坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

アニメ

日本型ファンタジーの誕生(34)~男女が結ばれて世界が崩壊する「セカイ系」と「天気の子」の誕生

セカイ系は男女が世界によって引き裂かれていく物語で、その引き裂かれる様をそのまま受け止めるのが本来の姿である。 その引き裂かれた男女が再び結ばれた場合、その世界が崩壊するのはストーリー構成上の必然といっていい。『最終兵器彼女』は2000年代初期…

父親不在で母は娘を殺す~『君の名は。』

何で今さら『君の名は。』なの!? って思うだろうけどwww。だって『天気の子』のいくつかの批評を見たけど、去年までの「ナンダカワカラーン!」ってな批評と打って変わって、『天気の子』は意外と核心を突いた批評が多くて、ネタバレも含めて見ると「こり…

ドラゴンボールを考える⑫~「身勝手の極意」の正体

『DB超』のマンガ版の「未来トランクス編」も、アニメと同じで、トランクスに「未来を救えなかった」という屈託は感じられない。マイといちゃついてるトランクスを見て、「やーめた」と言う。 と子供マイが言うのに対して子供トランクスが、と繰り返して言う…

ドラゴンボールを考える⑪~美少女戦士、魔女っ子にはまってる奴はクールに倒せ!!

前回のに「フリーザが『口が臭いって言われて殺された奴がいる』じゃなくて『口が臭い部下が殺された』だ」ってコメントがあって、も一回映画観てきたらその通りだった。「口が臭いって殺された奴がいる」だったから、話の分脈から誤解が生じても不思議じゃ…

ドラゴンボールを考える⑪~『ドラゴンボール超ブロリー』は「パパいらない」(ネタバレあり)

鳥山明は基本的に根性論が嫌いである。 そのことは、鳥山の不健全さと健全さを表している。根性論が嫌いなのは、「努力すれば何でもできる」という信仰が、受験競争やスポ根などの個人の適正を欠いた努力に向かわせるからである。 だから鳥山は、本人の適正…

GODZILLA 星を食う者(ネタバレあり)

前回、日本型ファンタジーになった『GODZILLA 決戦機動増殖都市』(ネタバレあり) - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」でギドラとモスラの名前を出したが、書いた後、少し後悔していた。 『決戦機動増殖都市』でメカゴジラが登場すると触れながら、結局…

ドラゴンボールを考える⑨~「未来トランクス編」3:『復活のF 未来トランクス編』とバッドエンドの意味

『復活のF 未来トランクス編』は、「昔、フリーザという者がいた」という、トランクスのナレーションで始まっていた。 ここで気づくべきである。 未来トランクスは復活したフリーザのことは知らないはずである。未来トランクスの時代は、現代に行って悟空達…

『未来のミライ』は幼児虐待!?(ネタバレあり)

blog.monogatarukame.net を読んだ時には、、やっぱり自分で観なきゃわからないと思っていた。 『GODZILLA 怪獣惑星』 - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」 を書いた時に言及した元記事(もう誰の記事かわからないが)に、実は映画を貶める意図を僅かに…

ドラゴンボールを考える⑧~「未来トランクス編」2:悟空がキスしたことがない理由

えーっ、フリーザ生き返った~!!!Σ( ̄□ ̄;) って3ヶ月前のことで俺はwww。 予測をたてると、鳥山はは必ず予測を裏切ってくる。もう『DB超』について断定的な予測はしない。( ̄ヘ ̄メ) 「未来トランクス編」で悟空はは第10宇宙に行き、ザマスと戦う。 実…

日本型ファンタジーの誕生⑰~「救うべき人間の発見」と「ノスタルジックでない昭和」と「昭和臭の男」

『ひぐらしのなく頃に』で、古手梨花は殺される運命を回避するために時間を何度も巻き戻す。しかし巻き戻された時間では、それぞれ異なる展開をしても、最終的に古手梨花が殺される結末は変わらない。最後の最後で、奇跡的に古手梨花が殺される宿命を回避す…

日本型ファンタジーになった『GODZILLA 決戦機動増殖都市』(ネタバレあり)

予告を見た時から予想していたが、『GODZILLA 決戦機動増殖都市』で、アニメゴジラ三部作は日本型ファンタジーになった。 「我々人型種族こそが、ゴジラと呼ばれるに至らなくてはならん」と言っている時点で予想がついて、今回はその確認のために映画を観て…

ドラゴンボールを考える⑦~「未来トランクス編」1:「未来トランクス編」は「魔人ブウ編」のリベンジマッチ!?

