坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。新ブログ「人の言うことを聞くべからず」+を開設しました。古代史、神話中心のブログです。

日本型ファンタジーの誕生(32)~『夢で見たあの子のために』が見せる「近未来像」の姿とは?

僕だけがいない街』の三部けいの次回作『夢で見たあの子のために』の主人公、中條千里の初登場シーン、

f:id:sakamotoakirax:20200216115400j:plain


決めすぎwww。
いやカッコつけてるんじゃなくて、理由があってのポーズなんだけど、この初登場シーンの印象が悪いせいか、『僕街』と違って、最初はこの作品に入り込めなかった。
次に2巻のラスト、

f:id:sakamotoakirax:20200216160106j:plain


いくら何でももっと笑ったことがあるだろうwww。高校生にもなってそんなに笑ったことがなかったら、廃人をなってるってwww。
いや俺も小説で似たようなことを書いたことあるんだけど、主人公は読者がもっとも自己投影する存在なので、これじゃ作品の世界観に入り込めないのである。

中條千里は、『僕街』の主人公の藤沼悟よりも判断力と行動力を高い。
おかげで話がサクサク進む。廃屋に灯油缶があってそれを被ったら中身は灯油じゃなく水だったなんていうご都合主義は、アクション映画ではよくあることである。そういうご都合主義はあまり気にならない。それよりも千里を中心としたアクションや駆け引きの方が気になる。
しかしそういうアクションメインで話が進むと、「これは一体いつの時代なんだろう」という疑問が湧いてくるのである。
『僕街』も時代感覚があまりない作品だったが、「夢で見たあの子のために』はもっと時代感覚がなく、現代のように見えて、近未来を描いているのではないかと思わせてくるのである。

f:id:sakamotoakirax:20200216170236j:plain


ヤクザに拉致されボコられて、400万の金を盗られ、眼鏡が無事だというだけで「何てツイてる日だ」と言う。日常が幸福でないため、眼鏡が無事というだけでそこに幸運を見いださなければならない、そんな生活を送っている者の胸中が伝わってくる一コマである。
今の日本で、未来が明るいと思っている者はほとんどいない。
作家達もまた、その明るくない未来を何とか予測して描こうとしているが、作家達もまた、充分に未来を予測しきれていない。
小池田マヤの新連載『鮮烈通貨』に、ドブ川で金色のウナギを釣るシーンがある。

f:id:sakamotoakirax:20200216175245j:plain

 

ドブ川という、60年代の公害の時代を思わせる光景は、「ヘドロの下は金でいっぱい」という作品のテーマに通じるものだが、本当に近未来がドブ川がそこら中にある風景なのかといえば疑問である。このように、作家達は近未来を描くのに苦慮している。
どちらの作品も最初に読んだ時、私はリアリティを感じなかった。しかしそこに描かれた風景は、少しずつ現実になっていると今は感じている。「何てツイてる日だ」と言う『夢で見たあの子のために』の一コマのように、日常が辛い事で満ち溢れていて、ほんのちょっとしたことに幸運、時には幸福を感じなければ生きていけない者が、少しずつ増えてきているのである。

千里の祖父は、千里には「わしには将来お前が幸せになる姿しか見えん」と言うが、恵南には「将来千里が幸せになる姿が見えない」と言う。恵南に言った方が祖父の本音である。
千里は5歳で父母と双子の兄を殺され(殺されたと思っていた)、その復讐のために「火の男」を見つけて殺そうと思っている。そういう境遇の男が、幸福になる姿が見えないのはある程度はやむを得ないことである。
ヤクザの加東が千里に話があってきた時には、「スカウトじゃないでしょうね」と恵南が疑うが、

f:id:sakamotoakirax:20200216193911j:plain


と言っているが、ヤクザの業界でも使い物になるのはしばしば「こんな奴」である。千里がヤクザになれる人間だと思わせないための、明らかなミスリードである。また千里は、不良にカツアゲさせてその金を取り返して被害者に返し、被害者からその金を半分貰うというアコギな商売をしていたが、半面「真面目」の肩書きが欲しいとも言う。「火の男」を探すのに、「真面目」の肩書きが必要不可欠だとは思えない。
一体、中條千里とは何者なのか?
それを解く鍵となるのが、同時期に連載が始まった『来世は他人がいい』である。
深山霧島は学校では普通の成績上位の高校生だが、夜は街を徘徊してケンカに明け暮れ、女を風俗に沈めようとするろくでなしである。
霧島はヤクザの大伯父の所に12歳で押し掛けて、以来表向き「ヤクザの孫」で通している。そんな霧島に染井吉乃が「ヤクザになりたいの?」と聞くと「まさか」と否定し、

f:id:sakamotoakirax:20200216203401j:plain


と言う。
霧島は、自分がヤクザになるしかなくなっていることへの自覚がないのである。
千里も同様である。彼らは自分がヤクザになろうとしていると自覚していない「普通の人々」なのである。

『春の呪い』の「近親婚的なもの」と「罪の時代」の終わり - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

の「罪の時代」の後の姿がここにある。
『夢で見たあの子のために』は、本当にヤクザになる前に更正するように呼びかける作品である。
もっともその逆に、「ヤクザよ増えろ」と呼びかけている作品もある。
『来世は他人がいい』もそういう雰囲気があるが、一番わかりやすいのが『テラフォーマーズ』である。

--“彼ら”は確かに勉強が苦手な者が大半ですが…知能が低いからああなったという訳ではありません。彼ら自身が単純である事を選択したんです。彼らの持つ一見“根拠の無い自信”は、そもそも知識や収入などの実力が根拠なのではない。彼らの自信は彼らの“行動の速さ”と“立ち回りの早さ”に対するものだ。精神医学界ではこう言っていた者さえいます。もしも日本全土が焼け野原になった時…最初に立ち上がって瓦礫を片付け始めるのは--

