坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。新ブログ「人の言うことを聞くべからず」+を開設しました。古代史、神話中心のブログです。

ドラゴンボールを考える⑧~「未来トランクス編」2:悟空がキスしたことがない理由

えーっ、フリーザ生き返った~!!!Σ( ̄□ ̄;) って3ヶ月前のことで俺はwww。 

予測をたてると、鳥山はは必ず予測を裏切ってくる。もう『DB超』について断定的な予測はしない。( ̄ヘ ̄メ) 


「未来トランクス編」で悟空はは第10宇宙に行き、ザマスと戦う。

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実は、ここで設定変更が行われている。

 「神と神編」では、劇場版はSSJGが解けた後SSJになって戦うがSSJでビルスと戦えるのは悟空がSSJGの力の多くを吸収したからである。だから悟空は、最終形態のフリーザと変身せずに互角に戦えた。 

しかしTVアニメでは、悟空はSSJGの力を完全に自分のものにしている。 一方、SSJは変身前の50倍である。 SSJGのパワーを吸収した悟空のパワーが50倍になったら、さすがのビルスも勝てないと思うので(もっとも「宇宙サバイバル編」ではSSJB×20倍界王拳でもビルスの方が上のようだが)、SSJGのパワーを吸収したサイヤ人にとって、SSJはかけ算ではなく上乗せだと考えている。そしてSSJGのままSSJになったのがSSJBだと考えることができる。

 こう考えると、劇場版では悟空がSSJGになり、さらにSSJの力を発揮してSSJBになると考えれば筋は通る。 しかしTVアニメでは、悟空は変身せずにSSJGの力を100%引き出せるので、SSJBになっても、SSJと実は差がないことになる。 

そこで「未来トランクス編」では、設定を元に戻した。 

変身前の悟空は、SSJGの力は一切使えない。

 ザマス相手に悟空はSSJ2になるが、これはSSJの2倍の強さのものである。こうしないと、SSJGにもなれないトランクスは、悟空達と一緒に戦えないからであり、SSJではブラック達と差がありすぎるからである。


 その後未来に行った悟空だが、ここで衝撃の事実が発覚。

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悟空キスしたことないの~!Σ( ̄□ ̄;)

ダメ親父路線をやめて幼児退行路線に切り替えたのかと思ったらそうじゃなかったwww。

 この後悟空はブラックと戦い、超ドラゴンボールで悟空とザマスの体が入れ替わったこと、チチと悟天がブラックに殺されたことを知る。

 悟空は怒り爆発、ザマスに腹をぶっ刺されながらもブラックとザマスを一時的に圧倒するが結局逆転される。 

最近のマンガ、アニメではバイオレンスの度合いが増し、腹をぶっ刺されても戦う作品が多い。(主に東京喰種だが)

 こういう作品により、バトルの感情の高ぶりが良く表現されており、「未来トランクス編」の悟空も、その怒りが良く表現されている。

 しかし一方、トランクスもまた責められるのである。 トランクスが過去に行き、未来を改変したのをブラックは罪と呼ぶ。トランクスはそれに反論できない。

 ところが、追い詰められたトランクスはここでパワーアップするのである。 形態は変わらないが、SSJBのような青いオーラをまとい、白目を剥き、なぜか体重まで重くなるwww。

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「罪と呼ぶなら呼ぶがいい!!」と叫び、この後トランクスは戦術的撤退をした悟空達の変わりに、4粒の仙豆でブラックとザマス相手に戦い、丸一日しのぐのである。

 腹をぶっ刺されながらも怒りを爆発させ、それでも勝てなかった悟空と、格下ながらも、また悟空のような致命傷がなくとも、精神的ダメージを受け、罪を認めてなお4粒の仙豆で一日戦ったトランクスのどちらに軍配を挙げるか?私はトランクスに軍配を挙げる。

どんなに怒っても悟空は愛を知らないのであり、トランクスの想いは愛を知る者のものだからだ。


 しかし「未来トランクス編」を観て思ったのは、80年代のマンガとかぶって見えたことである。

疲労困憊で立ち上がる力も無くなっているのに敵と普通に戦って勝ったりする『聖〇士〇矢』(なぜか伏せ字www)ようなあのうざいのwww。 

もちろん「未来トランクス編」が『聖〇士〇矢』と同じというのではない。ダメージを受けても立ち上がれないような描写はないし、動き回っても疲れている描写もないので、『聖〇士〇矢』よりずっと自然に観ることができる。ただ『DB』は元々体力の消耗が忠実に反映されるマンガで、体力の消耗は仙豆で回復するのが基本だったので違和感があったのである。

しかし「未来トランクス編」での活躍により、「宇宙サバイバル編」では悟空は再生力はともかく、回復力では魔人ブウの次くらいの回復力を発揮するようになるwww。


 それにしても気になるのは、トランクスの髪が青になったのはなぜかである。 

髪だけではない。トランクスのファッションセンスはダサい。好き好きは人それぞれかもしれないが、赤いマフラーって仮面ライダーじゃないんだからwww。

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トランクスは鳥山のファッショナブルなセンスを全てつぎ込んで登場させたキャラである。このキャラデザを鳥山がかっこいいと思っているはずがない。

 なぜだろう?


