坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

食いものにされる日本

韓国が慰安婦支援財団を解散した。
「これは日韓合意に反する行為です。韓国は約束を破る国です。韓国は信用できません」
ってお前らいい加減日本語しゃべれー!!!!
問題はそこじゃない。日本の拠出金がどうなるかという問題はあるが、それも問題の本質じゃない。
問題は、韓国の大法院が徴用工への損害賠償を認める判決をしたことで、従軍慰安婦の個人賠償請求が認められる空気になってきたことである。

世論が慰安婦の個人賠償請求に言及しない背景には、この記事がある。

president.jp

世論は韓国の約束破りとして息巻いているが、内心は個人賠償請求が通ることに戦々恐々としている。こんな現状を直視しない者達が戦って勝てるのか?そもそも法廷論争である。政治力や国民の団結でどうなるものでもない。

だが橋下氏の主張は、単に勝てるかどうかという警告に過ぎないと見るべきだろうか?
国際環境を振り返ってみよう。「外交の安倍」と持ち上げ続けた右翼に冷水を浴びせたのが、ロシアのプーチン大統領からの「領土問題を棚上げにして平和条約締結」提案だろう。
ロシアの対応にすぐに反応する必要はない。
ただ今言えることは、北方領土を取り戻したいなら、それが一番可能だったのはソ連崩壊直後の、エリツィン大統領が領土交渉を持ち掛けてきた時だろう。
あの時も、「四島返還でないと駄目」と突っぱねたが、相手が領土交渉に応じて、しかもこちらの要求が丸々通るなんてことがあるわけがない。
今回の領土交渉では、日本にも「四島返還はあり得ない、なら二島返還でも」という空気は醸成されていた。日本人はそれだけ現実を見るようになっていた。それでこの有様である。
戦争に負けて、戦争するわけでもないのに領土交渉をして相手から領土を取り返すというのは、よほどの好条件が日本側になければならない。日本はその好条件を整える努力を全くしないし、ソ連崩壊のような好機でさえ逃してしまう。日本人はこの欠点をよく認識すべきだ。

ところで、なぜ今、プーチン大統領は「領土問題棚上げ論」を持ち出したのだろう?読者への宿題にしよう。
そして沖縄基地問題では、玉城デニー知事がアメリカを訪問すれば、「辺野古移転以外には考えていない」という連れない返事をもらう始末。
本土の人間は、このアメリカの対応を喜んではいけない。
「分割し、統治せよ」が支配の基本である。トランプは日本の分裂を狙っているのである。沖縄の希望が通らなければ、日本はますますアメリカに依存するのをトランプはよく知っているからである。それは日本人が米軍基地を沖縄に集中させる理由が、自分の所に米軍基地があるのを見たくないからに過ぎないのを、トランプにしっかり見抜かれているということである。支配されていることの否認こそが、奴隷根性の根源である。

このような中での徴用工判決、慰安婦支援財団の解散である。
慰安婦への個人賠償請求で、問題が司法に限定されるとしても、日本が勝てる保証はない。そして日本を取り巻く周辺国は、日本に有利な態度を取らない可能性が高い。
南北融和で韓国の目が北に向かっている以上、韓国は反日的な態度を取るのである。まさにかつて述べたように。そして日本と韓国が対立していた方が、アメリカやロシアなどの大国には都合がいいのである。
このままでは日本は徹底的に食いものにされる。慰安婦の個人賠償請求がくるという現実を直視できないならなおさらである。
ならば橋下氏の主張には、韓国の賠償請求を認めた方がいいという含みがあると考えるべきだろう。
今日本がするべきことは、外交カードを作るための地道な努力をすること、そして国内の対立を解消して、団結を高めることである。

ところでさあ、いい加減「くたびれはてこはたちが悪い」見るの止めたら?
そんなことをしてもはてこは優雅に留学生活送ってるだけだよ。それとも何、羨ましいの?
そんな昔の記事読んでても意味ないでしょ?もっと実のあることをしなよ。

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