 

f:id:sakamotoakirax:20200216213201j:plain

 

「人間全員がこれだったら社会が崩壊しますが、こと緊急時においては手続きよりも勝率よりも“今走り出せる人間”が必要になります」と『テラフォーマーズ』では言う。
この「ヤンキー」を多く作り出すのが右翼である。
『東京喰種』でカネキが結成する「黒山羊」は、あんていくのメンバーと「アオギリの樹」の残党で構成される。「アオギリ」とは自衛隊の情報機関「アオギリグループ」のことで、右翼を指している。右翼は変革に必要なのである。だから私は

今や左派より右翼の方が優れている - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

で右翼を評価した。
別に右翼に同調する必要はない。現象として不可逆的であり、有益でもある以上受け入れるべきだと言っているだけである。

『夢で見たあの子のために』の結末は既に見えている。
「火の男」は千里の父親の双子の兄弟であることが5巻で判明している。「火の男」は父の仇のようで、実は父親そのものである。
千里の双子の兄一登は、「父親」に従ったもう一人の自分の姿であり、千里が「火の男」を殺そうと思うのは、仇のようでいて、実は「父親」への恐怖が憎悪に変わったものである。そして「父親」を殺すことで、「父親」と同一化しようとしている。その「父親」と同一化した姿が一登である。
だから千里は、一登と違う自分の姿を見出だし、「父親」を殺すのでない形で否定して「父殺し」を為し遂げるのがこれからのストーリーの流れだろう。

古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。

ケンカ師枝野の「連立政権」発言の真意

2月5日の記事。

mainichi.jp

立憲民主党枝野幸男代表は5日のラジオ日本の番組で、合流協議が事実上破談になった国民民主党との関係について「別々の政党で、連立政権を目指す」と語った。両党間のしこりが次期衆院選での共闘に影響しかねず、枝野氏は新たな目標を示して連携を維持したい考え。

 

とこのように。これに対し国民民主党玉木雄一郎代表は、

headlines.yahoo.co.jp

国民民主党玉木雄一郎代表は5日の記者会見で、れいわ新選組山本太郎代表)が活動方針で、次期衆院選での野党共闘の条件として消費税率5%への減税を掲げたことに関し、「私は消費減税は排除せずに議論すべきだと言ってきた。山本氏と腹を割って話してみたい」と述べ、連携に意欲を示した。

 

とこのように、合流協議はご破算になりそうな気配である。
相手がケンカに強いかどうかを見極める方法は、私にとってはひとつである。
難しいことではない。『孫子』に書いてある。「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」。これである。よく「敵に敬意を持て」とも言われるが全くその通りである。
私にとって、相手がケンカに強いかどうかを見極める方法がこれだけなのもまさに「百戦危うからず」だからである。
しかし私にとって特殊な事情もある。私は日本人とだけ争って外国人と争ったことはないのだが、日本人はとにかく「敵も己も知らない」のである。
争いが始まった時、私は敵が最初の攻撃をしてくるまでは絶対に相手への敬意を保ち続けている。しかし相手の最初の攻撃を見て、大抵は相手を軽蔑してしまう。その後は何回やり合っても同じだとわかってしまう。それだけやり合った相手は「敵と己」の認識がおかしいのである。

話が脱線した。まずこちらの記事。

headlines.yahoo.co.jp

国民民主党榛葉賀津也参院幹事長は4日の記者会見で、2019年度補正予算の採決で国民民主の一部が造反して賛成に回り、共同会派を組む立憲民主党枝野幸男代表が「けじめ」を求めたことについて「他党からどうこう言われる問題ではないのが筋論だ。発言は慎重にした方がいい」と不快感を示した。

 

これはいい。まだ合流していないのだから、国民の内情への干渉は突っぱねてもいい。しかし枝野氏は「けじめをつけないと共に戦うのは難しい」と既に言っているのである。その答えが「別々の政党で連立政権を目指す」である。合流協議を望むなら、国民は造反した議員の処分と合流協議は別だと示さねばならない。
それが玉木氏のように、れいわと協議するとなったら決裂の意思表示と受け取られても仕方がない。原口一博国対委員長が「合流協議阻害要因はわが党にあった」と述べた意味もなくなってしまうのである。
国民民主党は、最近「提案型の野党」を目指している。

www.sankei.com

国民の姿勢は少しずつ認知されてきているがまだまだ不十分で、れいわや維新のようにトップダウン型でなく、マイルドさが売りの国民では地道に「提案」を続けていくしかない。
衆院選があれば、国民は議席を減らす結果に終わるだろう。まさに枝野氏は「敵を知っている」のである。

それでは枝野氏は「己」を知っているのだろうか?
枝野氏が「連立政権」に言及している点に着目しよう。
世間では、立憲は「万年与党」に戻ったというのが大方の認識である。
去年の参院選までは、野党は安倍政権の強力さに圧されて、維新以外は政権交代を唱える党さえなかった。
その維新でさえ順調に議席を伸ばすことさえできないでいたのである。「連立政権」と言われても一笑に付されるのがオチである。
何より立憲の議員に覇気が感じられない。「桜」を追及している時点で政権交代など眼中にないのが丸わかりである。現状に不満がある振りをしながら、現状に満足している腹が見え透いているのである。
野党は政権交代に向けた予備選挙さえ行っていない。また無所属新人の野党統一候補を当てにするのか?れいわの「百人候補」に対抗できるのか?
できるのである。ケンカ師の行動には必ずどこかに「実」がある。

www.jiji.com



 立憲民主党枝野幸男代表は5日のラジオ日本の番組で、次期衆院選について「一番早いケースを常に想定し続けなければならない。(投開票日は)4月26日だと思って準備している」と述べた。