 なお、ここで訂正。 マンガ版4巻の次巻予告で、悟空が全王に武道大会を開くように頼んでいるが、この絵は5巻で全く使われていない。

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 違いは、

 ①二人いるはずの全王が一人になっている。

 ②界王神・破壊神がアラブ人のような衣装を着ている。

 ③5巻では、界王神・破壊神が平伏しているのに、悟空が全王のそばで立っている。

 などである。

そして5巻から、悟空の性格が急速にアニメ版の悟空に近づいていくのである。

 よって、マンガ版が原作の延長にあるという主張は全て撤回する。 

撤回ついでに、マンガ版では、悟空がビルスを倒す可能性が出てきたことも伝えておこう。


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安倍政権は低所得者層の「復讐の代行者」

森友・加計問題で安倍政権の支持率は下落し続けたが、3~4月に支持率の下落は下げ止まり、現在、支持率は30~40%台で異様な安定をみせている。 

これまで私は、安倍政権が選挙で負けるなどの予想をした時はことごとく外してきた。安倍政権は私を含めた人々の予想を越えた長期政権になり、また政局や選挙では、これまでの常識が通用しない政権だった。 

ここにきてようやく、安倍政権は末期に入ったようである。

しかし既に戦後二番目の長期政権になった安倍政権は、末期もまた長い。

そして安倍政権は、残る生命力を燃やし尽くすような、怪しい光を放っている。

 

 森友・加計問題で嘘が次々と発覚し、その嘘に惚けたというのも生ぬるい答弁を繰り返しながら、働き方改革の審議を進めていった。 

問題となったのが高度プロフェッショナル制度。過労死もあり得そうな高プロ制度を、万に昇る不適切なデータを上げ、過労死遺族のいる前で委員会で強硬採決し、本会議では一度採決を見送り、法案を見直すのかと思えばやはり強硬採決で、安倍政権は今回も徹底したヒール(悪役)ぶりをみせた。 

問題は、なぜこのような法案になったかである。 

本人の同意があって履行され、本人の意思で離脱ができるといっても、本人の意向を無視されて契約させられるのではないかという懸念は私にもある。

それをなぜ安倍政権が通したのか? 経団連の意向なのは間違いない。しかし日本では、2000年代からずっと低所得者非正規雇用が割を食ってきたのである。それが今回、年収1075万以上の高所得者に矛先が向けられた。 

この法律が適用される者の過労死が懸念されでいるが、日本にはこういう考え方もあるのである。

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自己責任とは、日本では他者を陥れるための言葉である。そして、陥れるのを喜ぶ人がいるから、自己責任という言葉が言われるのである。

 

 非正規雇用、特に派遣社員が現状に抵抗せず、野垂れ死にの人生を歩もうとしているのは、このブログで何度も指摘してきた。

 野垂れ死にの道を選ぶのは、彼らがそれまで歩んできた人生の選択により、自分に生きる権利がないと思っているからである。

 しかし間違えてはならないのは、彼らには会社への忠誠心があるとは微塵も思ってはならないことである。それどころか、潜在的なフラストレーションは極限まできている。 中間層以上への怒りは、いつ火がつくか分からない状況にある。

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今回の高プロ制度は、安倍政権が「復讐の代行者」となり、高所得者を攻撃したものである。 

このような方法はもちろん良くない。高プロ制度による過労死の危惧もあり、低所得者が快感のみを感じて、自らは待遇改善に動かない可能性も高い。 

しかし他にどんな方法がある? なぜ派遣元に派遣労働者過半数を超える労働組合がないと3年以上同一業務で働かせることができないことを誰も語らない? 

高プロ制度のように、派遣社員の中間層以上への怒りを引き出す政策を行って、それを待遇改善への自覚に変えていくしか手は無いではないか?

