坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

カルロス・ゴーン逃亡事件について

山口真帆の女優デビューとなった『シロでもクロでもない世界でパンダは笑う』の第一回を観たけど、内容が山口暴行事件での不正を想起させるものになっていて、取り敢えず一安心。これから芸能界でのバッシングも減っていくだろう。
しかしなんだあのパンダってのはマジ笑ったぞwww。
2019年12月31日、カルロス・ゴーンレバノンに入ったとの報道が流れる。この時、検察はその事実を把握していなかった。
やがてプライベートジェットで日本を脱出したことが判明、しかしそこまでどうやってたどり着いたのかは以前わからず仕舞である。
日本の監視は完璧だった。ゴーンの知恵がそれを上回ったのである。

レバノンに入国すると、さっそく過去にゴーン氏がイスラエルに入国したことがあるという罪を訴える者が現れる始末。いやー中東人だなーと思って見てた。
日本ではそれで「ゴーンはレバノンに逃げても刑務所行きは免れない」という論調が主流で、どうなることかと思って見てたけど、ゴーン氏が記者会見で軽く謝罪して事が収まってしまったのには笑ってしまったwww。『乙嫁語り』を読めばわかるけど、あれは最初から金目当てだったんだよwww。もし実刑になったとしても、日本では出所する頃には80歳になってると言われてたけどイスラエル入国の罪が最長で何年かなんてどこも報道しなかったじゃない。

「日産の幹部が司法取引したという証拠を持っている」などと語り、1月8日に記者会見を開くというゴーン氏。なんで記者会見じゃなくてインタビューで証拠を見せないんだろうと思いながら、記者会見の日を待った。記者会見は日本時間午前10時から。
その日は仕事で、昼休憩、3時の休憩と、休憩のたびにネットでゴーン記事を検索したが、記者会見の記事は無し。
なんでこんなに遅れてんの?と思っていたらようやく深夜頃に報道が流れて、いくつかの記事を総合した結果新情報は無しということだった。何のための記者会見だったの?

その間、安倍首相の「日産内で解決して欲しかった」という報道に思わずほっこりwww。首相らしくないって批判もあって、それは俺もそう思ったけど、日本の司法制度を擁護する人でも、安倍首相の言葉にほっこりした人は多いはず。

ゴーン氏が今後どうするかだが、ゴーン氏自身は海外での評判は決して良くない。フランスでも結婚式の際にルノーの資金を不正に流用したとかで捜査が進んでいる。政情不安なレバノンで1日に銀行から卸せる金額も少ないというし、ルノーに3000万円の退職金を請求してるというけど、それが通っても3000万円じゃ今後の活動資金としては足りないだろうし。レバノン政府がゴーン氏に渡航禁止令を出したことで、ゴーン氏はレバノンから出られない。日本の司法制度を擁護する者も、ゴーン氏がレバノンから出られないようにする動きをしていくだろう。
それでも、日本の人質司法が多いに問題だという点では世界的なコンセンサスが得られている。マクロン大統領もゴーン氏の勾留中に抗議をしていたというし。

そういう状況の中で、ゴーン氏は世界中に働きかけて、外圧によって日本が司法制度改革をするように働きかけていくだろう。この外圧は、日本に少なからぬ影響を与えていくだろう。

しかしここで問題なのが、ゴーン氏がイスラエル入国について謝罪したことなのである。これでゴーン氏は、イスラエルを敵に回した。そしてイスラエルのバックにはアメリカがいる。
トランプ大統領イスラエルアメリカ大使館をエルサレムに移したり、最近ではイランのソレイマニ司令官を殺したりしている。中東諸国に配慮しないトランプに、レバノン人のゴーン氏に味方する理由はない。
転じて日本に対しては、対立と分断を誘い支配するのを目的とするトランプ氏である。かつては沖縄と本土の分断を働きかけ、日本と韓国の対立を煽りもした。そのようなトランプ氏にとって、スケープゴートを制度化したような司法取引制度と、人格破壊により自白させる人質司法はまさに支配にうってつけである。
つまりトランプ大統領は、必ず日本の司法制度を評価し、擁護しようとする。こうして司法制度擁護派が勢いづき、日本では中世のような司法制度が続くことになる。
狙い目は、ゴーン事件の熱が醒めてくる2、3ヶ月後だろう。

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