 

これは想定ではない。枝野氏は4月26日に衆院選が行われると確信しているから「連立政権」発言をしたのである。つまり確定的な情報をもっているということだ。
れいわの「百人候補」を考える場合、選挙制度を考慮する必要がある。
小選挙区制度は各選挙区から一人しか議員が選出されないため、低所得者層しか支持層にできないれいわにはかなり不利である。どの選挙区でも、低所得者層の票はは一定の割合しかないはずでだからである。
つまりれいわは、小選挙区では議席をほとんど取れない。しかし衆院選小選挙区比例代表並立制のため、重複立候補した者が惜敗率の高い順から当選していくことになる。れいわの狙いはこの復活当選にある。
しかし「百人候補」は、4月26日までに充分な人選を行うのは不可能である。それでも「百人候補」のインパクトでれいわには比例ではかなりの票が入るが、無理の多い「百人候補」には選挙スキャンダルが起こりやすい。
衆院選が4月26日なら、れいわが「百人候補」でこける、または自滅する可能性が高い。
しかしれいわの自滅を待つだけでは消極的過ぎるし、「百人候補」は他党の議員を萎縮させてしまう。だから枝野氏は「連立政権」で政権交代の含みを持たせ、党員の士気を高めた。衆院選が4月26日なら無所属新人の野党統一候補戦術もまだ効果を発揮するし、立憲の集票力を考えれば、政権交代をスローガンが議席を増やすことも可能である。
枝野氏がこれだけ強気に出た以上、合流協議再開のために自分から折れることはない。国民は合流協議のために、元の低姿勢に戻るべきである。

古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。

合流協議での立憲の危険な独走

www.yutorism.jp

についてだが、らくからちゃ氏には文句は一切ない。
どんな記事を書こうと本人の自由で、記事自体は人畜無害というしかない。問題はそれを読んだ者がどう受け止め、その受け止めた者達の集団がさらにその外側からどう見えるかである。ちょうど

misoyorishioha.hatenablog.com

がランキング入りしていた時と重なっており、私もブコメで読者達を批判したが、それが影響したのかどうか、らくからちゃ氏の無意味としか思えない記事が3日連続でランキングトップ入りするという馬鹿騒ぎになった。そんなことをするものではない。
今のはてな民に、正論を無視するために神輿として担いでいるブロガーの無意味な記事を3日も担ぎ続けるほどの余力はないはずである。そんなことを繰り返したら、自分で自分の精神を破壊してしまう。
らくからちゃ氏も取り繕うように社会保険料の記事などを挙げていたがそんなことをする必要は全くない。あくまで読者が自分の責任として捉えなければならない問題である。

国民民主党玉木雄一郎代表は、私から見て捉えどころのない人物ではある。国民民主党の結成以来、正直それほど注視していた訳ではないのだが、立憲と比べて改善派もいる国民の中で、護憲の色合いが薄いというのは何となく察せられる。
立憲と国民の合流の話は打ち切られたが、玉木氏は継続を呼び掛け、枝野氏は「無駄」の一点張りである。しかしこの議論、玉木氏の方に分があるのである。

立憲、国民にとっての脅威はれいわ新選組である。
山本太郎氏のMMT論については、支持者でさえ2%のインフレ率に留まるとは思っていないだろう。私もれいわの政策が本気で実施されれば5%~8%になると見ているが、ここにれいわの特徴がある。
「あなたが貧しいのはあなたが努力しなかったからですか?冗談じゃない!」
と山本氏が言った時、貧困層の多くがその言葉に健全性を感じた。一方MMT論には、不健全性を感じながら、人々はれいわを支持している。健全性と不健全性が渾然一体となっているのがれいわの特徴である。
れいわの政策がこのようであるのは、支持者に「静かな革命」を予感させるためである。インフレ率の上昇により国民全体の資産価値を下げ、インフレと所得の上昇を連動させることで所得格差を無くしてくれることを、支持者はれいわに期待しているのである。
そのれいわの山本太郎代表が「衆院選で候補者を百人立てる」と言った時は「嘘も百回言えば真実になる」というヒトラータイプの政治家かと思ったが、ブレーンの齋藤まさしの話やその他の情報によると本気のようで、候補擁立に必要な資金は集まっているし、有象無象でも百人集めることは可能だしwww。いや人選をちゃんとやらないという意味じゃないよ?ただ衆院の解散時期によっては、人選不十分で候補者を立てていくことになるだろう。それでもインパクトは十分。他の政党にとって脅威となる。

玉木氏は、このれいわの動きを警戒しているのだろう。だから立憲と合流して選挙対策を強化したいのである。
そして玉木氏は強固な護憲派とは言い難いが、立憲にとって損な取引ではないことはわかっているのである。
立憲と国民が合流して衆院選に勝利すれば、基本的には党内の護憲派改憲派が同じ割合で議席が増えるはずである。党内の改憲派議席が増えることを護憲派が憂慮しても、それは改憲派議席が増える特別な要因があってそうなるのであり、そのような要因が生じなければ、合流によって護憲派議席が増えることになる。
現在、参院では改憲派は3分の2を割り込んでいるが僅差であり、状況の変化によっては改憲派が3分の2を越える可能性は残っている。衆院では改憲派は3分の2を超えており、参院改憲派が3分の2を超えたら護憲派には後がない。
もっと簡単に護憲派議席を伸ばす方法としてはれいわが議席を伸ばすという手もあるが、私はれいわが長く護憲を貫くことはないと見ている。