昨日、採決された厚労委員長の解任決議案には、与党に慎重な国会運営を求めたいという思いを込めて賛成しました。しかし、委員長解任決議案が否決された以上、働き方改革法案を採決するのは、国会の役割です。GWを挟んで審議拒否をしておきながら、採決直前に厚労大臣の不信任案を出すのは、不合理だと私は思います。

 

細野豪志衆議院議員

ameblo.jp

で言及、自ら汚れ役を買って出た。

 男だねぇ!! 


安倍政権の支持率は、5割はもう厳しいが、今後1、2年は現状の3~4割で推移するだろう。

その後、安倍政権は崩壊する。その時には日本のあらゆる権威が崩壊する。「魚は頭から腐る」が現実化するのである。

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日本型ファンタジーの誕生⑰~「救うべき人間の発見」と「ノスタルジックでない昭和」と「昭和臭の男」

ひぐらしのなく頃に』で、古手梨花は殺される運命を回避するために時間を何度も巻き戻す。しかし巻き戻された時間では、それぞれ異なる展開をしても、最終的に古手梨花が殺される結末は変わらない。最後の最後で、奇跡的に古手梨花が殺される宿命を回避することができて、物語は大団円を迎える。

 『まどかマギカ』では、鹿目まどかが魔女になる運命を回避するために焼美ほむらが何度も時間を巻き戻すが、まどかが魔女になるのは変わらない。最後に奇跡的な展開をみせて、まどかが魔女になるのは回避される。 

この二つの作品の共通点は、運命を回避するためにあがく者の苦悩が、時間を巻き戻すのを繰り返して、しかも結末を変えられないことで表現されている。そして運命の回避が、何度も時間を巻き戻した果ての奇跡的な展開によってなされる点も共通している。

 

 これが『orange』、『僕だけがいない街』、『君の名は。』では、無限に続くと思われた時間の巻き戻しが制限され、『orange』、『君の名は。』では一回(しかも手紙だけがタイムスリップする)、『僕だけがいない街』では昭和63年へのタイムスリップは二回となる。 そして死ぬべき運命にある者が、主人公とその仲間の努力によって救済される。

全てタイムスリップものであるのは、必ず死ぬべき人間がいるからで、『ひぐらしの泣く頃に』から『まどかマギカ』への移行は、死ぬべき運命にある者の努力から死ぬべき運命にある者を救いたいものの努力に変わることで、死なせてしまったことへの悔いが読者の共感を誘った。 

こうした作品が繰り返しヒットすることで、読者は救わなければならない人間が自分の中にいるのを発見したのである。

 

私はこれらの作品を、日本型ファンタジーの亜流に位置づけているが、「亜流」としているのは、ファンタジーの要素がありながら、日本型ファンタジーのような形式をとっていないからで、それでいてテーマが著しく共通するからである。

 この「亜流」をどこまでにするかも、厳密には決めていないのだが、ファンタジー要素を省いていいのなら、『聲の形』や『春の呪い』なども亜流に入る。

 両者に共通するのは罪の意識である。救済しなければならないのは、救済の対象に罪の意識を感じているからで、それは『僕だけのいない街』や『君の名は。』にもよく表れている。もっとも『春の呪い』のテーマは「罪の意識を感じて相手を愛せ」なのだが。 

 

ひぐらしのなく頃に』と『僕だけがいない街』は共に、昭和の時代にタイムスリップする。 

ここでの昭和は、『三丁目の夕日』のような、ノスタルジックな気分になる時代ではない。『ひぐらしのなく頃に』の感覚は完全に2000年代のもので、携帯電話がないくらいでは、昭和の雰囲気が少しも醸し出されない。

 『僕だけがいない街』では、児童福祉法はこの時代からあったが、児童虐待は人々にとって一般的なものではなかった。昭和のアニメをみれば、親が子供に理不尽な振舞いをして、子供が起こると「親の気持ちが分からないのか」と親が言って、親子が泣いて抱き合うというストーリーが頻繁にあった。(主に赤塚不二夫) 

ひぐらしのなく頃に』や『僕だけがいない街』の昭和の風景は、ノスタルジックに見てはいけないというメッセージである。

 

 一方、その逆を行った作品もある。 平成の、もう年号も変わろうという現代に、やたらと「昭和臭」を放っている男がいる。『君の名は。』の宮水俊樹、『春の呪い』の柊冬吾、『東京喰種』の黒岩巌、黒岩武臣親子などである。

 彼らは「昭和臭」をぷんぷん放ちながら、ステータスが高く、周囲から浮くこともなく、むしろ高い評価を受けている。

 柊冬吾が「男前」とか言われながら、女性に「オイ」とか「お前」とか言うのはおかしいと思いませんでしたか? 

