坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

ドラゴンボールを考える⑦~「未来トランクス編」1:「未来トランクス編」は「魔人ブウ編」のリベンジマッチ!?

あ、悟飯脱落しちゃった( ̄▽ ̄;)、

ドラゴンボールを考える⑤~『宇宙サバイバル編』の予想と『復活のF』 - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

での予想は外れた。ディスポを倒したのは当たったけど 道連れだし、フリーザとの共闘だし。 

まあフリーザは地球のドラゴンボールじゃ復活できなくて地獄に逆戻りってオチだと思うけどね(⌒‐⌒) 


さて、次回のアニメを見てからにしたかったが、事情があって『ドラゴンボールを考える』を更新しよう。

今回は「未来トランクス編」。

 「未来トランクス編」を見てて思うのは、やたらと「魔人ブウ編」に似ていることである。 

ブウが一瞬で全細胞を消滅させない限り死なないという設定は、ザマスの不死身に限りなく似ているし、途中で悟空とベジータポタラ合体によるベジットが活躍するところ、通常の気功波と気弾でなく、気を剣状にしたり召喚獣のような形状にするのも、最後は元気玉のような気を剣状にしてザマスを倒すのも、「魔人ブウ編」に似ている。

  原作の「魔人ブウ編」がうざいのはwww実力ではブウを超えるキャラが多数登場するのに、全細胞を一瞬で消滅させなければならないという設定のため、ストーリーがなかなか終わらないところである。正直話をちゃんと覚えていない。

 しかも魔人ブウがギャグキャラなため話が締まらない。

最初に登場したブウが最後の敵でないというパターンは「人造人間編」と同じだが、「人造人間編」のラスボスのセルは何がしたいのかは今一わからないが存在感はあった。 

魔人ブウ編」の最後に登場する、人語を解さない凶暴なブウには存在感は確かにあった。だがそれも魔人ブウなのである。ギャグキャラの要素を引きずっており、読者が別物と認識する力がその分削がれている。

 「未来トランクス編」のゴクウブラックとザマスも、同じザマスだという点では「魔人ブウ編」と同じである。

しかし「未来トランクス編」はシリアスにストーリーを展開するので、「魔人ブウ編」のように緊張感に欠けるところがない。

ナルシストなブラックもギャグとしてよりも、ザマスの内面の醜さの強調と受け取れる。 

そしてこの場面。

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合体ザマスの半分が悟空の肉体のため不死身にならず、身体の半分が溶けている。

 この後ザマスが訳のわからない弁解をするところは見物で、悪としての醜さを描き尽くすのに成功している。

 鳥山が、「未来トランクス編」を「魔人ブウ編」と同じプロットにした理由も何となくわかる。 

魔人ブウ編」の仕上がりに鳥山は不満だったのだろう。もっとも当時の少年マンガのように無理矢理描かせればだれるのは当然だが、プライドが低いようで高いのが鳥山である。

「未来トランクス編」は「魔人ブウ編」のリベンジマッチの要素があるのは間違いない。

 しかしそれだけではない。 

ザマスにとどめを刺すのが悟空でなくトランクスであること、それを元気玉のような技でしたことは、「未来トランクス編」の主人公はトランクスだということ、正確にはトランクスが主人公であるべきだったストーリーだということである。


 さて、今回この記事を更新した理由である。

 

 

超サイヤ人5

>しかし『DB超』は悟空を世界観の中心から外すことで、ベジータを悟空のすぐ後の行くライバルにすることに成功した。

漫画版の超はそうでもない感じですけどね
漫画版の方はベジータがどれほど努力しても悟空の天才ぶりにはかなわない、といった感じで、
いくら強くなっても戦闘の土壇場で悟空に追い抜かされる、といった構図になっています
アニメはともかく漫画の方はベジータが秀才型、悟空が天才型といったコンセプトの扱いを受けているようです

 

 

ドラゴンボールを考える②~悟空はギニューに10倍界王拳を使っていない - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

にコメントを頂いたので、それについてのコメントを書くためである。 

私の考えは少し違う。 もっとも私はコミックスしか読んでおらず、連載を見ていない上での判断である。

 未来から現代に来たトランクスが、ブラックの強さを計るために悟空と手合わせするが、

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ウイスに言われている。

 悟空はSSJ3になるが、トランクスはSSJ2のままで悟空のSSJ3と同等のパワーを発揮。

慌てた悟空が一瞬SSJGになってトランクスに勝つ。

 そして未来に行くと、ベジータがSSJ2でブラックと戦い、ブラックを圧倒する。

 えっ、これってSSJ2では強さはベジータ>ブラック>トランクス≧悟空ってことじゃね!? 

鳥山は、原作で「ベジータ以上の天才」になった悟空を、『DB超』のマンガ版で元の「基本戦闘力はベジータが上」に戻したのである。 

トランクスが悟空よりやや強いのは、トランクスが上級戦士のベジータの息子だからだろう。

 ただそれだけではない。 

「人造人間編」では、トランクスは気の毒だがお客さんになりすぎていたのである。その点が若干修正されている。

 基本戦闘力はベジータが上。しかし主人公が悟空なのは、悟空が「器用」だからである。

 コミックス4巻では、悟空は合体ザマス相手に、SSJBの溢れ出る気を体内に閉じ込め、SSJBのパワーを100%引き出して互角に戦っている。

 アニメ版では悟空の代わりにトランクスが魔封波を使い、御札を忘れてザマスの封印に失敗するが、マンガ版では悟空がキャバクラの割引券を御札と間違えるというオチで失敗している。

 アニメ版とほぼ同じ展開の場合、そこに特別に意味があることがある。

ミックス4巻のおまけページの絵。

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魔封波失敗の後、「やっぱりこういう技はオラ向いてねえ」と悟空は言うが、ビンなら確実に封印できたのである。

 悟空は「がさつ」とか「おおざっぱ」とか言われているが、ベジータがなれないSSJ3になれる悟空は、実はとっても器用なのである。

 悟空は「サイヤ人クリリン」、これが鳥山の出した答えである。 

そうやってベジータを越えられるところが天才といえばそうかもしれないけど、1つ確かなのは、「基本戦闘力はベジータが上」ということである。 古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。