坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

「爆弾」

11月1日、朝工場に行ったら派遣会社アビリティの伊藤大介山形営業所所長他一人の社員に工場に入るのを止められた。さらに警察と名乗る者が5人ほど現れ、私が建物内に入るのを妨害した。「警察手帳を見せて」と言ったら一人が警察手帳を出してみせた。揃いのユニフォームだが、一般に警察だとわかる服装ではない。しかし警官であるのは間違いなさそうだ。
無視して建物の中に入ろうとしたら腕ずくで止められ、やむなく中に入るのを諦めて車に戻ると後をぞろぞろついてきて罵声を放つという嫌がらせを受けた。彼らは更衣室までついてきて、私が車に乗り込むまで罵声を浴びせ続けた。
私は一度家に帰り、昼にもう一度工場に行った。今度は派遣会社の人間も警官もおらず、すんなり建物の中に入り込めた。

私は9月末にアビリティから、10月末まででその時の派遣先での就業は終わりだと告げられていた。理由はコロナ不況によるリストラである。
私は無期雇用の派遣社員だったが、アビリティから「無期雇用だから」と強調されるのが引っ掛かっていた。
そこで民法に基づいて、無期雇用の契約の無効及び取り消しの意思表示を行った。するとアビリティは「無効にできるかどうか確認できない」と言ってきた。
(そんな訳ないだろう)
と思った私は、ある正社員が「お前はアビリティ側の人間だから」と言ったのにピンときた。
つまり派遣元と派遣先のどちらに人事権があるかという問題で、無期雇用の派遣社員の人事権は派遣元にあるが、有期雇用の派遣社員の人事権は派遣先にあるということだある。 だからそれがわかる前に無期雇用契約を無効にすると言ったのは理屈ではなく直感である。
(これはよほど強力なバックが俺についてるな)
でなければ一派遣社員の就業で派遣先と派遣先の見解に対立が生じるはずがない。
アビリティは他の派遣先を紹介してきたが、私は断った。10月も終わりに近づいて、ようやくアビリティは無期雇用が無効になったことを認めた。するとアビリティは退社の同意書を書いてもらわなければならないと言ってきた。
(理解できない)
有期雇用を期間満了で雇い止めにするのに同意書が必要になるはずがない。
私がそう言うと一時帰休(コロナ禍に派遣先から強制的に取らされる休日で無給)の日を会社都合の休日として一時分の給料の60%を出すと言ってきた。しかも会社都合の退社にすると言う。
(自己都合じゃないのか)
無期雇用が無効になるかどうかで揉めていた時に、「なら自己都合の退社にしてもらう」と言われてもめ事に拍車がかかった時があって、この時も自己都合の退社を求められると思っていた。
(しかし白々しい嘘をつく)
私は派遣先に直接雇用されるための裁判を行っており、その裁判資料の中から派遣会社が重大な犯罪行為を行っているのがわかっていた。
アビリティからは、10月30日に派遣先の就労が終了だと告げられていた。
理由はよくわからない。多分私が土壇場で何かやらないかと考えて1日早く辞めさせようという小細工程度のものだと思っている。
そして派遣先の就労が終了した翌日の31日に同意書を締結することとなった。
私は同意書を見た。確かに「会社都合の退社」と書かれている。
(なるほどそういうことか)
「確かに会社都合の退社と書いてありますね。御愁傷様でした」
そう言って私は同意書をビリビリと破いた。
「会社都合でも自己都合でも私を派遣先で就労させないためには私の同意が必要だと、この同意書でよくわかりました。さらに私の雇用が継続されているかどうかはハローワークでわかる んですよ。日勤は明日までで11月22日にでも」
「そんなすぐにはできないですよ」と伊藤所長。
「なら9日ならどうですか?」
私夜勤の日数を計算して言った。
「できるだけ速やかに…」
「では、これから出勤します」
「困ります」
私が席を立つと、伊藤所長が言った。
「困る?知らないね。あんた達は嘘つきだから。止められるなら止めて見ろ!」
そう言って私は朝礼に向かった。

現場に入ってしばらくすると、アビリティの人間と警官達が現れた。
彼らは私を隅に誘導した。
「警官は何人いる?」私が聞くと、
「三人です」
「お前ら警察手帳を見せろ」
と私がスマホを取り出して録音アプリを開きながら言うと、警官達は見せない。
「あっちに言って話しましょうよ」
と警官共は外を指して言う。
「お前ら非番だろ?」
「非番じゃないです」
「ここで警察手帳見せられるだろ?」
「ここじゃ迷惑になりますからあっちにいきましょうよ」
話が平行線になったので、私は仕方なく外に出ることにした。
外で再び録音アプリを開き、
「お前ら警察手帳を見せて名前を言え」
「佐藤です」
と言った警官は名字しか言わない。
「さとうゆうね」
私は警察手帳の名前を読み上げた。
「東海林です」
「とうかいりんしゅうへい」
「佐藤です」
「さとうなおや」
いくつか話をして、私は伊藤所長に言った。
「11月9日にハローワークで俺の解雇の確認が取れるのですか?」
「何人かまとめてやりますので…」
「個別でいいだろ?イエスノーで答えてくれ。11月9日にハローワークで俺の解雇の確認が取れるのか?」
「手続きはします。ただし手続きが完了しているとは…」
「ノーってことね?わかりました」
そう言って私は帰路についた。

11月3日に警察署に行って警官の行為についての被害を訴え、翌日にハローワークに行くと、私のアビリティからの解雇が確認された。11月2日に手続きは行われたとのことだった。
(下の連中が上に逆らったな)
ということで、私は今も無職でいる。

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