宮水俊樹はゼネコンと組んで町長になっているが、建設業が不況な現在、奥飛騨のド田舎でゼネコンと組むより、普通に神社を継いだ法が政治家になるには近道だと思いませんでしたか?娘と別居している父親が、演説の途中で娘の背筋の説教をするなんて、どんなに面の皮が厚くてもあり得ないでしょう?www。

宮水俊樹は婿養子だから、別居してるなら籍を抜いているだろうと思えば姓は「宮水」である。宮水俊樹の別居は、単に「家に帰らない男」の表現にすぎないんです。

 「昭和臭の男」は、「昭和」を否定するために作品に登場している。

 なら黒岩巌はどうだと思うだろう。

 黒岩巌は確かに否定されていない。しかしそれは今ある問題を、自分の問題だと捉えろということである。 では黒岩武臣は?

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うわーやっちゃってるよwww。 

女性を飯炊き女だと思ってるのがバレバレ。

この後「語弊があったかもしれないが」と言い直しているが、先に言った言葉が本音だと受け取るのが現代人の感覚である。後で言い繕えば悪意と思われないと思うのは昭和の感覚なのである。 

黒岩武臣はCCGに勾留され、カネキが龍になった時に釈放される。 伊東倉元に「仕事はこっちでやっとくわ」と言われ、そのまま退場かと思えば現場復帰する。なぜ退場じゃないんだろうと思ってたら、「女房に言われたから」と。

 なるほどね。

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橋下徹は必ず復活する②

橋下徹は必ず復活する - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

を書いてから一年くらい経ってから、都構想の住民投票に時間がかかりすぎていると思った。
「鉄は熱いうちに打つ」のが鉄則だが、都構想可決=橋下氏政界復帰という展開は早めにやるべきだった。時間がたてば熱は冷める。しかし都構想の住民投票は今年の秋なのである。

今年に入り、橋下氏は住民投票を延期すべきだと言い出したが、松井氏は住民投票をやると明言、そして安倍首相も都構想に反対し、都構想実現は絶望的になった。

agora-web.jp

都構想の失敗は、橋下氏の政界復帰の可能性が永久になくなることを意味する。

と思ったら大間違い。
橋下氏は政界復帰の意志を今でも持っている。
都構想延期の主張は、都構想を切って捨てて、都構想実現=橋下氏復活の図式になんとなく気づいている大阪市民に恩を売ったのである。
では都構想無しで、どうやって政界復帰するのかといえば、それは簡単である。日本中に橋下氏復活を望む気運が上がれば、橋下氏は政界復帰できるのである。
その証拠に、常に復帰を否定していた橋下氏復活の情報が流れてきている。

www.sankei.com

橋下氏は度々復帰の噂を流して、政界復帰のタイミングを図っている。そして、次第に復帰できる環境が整いつつある。
橋下氏引退直後は、「また戻ってくるんじゃないか」という強い警戒心があり、復帰すれば「約束破り」と批判されるのは避けられなかった。
もちろん復帰しても約束破りには違いないが、現状は微妙である。
維新の支持率は1%しかない。去年民進党が混乱のあげく分裂しても、改憲勢力は増えなかった。
これは、護憲vs自主憲法の図式が未だに崩れていないことを意味する。しかしこの一年間、護憲派の野党に成果があったわけではない。
むしろ護憲派の野党に成果がないからこそ、国民は無言で支持して、現状を維持しようとしている。それに対するフラストレーションが生じており、それが橋下氏の政界復帰を支えようとしているようである。希望の党の護憲への転換、国民民主党の結成も、橋下氏復帰の批判を和らげてくれるだろう。
一方、橋下氏は奇妙な発言もしている。

橋下氏「安倍政権は今がポイント・オブ・ノーリターン」 | AbemaTIMES

で、自衛隊にフルの自衛権を渡すのに疑問を呈しているのである。
ものは言い様で、自衛隊の日報問題は、むしろ自衛隊が軍隊として認められていないことに原因がある。
憲法改正を遠ざけかねない発言をして何がしたいのかといえば、森友問題で浮上した財務省を中心とした、霞が関の改革だろう。

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日本型ファンタジーになった『GODZILLA 決戦機動増殖都市』(ネタバレあり)

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予告を見た時から予想していたが、『GODZILLA 決戦機動増殖都市』で、アニメゴジラ三部作は日本型ファンタジーになった。 「我々人型種族こそが、ゴジラと呼ばれるに至らなくてはならん」と言っている時点で予想がついて、今回はその確認のために映画を観てきた。 

