今年の初め、橋下徹氏と長島昭久氏が、希望の党の憲法改正についての議論をツイッターで行っていた。
希望の党創設メンバーにして現政調会長として、一昨日の両院議員懇談会で玉木代表が示した「統一見解」について一言。憲法改正については、9条2項の矛盾を固定化するような「自衛隊」明記で済ます安倍総裁案には反対するが、「自衛権」明記など9条改正論も含め大いに議論することが確認された。
— 長島昭久 (@nagashima21) 2018年1月27日
これ魚拓。
https://megalodon.jp/2018-0508-1503-55/https://twitter.com:443/nagashima21/status/957181923620569088?s=19
希望の党は護憲に転じたはずでは?
その具体的条文を突き詰めていくと維新案になると思います。立法事実は物理的な現実の防衛力強化ではなく、米軍等との信頼関係強化で十分です。現安保法制は立法事実を誤りました。現安保法制を絞って国民の不安感を払拭しないと自衛隊明記等の憲法改正国民投票は反対多数になるでしょう。 https://t.co/QljVHXkNMY
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) 2018年1月27日
これ魚拓。
https://megalodon.jp/2018-0508-1456-51/https://twitter.com:443/hashimoto_lo/status/957192003107700736?s=19
希望の党の憲法改正案は、突き詰めれば九条二項の削除を目指す維新と同じだと言っているのである。なぜこれほどまでに見解が違うのか?
長島氏が自衛権について触れているのに注目しよう。
「議論することが確認された」とあるので、これはまだ議論の途中という意味である。やはり玉木代表の主張とはかなりズレがある。
どうすればこのズレが埋るのか考えてみよう。希望の党は、その内幕をばらしていないと考えればいい。
希望の党は、集団的自衛権を違憲としない決定をしたのである。
その理由は、長島氏が砂川判決を盾にとったからだろう。砂川判決から見て、集団的自衛権を違憲とする方が違憲な解釈である。
政治家は、あまり砂川判決について触れない。このシナリオを描いたのは橋下氏の可能性が高い。
こうして、長島氏と橋下氏は、希望の党が護憲に流れるのを防いでいた。
今回、民進党と合流してできる国民民主党は、やはり集団的自衛権を違憲とする党になるだろう。護憲派は何も議論できないくせに、実にしぶとい。
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