投票率が低かった参議院選挙 - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

で述べたような、無所属新人のみに期待して護憲派議席を伸ばす方法はいずれ限界に達する。
新興勢力でなく、既存の護憲の政党が議席を伸ばすことでしか、改憲発議は止められないのである。

立憲はまだ「桜」をやっているが、あんなものに意味はない。
それより公文書の破棄の方が重要である。重要でない公文書を政府が次々と破棄していくのは、本当に重要な公文書を破棄した時に国民が反応しないように飼い慣らすためである。公文書の破棄を問題にせずに「桜」ばかり追及するのは、政府の罠に嵌まっているのである。

news.yahoo.co.jp

代表質問でも枝野氏と玉木氏では、枝野氏が「桜」に23%の時間を使ったのに対し、玉木は全く「桜」に言及しなかった。玉木のリアリズムを感じさせる場面である。
また国民は原口一博国対委員長が「合流阻害要因はわが党にあった」と低姿勢である。現実を見据えた、国民のリアリズムが感じられる。
一方枝野氏は、予算審議で造反した国民の議員2人の処分を要求。

www.yomiuri.co.jp

この2人の議員は去年の台風の被災地から選出された議員で、正直気持ちはわかる。
この件について国民や他党からの意見はないようで、それもそのはずでこれはいわゆる党議拘束違反なので、咎めはしなくてもおおっぴらに擁護はできない訳である。自分の党でやってもらっちゃ困るからね。それに枝野氏はクレームをつけた。



 

 

俺は「けじめ」より「処分」を要求したと取って貰った方がましだと思うんだけどwww。
「けじめ」というのは「処分の内容を忖度しろ」ということで、処分しても不満な様子を見せて更に忖度させ、それでいて「処分」を要求するよりも穏当だと思われたいというパワハラの常套手段なのね。
また枝野氏は棚橋衆院予算委員長を「首相のポチ」と呼び、棚橋氏が抗議すると「カエルならよかったのか」と反論。
ほう、これは意外、なかなかケンカが上手でいらっしゃる。
少々ダーティでも、ケンカに強いのは悪いことではない。それだけの鼻っ柱の強さを見せとけば、合流協議も頭から突っぱねる必要はないんじゃない?

古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。

自己肯定感がない人間は効率的な仕事ができない。

橋下氏のこの記事について。

president.jp

内容は全体的に賛成なのだが、ただ一点、カルロス・ゴーン氏を逃がした件についての批判は厳しすぎる。
検察のゴーン氏の監視は完璧だったのであり、なぜ逃げられたのか、検察にもわかっていないところも多いだろう。法務省が説明責任を果たすのは当然だが、それはすぐにできることではない。

ある工場に勤めていた時のこと。
同僚が指を怪我して、針で縫う手術をしたことがあった。
聞くところによると、彼はゴミを片付けるためにゴミをビニールヒモで結んだ後、ヒモを切るためにカッターを使ったのだが、その姿勢はビニールヒモを手前に持ってきて、自分の方にカッターを向けてヒモを切ろうとしたらしい。
私も工場労働ではキツい目に散々遭っているが、危険を伴う業務ではそれなりに身を処してきたので、大怪我はしたことがない。身体への危険への感覚というのは、虐待的行為によって人間から奪える最後のものだと思っている。
彼が人生でどのような被害を受けてきたかというのはプライバシーに関わるので想像するのは控えるが、幸福な人生ではなかっただろうと言うくらいは書いてもいいだろう。その工場では、怪我した件で彼に始末書を書かせていた。逆効果だろう。

ある工場では、私と同じ仕事をしている他班の同僚がいたが(つまり交替制勤務)、彼の作業に使用する箱が無くなった時に、別の場所から手で箱を運んでいた。
箱はパレットに積んであり、彼以外はリフトでパレットごと運んでいた。手で箱を持ってきても、5、6箱しか持ってこれず、不合理である。注意されても、この癖は治らなかった。
間もなく部署の増産計画が実行され、それからしばらくして彼は工場を辞めた。生産数の増加についていけなかったのではないかと、私は想像するだけだった。
しかし、私は彼の気持ちがわかるのである。
営業の仕事を辞めて製造業の世界に入ったのは小説を書くための取り敢えずの仕事だったからで、それが製造業だったのも「体を動かせば何とかなる」と思ったからである。
体を動かすのが得意だったからではない。30歳になったばかりで、自分の行動の効率の悪さを体力で補おうと思っていたのである。
製造業はキツい所が多かった。
しかしそういう中でも何度か行き過ぎた私への作業の集中を修正されることがあり、慌てて動き回ろうとする癖があった私の行動が修正され、また私に仕事を修正させようとする動きがあってそれに対抗したりするうちに、私の中で見えてくるものがあった。
それは、私に仕事を集中させようとする作業員は、決して効率的な作業をしていない。生産性と安全性、品質異常を出さないための品質保全を総合した「最適解」に達している者はほとんどいない。みんな私に仕事を集中させて、失敗するのは私が「最適解」に達していないからだと思わせようとしているだけだということに徐々に気づいていった。
私が自分が効率の悪い人間だと思うようになったのは、私がそのように育てられたからである。特に母親は、私によく「要領が悪い」と言った。
「要領が悪い」と言って要領が良くならないのは、人格が否定されているからである。何度注意しても、人格を否定しているうちはその人の行動は改善できない。
一例を挙げよう。母親はよく兄と比較して私を批判した。その中で「兄は掃除をさせると見えないところで手を抜く」というのがあった。手を抜かない私は要領が悪いと言ったのである。
もちろんこれは、分別のある大人の私に言ったのではない。子供の頃にそう言ったのである。
私が母親の言う通りにできなかったのは、「手を抜く」のは悪いことであり、その悪いことをしろと言ったからである。
結果私は手を抜かずに、がむしゃらに動き回ることで補おうとした。このしつけの仕方は許し難い悪意的なものである。
私は手で箱を運んでいた同僚を、私のように育てられて、私のように気付かなかった者だと思っている。私と彼の差はそれしかない。