で、その通りでした。おわりwww 

だと話が短いので書き足さなければならないが、それには今まで触れていない部分にも触れる必要がある。

 

 日本型ファンタジーは、当初私が思っていた以上に構造が定式化している。

 日本型ファンタジーは、序盤から中盤、作品によっては終盤近くまでを「窮迫」と「不信」で構成される。 わかりやすいのが『進撃の巨人』(以下『進撃』)で、巨人に攻め込まれて人間が次々と食われていくのが「窮迫」である。

 『アイアムアヒーロー』では知人やその他何でもない人が次々と襲ってくる。 

亜人』は「窮迫」の性質を良く示している。 亜人と知られた永井圭は人々に追われるが、個人が追われる程度のことは、「窮迫」の表現としては足りないのである。 

「窮迫」の表現のために、亜人の再生能力を利用した拷問が行われる。個人が集団の死や苦悩を代行するのである。 

『東京喰種』は6巻までは日本型ファンタジーと言えないくらい生ぬるいが、カネキが拷問を受けることでガラリと世界観が変わる。 

 

「不信」は『進撃』のアニ、ライナー、ベルトルトが次々と裏切ることで構成される。 エレンは疑うことに抵抗し、裏切られたことに傷つきながら戦うが、最後に「平和主義」というラスボスが現れ生きる気力を失う。

 『アイアムアヒーロー』では鈴木英雄のアシスタント先のチーフアシスタントの三谷が、ZQN化した仲間を返り討ちにしていくが、三谷はそれを楽しんでいる。

 逃げ回る中でZQNに噛まれ、「生きてるって気がしたんだ」と言ったところで、墜落した飛行機に頭を吹っ飛ばされて死亡する。

 三谷は、鈴木英雄の分身である。 鈴木は富士の樹海まで逃げるが、携帯のバッテリーが切れて闇に脅える。 

亜人』では、永井圭が中野や他者へ不信を振り撒いているが、それが自分自身への不信に変わっていく。

 『東京喰種』の「窮迫」と「不信」は何度も繰り返される。最初の「不信」は芳村への不信だが、それも自分への不信に変わっていく。

 「不信」は他者への不信から自分への不信に至るのが、日本型ファンタジーの定型である。

 てこれ、2、3日前に気づいたんだけどねwww 

『怪獣惑星』でくじら座タウ星eに移住しようとした揚陸艇が爆発したのは、ストーリーの伏線ではおそらくなく、「不信」を構成するためのものだと思う。

サカキ・ハルオは仲間を疑った自分を疑い、『決戦機動増殖都市』ではゴジラと戦ったことに疑いを持つ。

 

 『決戦機動増殖都市』で、全ての生物がゴジラになろうとし、全ての生物がゴジラに奉仕しているという。

 これは、『アイアムアヒーロー』の「巣」の発展型である。 「巣」は「女王蜂」の意思で動くが、「巣」の中には強い同調圧力があり、同調しないものははじかれている。 

アイアムアヒーロー』の「巣」も、「個にして全、全にして個」という、『風の谷のナウシカ』の王蟲の発展型である。

 そして今回登場したメカゴジラの残骸は、増殖して都市を形成している。 

メカゴジラはナノメタルでできており、ナノメタルは自律思考金属である。さらにナノメタルは、接触した金属と同化する。 金属だけでなく、人間とも同化する。 まず始めに、合理主義的種族のビルサルドがナノメタルと同化していく。 

ビルサルドは不眠不休でゴジラとの戦いの準備を進めていくが、戦略的失敗も犯している。「増殖都市」はゴジラに見つからないように、特種な霧を発生させていたが、ゴジラとの戦いの準備にエネルギーを回すために、霧の発生を止めるのである。

 「増殖都市」は自律思考により進化する。

『GODZILLA 怪獣惑星』 - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

で感じた、私の直感は正しかった。

個体での進化の否定が『決戦機動増殖都市』のテーマに組み込まれている。 

作戦通りに事が進んでも、ゴジラを倒せない。ビルサルドの提案は、ナノメタルと同化した上での戦闘機ヴァルチャーでの「特攻」だった。

 これは合理主義とは言い難い。合理主義に似せた、人間性の否定を意味していると思う。 

ゴジラと「増殖都市」は、ほぼ同じもののように見えて、わずかに違いがある。

 『怪獣惑星』のゴジラは、植物から進化したゴジラアースの亜種だという。 ゴジラを頂点とした生態系には、同調圧力がなく、むしろ超人思想の反映と見るべきだと思う。 対する「増殖都市」は、合理主義に似せた同調圧力と「進化」を同じものとしている。そして「増殖都市」の力でゴジラを倒してはいけないとしているのである。 

