どんな記事を書こうと本人の自由で、記事自体は人畜無害というしかない。問題はそれを読んだ者がどう受け止め、その受け止めた者達の集団がさらにその外側からどう見えるかである。ちょうどがランキング入りしていた時と重なっており、私もブコメで読者達を批判したが、それが影響したのかどうか、らくからちゃ氏の無意味としか思えない記事が3日連続でランキングトップ入りするという馬鹿騒ぎになった。そんなことをするものではない。
今のはてな民に、正論を無視するために神輿として担いでいるブロガーの無意味な記事を3日も担ぎ続けるほどの余力はないはずである。そんなことを繰り返したら、自分で自分の精神を破壊してしまう。
らくからちゃ氏も取り繕うように社会保険料の記事などを挙げていたがそんなことをする必要は全くない。あくまで読者が自分の責任として捉えなければならない問題である。
国民民主党の玉木雄一郎代表は、私から見て捉えどころのない人物ではある。国民民主党の結成以来、正直それほど注視していた訳ではないのだが、立憲と比べて改善派もいる国民の中で、護憲の色合いが薄いというのは何となく察せられる。
立憲と国民の合流の話は打ち切られたが、玉木氏は継続を呼び掛け、枝野氏は「無駄」の一点張りである。しかしこの議論、玉木氏の方に分があるのである。
立憲、国民にとっての脅威はれいわ新選組である。
山本太郎氏のMMT論については、支持者でさえ2%のインフレ率に留まるとは思っていないだろう。私もれいわの政策が本気で実施されれば5%~8%になると見ているが、ここにれいわの特徴がある。
「あなたが貧しいのはあなたが努力しなかったからですか?冗談じゃない!」
と山本氏が言った時、貧困層の多くがその言葉に健全性を感じた。一方MMT論には、不健全性を感じながら、人々はれいわを支持している。健全性と不健全性が渾然一体となっているのがれいわの特徴である。
れいわの政策がこのようであるのは、支持者に「静かな革命」を予感させるためである。インフレ率の上昇により国民全体の資産価値を下げ、インフレと所得の上昇を連動させることで所得格差を無くしてくれることを、支持者はれいわに期待しているのである。
そのれいわの山本太郎代表が「衆院選で候補者を百人立てる」と言った時は「嘘も百回言えば真実になる」というヒトラータイプの政治家かと思ったが、ブレーンの齋藤まさしの話やその他の情報によると本気のようで、候補擁立に必要な資金は集まっているし、有象無象でも百人集めることは可能だしwww。いや人選をちゃんとやらないという意味じゃないよ?ただ衆院の解散時期によっては、人選不十分で候補者を立てていくことになるだろう。それでもインパクトは十分。他の政党にとって脅威となる。
玉木氏は、このれいわの動きを警戒しているのだろう。だから立憲と合流して選挙対策を強化したいのである。
そして玉木氏は強固な護憲派とは言い難いが、立憲にとって損な取引ではないことはわかっているのである。
立憲と国民が合流して衆院選に勝利すれば、基本的には党内の護憲派と改憲派が同じ割合で議席が増えるはずである。党内の改憲派の議席が増えることを護憲派が憂慮しても、それは改憲派の議席が増える特別な要因があってそうなるのであり、そのような要因が生じなければ、合流によって護憲派の議席が増えることになる。
現在、参院では改憲派は3分の2を割り込んでいるが僅差であり、状況の変化によっては改憲派が3分の2を越える可能性は残っている。衆院では改憲派は3分の2を超えており、参院で改憲派が3分の2を超えたら護憲派には後がない。
もっと簡単に護憲派が議席を伸ばす方法としてはれいわが議席を伸ばすという手もあるが、私はれいわが長く護憲を貫くことはないと見ている。
投票率が低かった参議院選挙 - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」
で述べたような、無所属新人のみに期待して護憲派の議席を伸ばす方法はいずれ限界に達する。新興勢力でなく、既存の護憲の政党が議席を伸ばすことでしか、改憲発議は止められないのである。
立憲はまだ「桜」をやっているが、あんなものに意味はない。
それより公文書の破棄の方が重要である。重要でない公文書を政府が次々と破棄していくのは、本当に重要な公文書を破棄した時に国民が反応しないように飼い慣らすためである。公文書の破棄を問題にせずに「桜」ばかり追及するのは、政府の罠に嵌まっているのである。
また国民は原口一博国対委員長が「合流阻害要因はわが党にあった」と低姿勢である。現実を見据えた、国民のリアリズムが感じられる。
一方枝野氏は、予算審議で造反した国民の議員2人の処分を要求。この2人の議員は去年の台風の被災地から選出された議員で、正直気持ちはわかる。
この件について国民や他党からの意見はないようで、それもそのはずでこれはいわゆる党議拘束違反なので、咎めはしなくてもおおっぴらに擁護はできない訳である。自分の党でやってもらっちゃ困るからね。それに枝野氏はクレームをつけた。
「募る」と「募集」は同じ意味だと思いますが、読売新聞では「けじめ」と「処分」が同じ意味になようです。明らかにミスリードの見出しです。
— 枝野幸男 りっけん 立憲民主党 (@edanoyukio0531) 2020年1月31日
立民・枝野代表、国民の補正賛成造反者の処分を要求 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン https://t.co/Fw6TMoLkPl
読売さんには、つい先日、誤報だとの指摘に対して「けじめ」をつけに来ていただいたのですが、あれは「処分」だったのですか?
— 枝野幸男 りっけん 立憲民主党 (@edanoyukio0531) 2020年1月31日
俺は「けじめ」より「処分」を要求したと取って貰った方がましだと思うんだけどwww。
「けじめ」というのは「処分の内容を忖度しろ」ということで、処分しても不満な様子を見せて更に忖度させ、それでいて「処分」を要求するよりも穏当だと思われたいというパワハラの常套手段なのね。
また枝野氏は棚橋衆院予算委員長を「首相のポチ」と呼び、棚橋氏が抗議すると「カエルならよかったのか」と反論。
ほう、これは意外、なかなかケンカが上手でいらっしゃる。
少々ダーティでも、ケンカに強いのは悪いことではない。それだけの鼻っ柱の強さを見せとけば、合流協議も頭から突っぱねる必要はないんじゃない?
古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。