工場の経験で言えば、生産性の向上は会社の生産計画によって行うのがベストで、交替制勤務で突出して高い生産数を出している班がある場合、それは「最適解」を出したからではなく、大抵は一人の人間に仕事を集中させたからである。

不作為の行為は加害行為である - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

のようなブラック企業は除く)
そういう状況が続くと、生産性と安全性と品質保全のために必要なデータや情報が上に上がっていかない。

私の擬装請負体験② - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

で見たように、型が設計図と実際の大きさが違うということが気づかれずに何年も放置されているということが起こるのである。そしてそれが

生産性向上のため、管理職は現場を無視していい。 - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

で述べたように、「日本の労働生産性は先進国間で50年間最低」と言われる原因になっている。全ての日本人が自己肯定感を持てる社会にならない限り、この負の連鎖は終わらないのである。

AKSがAKBやNGTの運営から撤退して、NGTも活動を再開した。
すっきりしないが、これでいいのだろう。すっきりしないのは正義が遂行されていないからだが、山口擁護派だけでは正義を遂行するのは不可能だし、NGTに犯行に関係したと思われるメンバーが何人かいるといっても、この一年近い活動停止期間はそれなりに彼女達への罰になっているし、山口ファンが時々言いがかりのような形でメンバーを攻撃するのがこれ以上続くのも気の毒である。指原莉乃がプロデュースするアイドルグループのメンバーに付きまとい行為をしたことで山口事件の犯行グループの一人が逮捕されたことで、多少溜飲を下げるとしよう。
それにしても、山口真帆の顔がなんか変わったなと思って写真や動画を見比べてわかったけど、痩せたんだね。そりゃあんなひどい目にあった後だもんな。かわいそうに。

古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。

カルロス・ゴーン逃亡事件について

山口真帆の女優デビューとなった『シロでもクロでもない世界でパンダは笑う』の第一回を観たけど、内容が山口暴行事件での不正を想起させるものになっていて、取り敢えず一安心。これから芸能界でのバッシングも減っていくだろう。
しかしなんだあのパンダってのはマジ笑ったぞwww。
2019年12月31日、カルロス・ゴーンレバノンに入ったとの報道が流れる。この時、検察はその事実を把握していなかった。
やがてプライベートジェットで日本を脱出したことが判明、しかしそこまでどうやってたどり着いたのかは以前わからず仕舞である。
日本の監視は完璧だった。ゴーンの知恵がそれを上回ったのである。

レバノンに入国すると、さっそく過去にゴーン氏がイスラエルに入国したことがあるという罪を訴える者が現れる始末。いやー中東人だなーと思って見てた。
日本ではそれで「ゴーンはレバノンに逃げても刑務所行きは免れない」という論調が主流で、どうなることかと思って見てたけど、ゴーン氏が記者会見で軽く謝罪して事が収まってしまったのには笑ってしまったwww。『乙嫁語り』を読めばわかるけど、あれは最初から金目当てだったんだよwww。もし実刑になったとしても、日本では出所する頃には80歳になってると言われてたけどイスラエル入国の罪が最長で何年かなんてどこも報道しなかったじゃない。

「日産の幹部が司法取引したという証拠を持っている」などと語り、1月8日に記者会見を開くというゴーン氏。なんで記者会見じゃなくてインタビューで証拠を見せないんだろうと思いながら、記者会見の日を待った。記者会見は日本時間午前10時から。
その日は仕事で、昼休憩、3時の休憩と、休憩のたびにネットでゴーン記事を検索したが、記者会見の記事は無し。
なんでこんなに遅れてんの?と思っていたらようやく深夜頃に報道が流れて、いくつかの記事を総合した結果新情報は無しということだった。何のための記者会見だったの?

その間、安倍首相の「日産内で解決して欲しかった」という報道に思わずほっこりwww。首相らしくないって批判もあって、それは俺もそう思ったけど、日本の司法制度を擁護する人でも、安倍首相の言葉にほっこりした人は多いはず。

ゴーン氏が今後どうするかだが、ゴーン氏自身は海外での評判は決して良くない。フランスでも結婚式の際にルノーの資金を不正に流用したとかで捜査が進んでいる。政情不安なレバノンで1日に銀行から卸せる金額も少ないというし、ルノーに3000万円の退職金を請求してるというけど、それが通っても3000万円じゃ今後の活動資金としては足りないだろうし。レバノン政府がゴーン氏に渡航禁止令を出したことで、ゴーン氏はレバノンから出られない。日本の司法制度を擁護する者も、ゴーン氏がレバノンから出られないようにする動きをしていくだろう。
それでも、日本の人質司法が多いに問題だという点では世界的なコンセンサスが得られている。マクロン大統領もゴーン氏の勾留中に抗議をしていたというし。

そういう状況の中で、ゴーン氏は世界中に働きかけて、外圧によって日本が司法制度改革をするように働きかけていくだろう。この外圧は、日本に少なからぬ影響を与えていくだろう。

しかしここで問題なのが、ゴーン氏がイスラエル入国について謝罪したことなのである。これでゴーン氏は、イスラエルを敵に回した。そしてイスラエルのバックにはアメリカがいる。
トランプ大統領イスラエルアメリカ大使館をエルサレムに移したり、最近ではイランのソレイマニ司令官を殺したりしている。中東諸国に配慮しないトランプに、レバノン人のゴーン氏に味方する理由はない。
転じて日本に対しては、対立と分断を誘い支配するのを目的とするトランプ氏である。かつては沖縄と本土の分断を働きかけ、日本と韓国の対立を煽りもした。そのようなトランプ氏にとって、スケープゴートを制度化したような司法取引制度と、人格破壊により自白させる人質司法はまさに支配にうってつけである。
つまりトランプ大統領は、必ず日本の司法制度を評価し、擁護しようとする。こうして司法制度擁護派が勢いづき、日本では中世のような司法制度が続くことになる。
狙い目は、ゴーン事件の熱が醒めてくる2、3ヶ月後だろう。

