坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

消えた「三空港問題」

去年の夏の、台風の話をしよう。このブログでは、タイムリーな更新をする方が稀なのでwww。
台風による津波で、関西空港が冠水した。夏に聞けば涼しそうな話題も、冬に聞けば寒々としますな。
関空が冠水したことで、人々は維新を批判した。災害対策を放棄していた松井知事が批判されるならわかるが、既に政治家でない橋下氏まで批判される事態に。
何で?関空は橋下さんや維新が作ったものじゃないよ?
そこで「ああ、三空港問題ってのがあったっけな」と思い出した。どんな問題だっけ?
そうだ、困った時はウィキペディアだ!

関西三空港の経緯と現状 - Wikipedia

あれ~???
三空港問題ってこういう議論だっけ?
いや、タイトルが「関西三空港の経緯と現状」で、「三空港問題」ではないのだが、三つの空港があることで「問題」とならなければ「三空港問題」にならない。
橋下氏が大阪府知事の時は、関西に三空港があることでそれぞれの空港の集客力が少ないから、三つの空港を統合しようという話だったと思う。橋下氏の主張は伊丹空港がいらなくて、沖縄米軍基地問題も絡まって神戸空港は米軍基地にするとかしないとか、そういう話だったと思うんだけど。
ウィキペディアは本当に「経緯と現状」で、神戸空港の話はほとんどないし、橋下氏の神戸空港についての見解もない。さらにいつの間にか「三空港問題」は経営統合の議論になってるし。

橋下さんのウィキペディアも見てみよう。

橋下徹 - Wikipedia

あれ~????「三空港問題」がごっそり抜けちゃってるんだけど。
で、関空の冠水についての橋下氏のツイートをBLOGOSがまとめてくれているので見てみると、

lite.blogos.com

②当時国交相前原誠司さんの英断で、国営伊丹空港関空を一本化して完全民間運営に。LCCと物流の拠点にし、国や自治体からの出ていた多額の補助金は0に。僕もその案を了承。死にかけていた関空が蘇って過去最大の利用客数の更新中だった。

 

へーそんなことが。でも「関西三空港の経緯と現状」では国交省が反対したって書いてあるけど?

しかしながら、上述の経緯より、大阪国際空港の存続を決定した国土交通省大阪国際空港の周辺自治体らは、反発した。

 

「上述の経緯」とは何かを見てみると、

国土交通省交通政策審議会航空分科会は、2007年6月21日に、大阪国際空港の種別変更(格下げ)の検討が必要、という答申案を出した。しかし、前回同様に、11市協は反対の姿勢を示した。これについて、一般紙は「3空港が特性をいかし、連携して航空需要をになうことが必要」と論評した。その後、兵庫県井戸敏三知事も、10月15日の会見で、大阪国際空港の維持・整備費の地元の負担増などに関して批判した。また、大阪府太田房江知事(当時)は、国土交通省に対し、大阪国際空港は国の管理運営する基幹空港として維持することと、地元に維持・整備費の負担を求めないことを、要望した。この件で、両知事は、10月5日に国土交通省を訪れ、冬柴鐵三国土交通大臣(当時)に、上記の主張をまとめた要望書を渡した。

 

大臣前原さんじゃないやん!!
それに2009年に橋下氏が伊丹空港廃港を撤回したと言うけど、「大阪国際空港#橋下大阪府知事大阪市長に関する動きも参照」というのが気になる。ここをクリックすると、

大阪国際空港 - Wikipedia

伊丹空港に飛んだぞ!!

2009年1月に橋下は「勉強不足だった」として大阪国際空港廃止論を撤回し、大阪府としては関西国際空港の活性化を重視し、関西3空港の一体的運営に関しては、将来的な課題とする大阪府の従来方針に準じた内容を、関西3空港に関する提言としてまとめたことを表明した。しかし、2009年9月に開かれた懇談会では、再び橋下が大阪国際空港廃止論を主張し、関西国際空港神戸空港に路線を集約させるという案を提案した。

 

伊丹空港廃港に戻ってるやん!!

駄目じゃん、ちゃんと「三空港問題」の記述を残しておかないとwww。
橋下氏の伊丹空港廃港論は誤りだったし、またそれでいいと思っている。
リスク無視でコスト削減にさえなれば賞賛された時代があったのであり、そういう時代には、改革的な政治家はその流れに乗らなければ政治家になれなかったのである。そして三空港問題はその時代の産物である。
そもそも橋下氏自身が伊丹廃港論を主張したことを認めた発言をしているのに、橋下氏以外の人が三空港問題での橋下氏の発言を隠す必要はない。それこそ橋下氏ではないが、「馬鹿な有権者」である。良かったね、政治家辞めてwww。
いやいや意地悪は止めておこう。最近の情報から見て、参院選でかどうかはともかく橋下氏の政界復帰は確実だし、橋下氏も口では否定しながらも、政界復帰する気満々だろう。私も全ての主張に賛同してはいないが、それでも橋下氏の支持者である。
大阪万博の決定により、大阪都構想の実現もぐっと可能性が高くなった。

大阪市民も反橋下派も、既に橋下徹の罠に嵌まっている - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

の頃と違い、私は都構想賛成に転じた。
というのは、元々経済効果を数値化できるものではなかったからである。
都構想は既得権益を破壊するためのものだった。既得権益の破壊には、改革を望む政治家、政党の資質や政治戦略が必要で、その改革が結果として経済効果を生んでも、それを最初から数値として可視化できなかったのである。経済効果の可視化が要求されたのも、コスト削減が絶対視されていた時代の弊害であり、ひいてはコスト削減へとミスリードして既得権益の弊害の隠蔽のためである。
都構想について初めての記事を書いた時には、既得権益の弊害は充分にわからなかったが、今は見に沁みて実感している。もっとも弁護士の不正に手が届く改革じゃないけどね。
しかし橋下氏の政界復帰が確実だとしても、「約束破り」くらい言っていいのに、その批判が全くないのも、「馬鹿な有権者」である。
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