今後のヒントとしては、今回登場した人類の末裔の「フツア」が鍵となるだろう。 

「フツア」には虫の遺伝子が混ざっているという。『テラフォーマーズ』である。どの道を選択しても、「人間=怪物」の構図からは逃れられない。

 

 ヒロインのタニ・ユウコは、ビルサルドの提案によりナノメタルと同化しそうになり、ハルオが指令部を破壊して同化を止めるが時既に遅く、ユウコは死ぬ。

 この悲劇的展開は、実は日本型ファンタジーにおいては頻繁に見られる展開なのである。 

ユウコが何者かを判断する情報は少ない。ビルサルドが造ったヴァルチャーと相性がいいこと、ハルオが「フツア」の双子の巫女に好意を見せると嫉妬したこと。機械に囲まれた環境が落ち着くこと。ビルサルドの判断に同意したことである。

 これで充分に判断できる。ユウコは「世界の運命を決めるヒロイン」である。 

ナウシカ』や『まどかマギカ』で活躍した「世界の運命を決めるヒロイン」は、男が活躍するようになると二つに分化した。

ひとつはそのまま「世界の運命を決めるヒロイン」の属性を維持したが、分化した方は「見棄てられたヒロイン」となった。

 「見棄てられたヒロイン」は、『君の名は』の宮水三葉、『僕だけがいない街』の雛月加代、『東京喰種』の霧嶋菫香、笛口雛実、カナエ・フォン・ロゼヴァルト、『進撃』のミカサ、『いぬやしき』の渡辺しおんなどである。

 彼女達には「見棄てられた」印が必ずついている。そして誰に見捨てられたかといえば、根本的には父親に「見棄てられ」ている。

 一方の「世界の運命を決めるヒロイン」は、あるスクールカーストと同一化した。それが「クィーン・ビー」である。

『進撃』のヒストリアは巻末の『進撃のスクールカースト』ではまさに「クィーン・ビー」であり、『アイアムアヒーロー』の早狩比呂美は「女王蜂」である。『東京喰種』の芳村エトは、相当に「クィーン・ビー」の性格を発揮している。

 「世界の運命を決め」ずに、「クィーン・ビー」として登場するキャラもいる。『君の名は』の奥寺ミキ、『東京喰種』の伊丙入、『いぬやしき』の犬屋敷麻理などである。 

「世界の運命を決めるヒロイン」と「見棄てられたヒロイン」の区別は必ずしも明確でなく、ヒストリアもクリスタ・レンズとしては「見棄てられたヒロイン」である。どちらも「見棄てられ」ており、救済の対象だが、救済には優先順位があり、特に両者が対立すると、「クィーン・ビー」は報復を受ける。『君の名は』に、ストーリー上必要のない奥寺ミキが登場するのはそのためであり、奥寺ミキは瀧に「フラれた」のである。 

『決戦機動増殖都市』では、ユウコが「フツア」の双子の巫女と対立した。彼女達が「見棄てられたヒロイン」であり、ユウコはその報復を受けたのである。

 もっとも逆のパターンもあり、『いぬやしき』では犬屋敷麻理が救済され、渡辺しおんが救われない。それは『いぬやしき』が、父親復権の物語だからである。ならば父親復権の話でない他の日本型ファンタジーは…?

 

 次作『星を喰う者』では、エクシフを滅ぼした、ゴジラでさえものの数ではないという、「ギドラ」が地球に飛来する。そして「フツア」が守っていた卵「モスラ」も。 

 

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リベラルは日本の恥

韓国はなぜ反日なのか? - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

を書いた時、暴走して韓国人と口論を始める者が出るのではないかと心配したが、まさかPVが下がるとは思わなかったwww。

 ナショナリズムが上等なものだと思ったことは今まで一度もないが、ナショナリズムが正しい理由として最近気付いたのは、それが自然だからである。上等も下等もなく、自然である以上それは真実であり、自然なものを無理に排除すべきではない。

 国際人についての議論も、ナショナリズムに似ている。

 国際人に必要なのがその国の文化の素養であるというのは、その国の国民として以前にその人の人物を外国人が見てくれるわけがないからである。

だからその国の国民としてより個人として見て欲しいなら、国際人を目指す必要はないが、国際人が必要なのは変わらない。 

前述の記事でにナショナリズムが発揮されなかったのは、現状が自然な状態でないからだろう。「国民」の形成に失敗してるんじゃない?