古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。

日本型ファンタジーの誕生(31)~いぬやしき

犬屋敷壱郞は(以下犬屋敷)58歳。58歳でも老人のように見える。小柄でなぜかいつもプルプル震えている。

f:id:sakamotoakirax:20200111023319j:plain


おじいちゃんかわいーwww。
この歳で始めて家を建てたが、その家が人気マンガ家の豪邸の裏で、家は豪邸のために完全に陽が射さない。
子供二人には嫌われている。犬屋敷は電車でのマナーの悪い乗客や、オヤジ狩りをする若者に腹を立てたりしているが、怖くて文句が言えない。息子は「僕達はホビット族だから穴の中でやり過ごせばいい」と犬屋敷にカッコつけなくていいという始末。
「犬を飼おう」と言うと子供達はポメラニアンや猫がいいと言うのを、「動物愛護センターに行こう」と言うと子供達は興味を無くす。犬屋敷が犬を引き取ってくると「仔犬じゃないじゃん」と文句を言う。最近では保護犬を飼うのがトレンドなのに。
そして健康診断の再検査により、胃ガンで余命3ヶ月と告知される。
犬屋敷は家族にそのことを伝えようとするが子供達は電話に出なかったり、言う機会を逃したりして伝えることができない。
「ちゃんと話せば、みんな泣いてくれるのかな」とはな子と名付けた犬を散歩しながら、犬屋敷は呟く。
人に遠慮して生きると、自分の死が「人にとって悲しむ価値があるのか」と考えるようになり、自分もまた労られるべき人間だと思えなくなってしまう。ついに犬屋敷ははな子を抱き締めて号泣してしまう。
その時、宇宙から飛来した謎の物体の直撃により、犬屋敷の肉体は消滅する。
宇宙人の事故によるもので、宇宙人には地球を傷つけてはいけない理由があるらしく、宇宙人は消滅した肉体の変わりに、機械の体を犬屋敷に与える。
翌日以降、犬屋敷は自分の体の異変に気付き、体が全部機械になっているのにショックを受ける。

f:id:sakamotoakirax:20200111220358j:plain


www。
「機械の体」はニヒリズムの極致を表し、全てに価値を感じなくなった姿である。頭がパカッと割れるのは、高性能でも「頭の中はカラッポ」という意味である。
しかし犬屋敷が「機械の体」になった時、獅子神皓もまた「機械の体」になったのである。
「自分の殺す」犬屋敷と対照的に、イケメンの高校生の獅子神は「自分中心」の価値観の持ち主である。家族や友達は大事にするが、他は「どーでもいい」。
「機械の体」になった二人は、自分が人間だと実感するために真逆の道を歩む。
犬屋敷は「人を救う」ことで、自分が人間だと実感できるようになる。ホームレスをオヤジ狩りから助けたのを皮切りに、ヤクザに誘拐された少女を助けてついでにヤクザを全員再起不能にしたりwww。かと思えば自分に動物や人間の怪我や病気を治す能力があるのに気づいて、病院に忍び込んで人助けをするようになったりする。
一方獅子神は、「人を殺す」ことで自分が人間だと実感するようになる。
獅子神の幼なじみの安藤直行はいじめにあっていたが、獅子神に助けられていじめは無くなる。安藤は獅子神が「機械の体」になったのを知るが、また獅子神が殺人を犯しているのを知り、獅子神と絶交する。
獅子神を止めようと安藤は思い、人の病気を治している者の噂を知り、もう一人の「機械の体」の存在に気付く。安藤は助けを求め、それを聞いた犬屋敷が安藤の前に現れ、二人は対面する。こうして物語は、犬屋敷と獅子神の対決へと進んでいく。
犬屋敷が病院で人の病気を治すのに安藤が付き添った時、犬屋敷の娘の麻理は偶然見かけ、後をつけて父親がしていることを知る。そして父親への見方が変わっていく。

麻理は家の裏(表?)のマンガ家の織田の息子と同級生である。ある時、麻理は織田の息子に話しかける。
麻理はマンガ家を志望しているが、織田の息子がマンガ家になろうとしていると言うと「漫画の才能なんて遺伝しない」と無茶苦茶なことを言い出す。そして「親子揃ってぶっ潰す」と決意し、「大学には行かない」と言い出す。母親は反対するが、犬屋敷は「高校を卒業すればいいんじゃないか」と、麻理の選択を認める。
これは、実は間違いなのである。
まず大学に行かない理由になっていない。美大などの、マンガ家になるのに役に立つ大学だってある。麻理は生活費まで親に面倒を見て貰おうとしているのではない。バイトなどをしながらマンガ家を目指すと言っているのである。それなら大学に通いながらマンガ家を目指した方がいい。
麻理はやりたいことがないのである。だから全身全霊をぶつけたふりをしようとしている。織田の息子にしても、マンガ家にもなっていないマンガ家の息子を敵視しても意味はない。要は本物のマンガ家にはケンカを売る度胸はないのだが、マンガの息子にケンカを売ってその父親にもケンカを売ったふりをしている。それでマンガ家になれる訳がない。
ところが、ラストで麻理は新人賞に当選する。実はこれには仕掛けがある。

