古代史、神話中心のブログです。

日本型ファンタジーの誕生⑮~『亜人』2:女を救うのは男の本能である

亜人』で一番好きなキャラは田中功次である。

最初はむしろ嫌いなタイプだったけどいつの間にか好きにって何愛の告白してんだ俺はwww。

もちろん好きになった理由もちゃんとある。 最初の頃の田中

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ワルソ~。 

この頃の田中は人を殺すのが平気で、長い間人体実験をさせられたために強い復讐心を持ち、むしろ殺人を楽しんでさえいた。

 しかし佐藤がグラント製薬の爆破を計画した時、

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と近くにいた女子高生に声をかける。

 女子高生はキモがりながら退散。田中も「馬鹿野郎が」と言ってその場を離れる。

 そしてフォージ安全ビルでの戦いで田中は下村泉と戦い、下村に手錠をかけて動けなくする。しかし下村が亜人だと知った野次馬が下村にたかってきたのを見て、

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皆殺しwww 。

しかし田中は倫理で動いているのではないのである。 

フォージ安全ビルでの佐藤達のターゲットの一人、李奈緒美を見つけた田中は、李に銃口を向けるが、「あの時は…ごめんなさい」という李を撃てなくなる。李はフォージ安全社長の甲斐敬一の秘書として田中の人体実験に関わっていた。

 そしてその後李の手を引いて逃がそうとし、途中であった佐藤にも銃を向けて、李を助けようとする。

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長期の人体実験により、田中は人格が壊れていた。 

荒みきった田中が変わっていくのは、女性を助けたからである。 男が女性を助けようと思うのは、それが男の本能だからである。

田中は女性を何度か助けることで、壊れていた感情が正常化し、その感情が倫理感を目覚めさせる。そして田中は「人を殺すのは駄目だ」と言うようになる。 


もう1つ、違う作品の例を紹介しよう。

 『COPPELION』のお台場原発再臨界の阻止の任務の途中で、成瀬荊は強烈な眠気に襲われる。

コッペリオンには突然のアトポーシス(細胞死)で死ぬリスクがあり、眠気はアトポーシスの兆候だった。

 しかし仲間の黒澤はアトポーシスを防ぐ薬を開発していた。

それがイニシャライザー(初期化薬)で、それを飲むとコッペリオンは人間になる。

 黒澤は成瀬に放射能の無い潜水艦に戻って、イニシャライザーを飲めと言う。

しかし成瀬は「あたしはあたしや、今のままでいい」と言って拒絶する。

 黒澤は逡巡の末、

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これは、今まで見たマンガの中で、一番男前なセリフである。 『COPPELION』はディストピアな世界観を利用して、男が女同士戦いやパンチラなどを楽しむ作品で基本的には嫌いなのだが、ラストは考えさせられるところが多い。 

苛酷な任務では、何が正しい選択かの判断は難しい。その場合重要なのは、後悔しないことである。

 黒澤が成瀬に謝るのは、成瀬の命の責任を黒澤が負うためである。そして「薬のことは忘れてくれ」と言って、成瀬の退路を絶つ。

 俺がこんなに男前だとは言わないけど、感情を大事にできる者が、ここまで言える。そして感情を大事にできる者が、女を大事にできる。


 え?お前こそ女とケンカしてるじゃないかって?んなアホな… 




↓ 


ケンカしまくってる~!!!! 


いや山口紗世子は怒らなきゃだめでしょ。

あとid:nyaaat さんは女性だと気づかなかったのですが気づいていれば言い方は変えてましたです。


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