坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

忙しい部署に立場の弱い者を置くと仕事が集中する。

私は工場労働以外の経験をほとんど持っていないので、今回も工場での話になる。
連続稼働を行う部署がある。
連続稼働とは、機械に製品を投入すれば、一定の時間を経て製品に処理が施されて出てきて、またその機械に製品を投入する作業をいう。

パワハラ上司は無能である① - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

で述べたのと同じ作業である。一定時間で必ず製品が出てくるので、作業者は時間内に出てきた製品を処理しなければならない。
投入する製品の量が増えれば、処理するのも大変になる。

そういう連続稼働の部署に、派遣社員のような立場の弱い者が配属されたとする。その場合、複数の人間の作業なら、立場の弱い者が多くの仕事をするように役割分担される。
最初は、それでも適正な作業分担だと言えるかもしれない。立場の弱い方は仕事量は多いが、最初は十分に仕事をこなせる配分になっている。そうでない方は仕事に余裕があることが多いが、その代わり全体を見る役目を受け持つ。
ところがパワハラ上司達は、立場の弱い者に次々と仕事を押し付けてくるのである。
自分の仕事を押し付けたり、他でやる仕事をこちらでやったりする。それは自分の評価を上げるためである。そうして立場の弱い者の仕事が益々増えていく。

パワハラ上司は、立場の弱い者が物を考えないように指導する。
仕事では様々なデータを採ることがあるが、そのデータが全部杜撰だったりする。
問題があっても報告しないように、パワハラ上司は指導していく。そのために聞かれたことに答えなかったりする。立場の弱い者が思考停止することを望んでいるのである。思考するようになったら、自分達が問題ある行為をしているのがばれるから。最初にデータを杜撰に採ったからパワハラ上司になったのか、パワハラの結果データが杜撰になったのか、鶏と卵がどちらが先かを論じるのに等しく、両者は一体になっている。

そんなパワハラ上司と立場の弱い者に周りがどう接していくかといえば、周りもまた、立場の弱い者に仕事を押し付けていくのである。この点、パワハラ上司を中心にその世界は回っている。
肉体作業は車の運転と同じで、認知、判断、動作の繰り返しである。どんな単純な仕事にも認知と判断はある。
車の運転なら、認知、判断、動作のスピードを無理に引き上げるのは事故の元である。しかしパワハラ上司は、この認知に判断、動作のスピードをどんどん引き上げていき、限界を超えさせる。そしてクレームになったり、人が潰れたり辞めさせたりする。
するとパワハラ上司はどうするかというと、反省しないのである。むしろさらに立場の弱い者の仕事量を増やしたりする。そうしている間、パワハラ上司は立場の弱い者に仕事を押し付けている間だけ、「失敗はあいつのせい」と思え、自分は無責任で済むのである。

しかし、会社の方針で生産量を増やした時に、パワハラ上司の問題は明るみに出る。会社が望んでいるのは、作業量の適正な配分であり、パワハラ上司はこの時障害になるのである
パワハラ上司にやり方を改めるように言っても、命令違反をして元のやり方で作業をしたりする。
そうして次第に、パワハラ上司の反逆心が明確になる。パワハラ上司はあの手この手で、改善されたやり方を元に戻そうとする。それは上位下達の組織論に反したやり方である。
それでもパワハラ上司はやり込められていく。部署異動になったり指示に服したりして、現場は正常化していく。

パワハラ上司は強面で仕事熱心なふりをして、生産面の向上では無能で、自分の責任を認められないヘタレである。
管理職の多くは、パワハラ上司の弊害に気付いており、パワハラ上司の弊害を無くすことが生産性の向上につながると考えている。

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のような大幅な人事異動と早期退職は今は大手企業だけのものだが、そのうちこの波は中小企業にも広がっていくだろう。

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