犬屋敷への見方が変わった麻理は、犬屋敷が連れてきた保護犬のはな子も可愛がるようになる。しかし、

f:id:sakamotoakirax:20200111233522j:plain

 

これは親娘の近親相姦の暗示である。はな子「犬屋敷」に住む、ただ一匹だけの犬なのである。こうして、父親と娘の同一化が進んでいく。

一方で、獅子神は追い詰められていく。
自分が連続殺人犯だと警察に突き止められ、獅子神は逃走するが母親は自殺、同級生の渡辺しおんの家に匿われるが、そこにもSATが踏み込んでくる。
それ間、獅子神は渡辺に「殺した分人を救う」と誓い、それを実行するが、それは獅子神の罪の償いにはならなかった。そして獅子神は、日本人を皆殺しにすると決意する。
そして犬屋敷と獅子神は対決する。両者とも激しい撃ち合いをして、両者とも意識を失う。

f:id:sakamotoakirax:20200112000552j:plain


意識を失った二人が向き合うこの場面は、人間の狂気を表す秀逸な描写である。この二人の戦いに、周辺のビルも巻き込まみ、宇宙空間では宇宙衛星も破壊する。そして宇宙空間で犬屋敷は獅子神を捉え、両腕と後頭部をもぎ取って獅子神に勝利する。

獅子神に勝って、犬屋敷は都庁で火災に遇った麻理を助けに向かう。
一度は死んでいた麻理を蘇生して麻理を地上に降ろすが、電車が動いているのを確認すると、

f:id:sakamotoakirax:20200112002311j:plain

 

映画は違う。「まだ助けなきゃいけない人がいるんだ」と犬屋敷が言ってラストになっている。
違うと言えば獅子神との戦いも違いがある。「機械の体」は水だけをエネルギーとするが塩分に弱いという設定があり、映画ではそれを利用して犬屋敷が頭脳戦を挑み、それでも倒せなかった獅子神を渾身のワンパンで破壊するストーリーになっている。映画は「中高年頑張れ」を全面的に打ち出した作品だった。こういうコマーシャリズムは嫌いじゃありませんよー!!

犬屋敷は多くの人を救った後家に帰る。
テレビで人の怪我を治す犬屋敷の姿が写され、「あなたなの?」と問い詰められて、犬屋敷は「機械の体」を見せる。
「僕は犬屋敷壱郞じゃないかもしれない」と言って家を出ようとするが、妻の万里江が新婚旅行の話を始め、「うちに居て」と言う。麻理も同調するが、息子だけが、

f:id:sakamotoakirax:20200112004900j:plain

 

このガキの言ってることは正しい。
父親が朝帰りしたと考えよう。そして家族会議が始まる。
「僕は君の知ってる人間ではもうないかもしれない」と言い出し、新婚旅行の話をして泣き落としにかかり家族が和解する。そんなことが認められる訳がない。このガキは正しい。でなければこのガキに存在価値はないwww。

このガキ、いや剛史は「俺も機械になりたい」と言うが、犬屋敷はそれを否定する。
「人間は死ぬから愛おしい」、「僕がこの体を人を救うことに使ったのは、機械になる前の生まれ持った性質だ」、「僕は弱かったし背も低いけど、別にそれで良かったんだ」と犬屋敷は言う。

こうして平和が訪れるかと思いきや今度は小惑星が地球に接近しているというニュースが入る。
この小惑星が地球に衝突すれば、人類は滅亡する。アメリカを中心にこの小惑星を破壊するプロジェクトが進行していたが、それは失敗に終わったのである。
犬屋敷は、その小惑星を破壊しようとするが、全く歯が立たない。
そこに獅子神が現れる。
獅子神は自分が自爆すればギリギリで危機は回避できるという。
「しおんと安藤には死んで欲しくない」と獅子神は言い、犬屋敷から安藤に、安藤から渡辺に伝わる。
人殺しになった獅子神には、「見棄てられたヒロイン」の渡辺を救うことはできなかった。
しかし「報われない男」の安藤と一緒に「死んで欲しくない」と言うことで、この二人に接点が生まれる。「見棄てられたヒロイン」と「報われない男」の「結婚」の構図である。
獅子神は自爆するが、小惑星は大部分が残り、軌道を逸らすには至らなかった。
犬屋敷がシミュレートすると、自分が自爆すれば小惑星は破壊され、地球は助かると出る。
犬屋敷は自爆することにする。妻、娘、娘を想い、「ごめんよ」と謝る。
最後にはな子を想い、犬を抱き締めるように腕を抱えて犬屋敷は自爆する。
それは、犬屋敷がまた「自分を殺す」人間に戻ったからである。

麻理が新人賞に当選したのは、犬屋敷の謝罪と自己否定により「父殺し」が成立したからである。
カツアゲされそうになった剛史は、相手をぶん殴ることで人を救いながら自分は自殺した父親を否定し、父殺しを成立させる。こうして「機械」達の物語は終わるのである。

古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。

山口真帆を干そうとする芸能界とメディア

まずはこの記事。

www.tokyo-sports.co.jp

この少し前に、AKSと犯人との裁判で「セックス写真」が出るというゴシップ記事があり、山口のセックス写真かと思ったら「大物メンバーのセックス写真」とあって、そんな写真が出る訳ないだろうとわかっていてもイライラさせられた。例えゴシップ誌としても、ここまで常軌を逸した報道が流れるのは山口関連の記事だけである。こんな記事名誉毀損で訴えても無理だろうなと思っていたら、1ヶ月も経たないうちに削除されてた。
と思ったらほぼ同じ内容の記事がまた流れる。

taishu.jp

https://megalodon.jp/2020-0104-2244-29/https://taishu.jp:443/articles/-/71331
もうひとつ記事を載せよう。

taishu.jp

日刊大衆は魚拓を取られるのを警戒しているようなのでスクショで。

f:id:sakamotoakirax:20200104232138p:plain

 