あ、悟飯脱落しちゃった( ̄▽ ̄;)、 ドラゴンボールを考える⑤~『宇宙サバイバル編』の予想と『復活のF』 - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」 での予想は外れた。ディスポを倒したのは当たったけど 道連れだし、フリーザとの共闘だし。 まあフリーザは地…

ドラゴンボールを考える⑥~「破壊神シャンパ編」

現在、アニメでは「宇宙サバイバル編」が佳境に入っているが、こちらは三週遅れくらいの「破壊神シャンパ編」www 悟空が先鋒となり、ボタモに勝利するが、第6宇宙のフリーザであるフロストが毒針での動きを封じ、悟空の場外負けとなる。 一見、悟空が戦いの…

日本型ファンタジーの誕生⑫~「魅力的な悪役」

おそらく『ガンダム』以降だと思うが、マンガやアニメにシャアのような「魅力的な悪役」が登場するようになった。 機略に長け、時に犠牲を顧みず、自分の目的に邁進する「魅力的な悪役」達。 私にとって一番の「魅力的な悪役」やはりベジータ、それもナメッ…

ドラゴンボールを考える⑤~『宇宙サバイバル編』の予想と『復活のF』

さて、『ドラゴンボール超』(以下DB超』)の今クールED『遥』の動画をご覧頂こう。 少し前まで、「悟空が見えない敵と戦っている」という動画がyoutubeにアップロードされていたが、今はない。 あの動画がなければ、これから述べることは考えなかった。 こ…

ドラゴンボールを考える④~『神と神』編:強くなるビルス

まずはこのOPから なんかすぐ削除されてしまいそうだけどww それでもアニメのOPのままで視聴するのがいいだろう。 『限界突破×サバイバー』に代わるまで、約1年半『ドラゴンボール超』(以下『DB超』)のOPだった曲である。 OPは大体据え置きで、EDは1クー…

日本型ファンタジーの誕生⑩~グロテスクな怪物たち

昔あるブロガーが「虫も子供の頃から慣れ親しんでいれば、大人になっても虫に触れるようになる」と言っていたが、私は違うと思った。 私は子供の頃に平気で虫に触っていたが、今は全く触れないからである。 ただ、なぜ子供の頃に触れた虫に、今触れないのか…

ドラゴンボールを考える③~ヤムチャは戦力外!?

昔大学の後輩が、名前は忘れたがドラゴンボールに影響を与えたか影響を与えられたかというアメコミの話をしたことがあった。 「へー、それどういうマンガ?」 と私が聞くと、 「ヤムチャがいっぱい出てくるマンガです」 と後輩。 ヤムチャ!? その頃私はネッ…

ドラゴンボールを考える②~悟空はギニューに10倍界王拳を使っていない

日本型ファンタジーの誕生⑥~ドラゴンボールを考える① - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」 で述べたように、『DB』は悟空がピッコロと天下一武道会で戦う時まで、実にゆったりとストーリーが進行する。 孫悟空を中心とした、読んでいて読者が安心できる…

日本型ファンタジーの誕生⑥~ドラゴンボールを考える①

『ドラゴンボール』(以下『DB』)は最初は盗賊や世界征服を企む集団などを敵としていくが、長期化するにつれて物足りなさを感じてきたところで、ピッコロ大魔王が登場する。 ピッコロは世界の王となった後、「犯罪をするのも自由」とする。 世界征服とは税…

日本型ファンタジーの誕生④~戦後の平和主義的正義観を変えたガンダム

戦後のストーリー作品で勧善懲悪をテーマとした作品で、『ウルトラマン』などに登場する怪獣の多くは、猛獣をイメージさせるキャラクターと思われる。 猛獣は本能に従って行動しているだけだが、人間にとって有害なので駆除する。怪獣達も本能で行動している…

まどかの決断は自己犠牲ではない

アニメは見ずに、マンガですませた。ただ動画を見る限り、アニメとマンガはほぼ同じ内容なので、その点気にしないで書いていく。 マンガを読んだことで、ひとつ発見があった。それは アニメのキャラの顔横に長すぎ ということである。マンガの方は顔の形が均…