野党6党は森友・加計、そして福田財務次官のセクハラ疑惑への政府の対応を理由に国会を欠席した。審議の内容は働き方改革法案、正規、非正規労働者の同一賃金、同一待遇に関する法律である。 

これがリベラルの本質である。弱者の味方のふりをしても、結局は非正規労働者の敵である。 

そもそも、働き方改革について盛んに唱えていたのはリベラルである。

 働き方改革で残業を減らしたり、有給を多く取ったりするといっても、残業が減って収入が減るわけにはいかないので、収入を上げなければならない。

 収入が減って生活に困るのは非正規労働者に多いから、正規、非正規の同一賃金は当然である。 

雇用形態の多様化は、企業のニーズとのミスマッチを招く。だから必然的に失業率は高くなる。

 失業率が高くなれば、社会のセーフティネットが必要になる。

失業保険も現状でいいはずがないし、生活保護も規準を緩和しなければならない。つまりセーフティネットの規準を厳しくして支出を減らそうとするのではなく、規準の緩和が重要になるのである。ベーシックインカムの議論が出るのも当然である。

 失業率が高くなっても、それが労使のニーズのミスマッチが原因なら、企業は人を雇わないわけにはいかない。 そのミスマッチを埋めるのが外国人労働者である。

 つまり働き方改革、同一賃金、同一待遇、失業者のセーフティネットの拡充、外国人労働者の導入は全て一貫して行うもので、どれかひとつ欠けていいものではない。

 それなのにリベラルは明日にも残業がなく、有給を取りまくれるような社会になるように謳いながら、同一賃金、同一待遇は表面賛成、内心反対、生活保護も削られているのに特に動かず、外国人労働者就労ビザを増やさずに技能実習生などの期間制限で対応するのを放置する始末である。 期間制限なら派遣も三年以上同一業務につけない点では変わらないが、それを延長できる派遣の組合ができるのは絶対嫌。こうして派遣を外国人労働者と同一に扱っている。

 派遣の地位の向上だけでなく、外国人労働者も移民政策を含めて待遇を改善しなければならない。そうしなければ将来、アジア諸国に競争力で負ける。いやもう負けている。 


野党が欠席した時、私は日本人として恥ずかしかった。 

私はもう安倍政権を支持できない。

私にとって利益になる同一賃金、同一待遇を決議してくれてもそれは変わらない。 恥ずかしいのは、支持できない安倍政権でなければ、同一賃金、同一待遇を実現できないという現実を突きつけられたことである。

 安倍政権は一度働き方改革で失敗している。

裁量労働制のデータが一例しかなかったことを指摘されたため、法案を取り下げたのである。

自民の支持母体の経団連はやはり、本音では働き方改革に反対なのが、この動きでわかった。

 一方、森友、加計学園問題で、安倍政権の支持率は下がり続けた。支持率が下がりきったところでの同一待遇、同一賃金である。自民の支持率が下がれば、経団連にとっても不利益になる。ここで安倍政権に反対するわけにはいかないのである。

 安倍首相は我田引水なところはあっても、根本に百年の計をたてるような愛国心があることを認めざるを得ない。非正規の待遇改善に、野党はあてにならないのである。

 それでも安倍政権は支持できない。それが非常に恥ずかしかった。

 もちろん政権を担わなくても、野党の側から審議に参加することはできる。しかし野党は欠席した。審議に出席した長島昭久氏、細野豪志氏、維新の議員は、私の恥ずかしさをわずかにぬぐってくれ、感謝するしかない。 


今野党は審議に出ているが、加計学園問題での柳瀬元秘書官の国会招致を安倍政権が認めたことで、野党が出席に応じたからである。 

しかしこれが曲者である。森友、加計と並び称されるが、真実は森友の方が問題が大きいのである。

 加計学園問題は、どれほど掘り下げても縁故人事にすぎない。しかし森友問題は収賄に発展する可能性があるのである。

 収賄罪は、公務員が賄賂を受け取る、または要求することで成立する。

 昭恵夫人は公務員ではない。共犯の場合も賄賂を要求した相手方を指すので、配偶者を介した賄賂の授受は現行法では問題にならない。 判例があれば別だが、刑事犯の起訴は検察が行うので、現行法に照らして違法性がない事件を政府の息のかかった検察が起訴するはずがなく、従って判例もないはずである。唯一刑事事件に発展させる方法が昭恵夫人の証人喚問だが、これは安倍首相が拒否した。