これを頭に入れて、日刊大衆より幾分「平和な」犯人の記事を見てみよう。
まず、相変わらず「事件の真相は語られたのか」とメディアが言っている点に注目しよう。次に犯人が「山口と争う気はない」と言っていること。そして、

事件から1年以上たち“犯人”自らが事件を語る前代未聞の展開に。X氏は「何年分もたまっていた不満がバン!となった。一概に誰が悪いとかではない。こまごまとした不仲、ライバル意識、女の子の集団にありがちなことですよね」と、メンバー間の確執をにおわせた。

 

とメンバーの不仲についても触れているが、「誰が悪いとかではない」と言っていることである。
これは「真相解明のために頑張ったけど何が問題かわかりませんでした」と話を持っていこうとしているのである。
そして真新しい情報がないのは、AKSはこの裁判をうやむやにしようとしているからである。
ならば今後平穏になって山口の芸能活動が順調に進むのかと言えば、むしろ逆の方向に向かうのは日刊大衆の記事から明らかだろう。
なぜAKSが裁判をうやむやにしようとしてるのに日刊大衆が裁判ネタをやるのかと言えば、それは純粋に山口のフォロワーを削るのが目的だから。
今までは山口に取って不利になると思って触れなかったが、去年の夏までに28.6万あった山口のフォロワーは、一連のメディアの中傷により27.6万まで下がった。その後山口の反論によってフォロワーの数は戻ったが、メディアの中傷の沈静化してくるとまた下がっていった。
なぜメディアの中傷が沈静化するとフォロワーが減るのか?それは山口を守るためにフォローした者が、山口の擁護の成功を感じた頃から「こんなつもりじゃなかった」と思うようになったからである。

山口がNGTを卒業してからの仕事は、写真集とグラビアが二件ほど、そして最近新たに一件ののグラビアの仕事があったきりである。
これらの仕事の評判が悪いという話は聞かない。写真集は売れてるし。
しかし肝心の女優の仕事がない。滑舌や演技力の問題とかで一時はソロで売り出そうという話もあったが、ソロデビューの話も未だにない。こうなると、研音が山口を売り出す気があるのか疑わしくなってくる。

そもそもなぜ女優なのか?
夏の終わりにマカオで山口が女優への意欲を語っている。そんな番組まで企画しているのだから、女優の仕事もすんなり決まりそうである。むしろ女優の仕事がない内にそんな企画を組むのがおかしい。
これは逆なのである。山口が有望な女優だから企画を組んだのではなくて、山口が「自分の意思で」女優になるという印象を与えるための企画だった。24歳の女性を焚き付ければ、その気にさせるのは難しくない。
こんなことを書いて、山口が本当に女優になりたいのなら申し訳ないのだが、研音が「山口を女優に」と言ったのは山口を売り出すためでなく、最も不得手と思う仕事で山口を潰すためだったとしか今は考えていない。ソロデビューさえさせないのは明らかにおかしい。今までも歌ってきてるのだから。

去年の秋にあれだけ誹謗中傷が繰り返されたのに、知識人で山口を擁護する者は皆無だった。
それが圧力によるものなのは間違いない。しかしどんなに圧力があっても、山口を擁護する者が全くいないというのはおかしい。なぜ山口を誰も擁護しなかったのか?それは「擁護しても潰される」からではないか?
最近の山口の動画を見ても、滑舌の問題が解決されたようには見えない。
研音が山口を女優として指導しているのか非常に疑わしいが、写真集のインタビューを読むとしっかり指導しているようである。
しかし日本にはあるんですよ。丁寧に指導しているように見せて手を抜くやり方ってのが。
山口があれだけ中傷を受けたのに、事件について語らなかった芸能人は山口とどう接する?山口の芸能活動が順調だったとして、メディアはそれをどう報道する?
「山口と長く仕事をしたくない」、これが芸能界とメディアの大方の本音だろう。

日本は元々、多数派が特定個人を排除しようとするとその人に問題が無くても排除されてしまう社会だった。多数派や権力者に楯突いて勝つようになったのはほんの最近のことである。
しかしそれも山口事件のように悪質な中傷が繰り返されると、それを無視して排除されるのを望んだ多数派の方が山口に居場所を与えられなくなってしまう。山口への中傷が沈静化した時。冷静になってそのことに気付いたフォロワーが今、山口から離れていっているのである。
ならばどうすればいいのか?

f:id:sakamotoakirax:20200105013221j:plain

 

山口の擁護者はハードルを上げることである。
今までは山口を擁護するので良かったが、これからは山口が報われることを基準にすべきである。そして力及ばず山口が潰されることがあれば、ブログでもツイッターでも何でもいいから「やはり山口は圧力で潰された」と書いて、それが実力だと認めないようにすればいい。
この点では、客観的とはいい難いが理論はある。
それは「中傷された分だけチャンスを与えること」である。主観的に言えば、山口には100回チャンスが与えられていい。その100回の機会が与えられないうちは、「山口がNHKの朝ドラに起用されないのはおかしい」、「大河ドラマに出ないのはおかしい」と言っていいのである。あまりにメチャクチャになりすぎて、どこからが実力かなどわからなくなっているのだから。是非そのように言うべきである。これはお前が始めた物語だろ?
NGTのせいで、AKBも坂道グループも低調になった。これからも山口を干そうとするなら、この低調はアイドルグループに留まらず、芸能界全体に波及するかもしれない。
でもいいんだよ。世界なんかどうなったって。
山口擁護者にとって、この一年は誰かを守るとはどういうことか考えさせられる一年になるだろう。

古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。