 結局法改正をするしかないのだが、それを国民が望んでいない。

 マスコミは安倍首相の収賄の可能性について一切語らないが、それは国民が望んでいないからである。

法改正で「今後はダメ」とできるかどうかの加計学園をエサとして与えられて満足している。森友問題で安倍政権を追求したければ、加計学園問題であまり騒いではならないのである。

 柳瀬元秘書官の国会答弁がまた批判を浴びているが、そうして森友問題から意識を逸らして、本音では反対の正規、非正規の同一待遇、同一賃金を野党に認めさせるための「闇取引」を成立させるのが、安倍政権の狙いである。

 

相変わらずの石平節ですねぇ。

安倍政権の狙いに野党が乗って、石平氏が混ぜっ返して、真相からどんどん遠ざかっていく。 


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日本型ファンタジーの誕生⑯~『進撃』6.新しい日本人の創生

進撃の巨人』(以下『進撃』)16巻で、ケニー・アッカーマンの祖父は「その中枢を占める家々以外にあたる大半の人類は、一つの血縁からなる単一の民族であり、壁の中には大多数の単一民族と、ごく少数のそれぞれ独立した血族が存在する」ことを明かした。 今では「大多数の単一民族」がエルディア人であることが明らかになっている。 

「ごく少数のそれぞれ独立した血族」が非エルディア人で、非エルディア人は「始祖の巨人」の記憶の操作を受けない。だから王が過去の歴史を根絶やしにするという理想を叶えるためには、巨人の影響下にない「少数派の血族」が自らの意思で黙秘しなければならない。

しかしアッカーマン家と「東洋の一族」は王の思想に異を唱えて、その地位を捨てた。


 『進撃』13巻で、エレンの中にいる、「始祖の巨人」の元所有者で、ヒストリアの姉のフリーダの記憶が甦る。

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エレンはフリーダをヒストリアと間違えそうになるが、読者にはエレンが女装したようにしか見えないだろう。

 エレンとその母のカルラ、ヒストリア、フリーダは顔立ちと眼の色が同じであり、エレンとヒストリアの関係は近親相姦を暗示している。

つまりエレンの伴侶的存在はやはりヒストリアで、ヒストリアが『進撃』のヒロインなのだと思う。


 ならばミカサはヒロインではないのかというと、そうではなく、ミカサもヒロインなのである。 

リヴァイによれば、アッカーマン家の人間は、「ある時、ある瞬間に、突然バカみてぇな力が体中から湧いてきて、何をどうすればいいかわかる」という。 

アッカーマン家の人間の覚醒は超人の暗示であり、「何をどうすればいいかわかる」とは人間の完成を意味している。

 ミカサはアッカーマン家と東洋人の混血で、東洋人が「ヒィズル国」の人間であることがわかっている。東洋人とは日本人のことである。

 「人間=怪物」の構造を持つ日本型ファンタジーのうちのいくつかの作品は、「人間=怪物」から「怪物でない人間」へと変化していく道筋が用意されている。ずっとそうではないかと思っていたが、『東京喰種』の最近のカネキを見て、そう確信するに至った。

 『いぬやしき』で、犬屋敷壱郎が「あなたは今まで会ったことあるどの人より人間らしい人間です」と言われるのもそうである。

 え?『いぬやしき』はSFじゃないかって? 

いぬやしき』は日本型ファンタジーですよ。犬屋敷の頭が割れる笑えるシーンは、かっこいいロボットじゃなく、滑稽な「怪物」を表すものです。 

アイアムアヒーロー』でも鈴木英雄はZQNにならなかったが、その理由が鈴木が心を閉ざしていたため、ZQNと同調しなかったためで、最後に鈴木が孤独になる原因となっている。


 日本型ファンタジーには、マキャベリスティックに展開する作品と、非マキャベリ的な展開をする作品があるが、前者のマキャベリストが後の者に道をつなぐ役割をはたしており、マキャベリストは非業に倒れる。マキャベリストのの後を継ぐ者が「怪物でない人間」になる。

 『進撃』23巻で、アッカーマン家が巨人化学の副産物であることが明かされる。 

「巨人化学の副産物」とはどういうことかはわからないが、アッカーマン家は「少数派の血族」でもエルディア人ということになる。 

『進撃』のこの構成は、新しい日本人の創生の試みである。古い日本人がエルディア人で、新しい日本人が東洋人とアッカーマン家の混血なのである。 

今エレンはエルヴィン並のマキャベリストだが、本来マキャベリ的なリヴァイがマキャベリ的にならずに、ストーリーが展開するとすれば、ミカサの伴侶的存在はリヴァイになる可能性が高い。 


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