坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

2014-01-01から1年間の記事一覧

読者の皆様ヘ、選挙関連記事拡散のお礼

泡沫ブロガーの私が、もとより山を動かせるとは思っていませんでしたが、facebook「いいね!」やはてなブログで、拡散に私の主張の拡散に協力して頂いた方々に、お礼を申し上げます。ありがとうございました。 今回、私の予想は二転三転し、最後は300議席超…

集団的自衛権行使容認の行き着く先は、天皇主権の「自主憲法」

石原慎太郎氏は、日本国憲法をアメリカから押し付けられた憲法とし、国会決議で廃憲とし、自主憲法を制定すべきだと述べている。 (ウィキペディア「石原慎太郎 政治姿勢 発言」参照 http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E6%85%8E%E5%A4%AA%E…

「この道しかない」の本音は、「憲法を守るにはこの道しかない」

自民300議席超えの予想。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141204-00000577-san-pol これが当たれば、私の「自民は議席を伸ばさないが、大きくは減らさない」という予測がまた外れることになる。 http://sakamotoakirax.hatenablog.com/entry/2014/11/2…

読者の皆様へ、衆議院議員選挙についてのお願い

最初に御詫び。『安倍政権を揺るがす「シェール革命」』で、私は今回の選挙で、自民は議席を減らし、安定多数を割るかもしれないと述べましたが、少々読みを外しておりました。安倍首相の狙いは議席数よりも時間だと、『安倍政権を揺るがすシェール革命』で…

安倍政権を揺るがす「シェール革命」

中原圭介の『インフレどころか世界はこれからデフレで蘇る』を読んだ。 経済学部出身だが、もはやすっかり経済に疎くなった私は、インフレとデフレのどちらがいいかということは、この本を読んでもわからなかった。 わかったのは、所得の上昇率よりも物価の…

沖縄県知事選挙、開票前に

日本は主権国家である。国家主権とは、自国の進む道を自分達で決めることができる権利である。 しかし国家主権が、最終的に軍事力によって支えられているとすれば、憲法九条により交戦権を否定している日本は、実質的に主権国家ではない。 名目的にではない…

不作為の行為は加害行為である

6年ほど前、ある食品会社で 「箱取り」という仕事をやっていた。 「箱取り」とは、段ボール箱をパレットに積む作業である。パレットとは約1メートル四方の台のことで、パレットに載せた状態でトラックに積み、出荷する。パレットには、通常段ボール箱を100…

人権意識を憲法から見る

現代は、日本史上最も人権意識が高まっている時代である。セクハラ、パワハラ、いじめ、嫌煙権運動など、その方向は多岐に渡り、人権意識の高まりに対し歯止めを掛けるものはない。特にいじめについては、いじめによる事件が起こる度に世間が大きく反応して…

『ローマ人の物語』から学ばない日本人

映画にもなった『テルマエ・ロマエ』は、文化、宗教において日本とローマの共通点を引き出していく点で、『ローマ人の物語』の継承作品である。あくまでギャグ漫画に分類されながらも、非常に教養の高い作品である『テルマエ・ロマエ』は、『ローマ人の物語…

水戸学の成立から観る日本人の精神

徳川三代将軍家光の時、中国明王朝が滅亡し、日本に儒学者朱舜水が亡命してきた。 朱舜水は水戸光圀に招聘され、天皇を日本の真の君主とし、将軍を覇者とする尊皇論を生み出した。 日本人は戦乱の時に形而下の思考をし、泰平の世で形而上のことを考える。南…

私が「和」を嫌いになった理由(後編)

会社を辞めた当初、私はみんなについていくつもりだった。 しかし、また同じ仕事を続けるのは気鬱だった。 「他に何かできることはないか」と、私は考えるともなく考えた。そして突然、小説の構想が浮かんだ。 「小説家になろう」 と、この時始めて思った。…

私が「和」を嫌いになった理由(中編)

Eが、好きだった訳ではない。 彼女が上司Dと付き合うことがなかったら、私は彼女と付き合えただろう。しかし彼女の一度上司Dと付き合った以上、もしEと付き合えば、鼻持ちならない上司Dのおこぼれを貰った境遇に甘んじなければならなかった。 プライドの高い…

私が「和」を嫌いになった理由(前編)

もう十年以上前のこと。 私は大阪にいた。ある時、私のいた支店のみんなで会社を辞めて、新しい会社を立ち上げようという話になった。 支店の大多数の人々が、一団となって会社を渡り歩いていくのは、私のいた業界ではよくあることだった。私は移りたくなか…

尼崎事件から見る和の深層

尼崎連続変死事件の主犯と目された角田美代子は、逮捕から二ヶ月後の2012年12月に首を吊って自殺した。 逮捕後、「生きていても仕方ない」としばしば口にした上での自殺だった。自殺を口にするうちは簡単には死なないものだが、自殺を口にしてなお精神を保てず…

創価学会と憲法の共通性

日本の総世帯数四千六百七十八万世帯のうち、八百二十一万世帯、五・七世帯に一世帯は創価学会員の世帯である。しかし戦後に大発展した創価学会は、憲法九条が無ければ、その規模は今とは大きく違っていたかもしれない。 創価学会を大発展させたのは、第二代…

同情できないゆとり世代

若者、特にゆとり世代の方々に、まずは怒って頂こう。 一曲紹介する。あべりょうの『日本の子供が嫌い』である。 http://m.youtube.com/watch?v=uOL9mro_uq0 実に散々なこき下ろしである。あべりょうは「地下室氷河期委員会」のグランドマスターなどと言って…

『渇き。』

初老の男の異様な汗、血にまみれたジャケットで、銃で撃たれた足を引きずりながら歩くシーン、腹を割かれ、内臓が見えている男が大声で喚く、喉を切り裂かれた男がなおも喋り、立ち、動く… 最初は、制作費用をケチっているのかと思った。上映時間は約一時間…

派遣での上司との戦い方

ある製造業に派遣されていた時のこと。 私が配属された部署の社員は、私より年下だったが、今思い出しても、今まで私を教えた上司の中で、一二を争うくらい、教え方がうまかった。 教え方の上手さとは何かと言われれば、 1.説明が文章になっていて、単語の羅…

田中角栄、バブル、そして憲法

稀にみる金権政治により日本の政治史にその名を残した田中角栄。立花隆はその著『田中角栄研究』で「もし、その金力が少しでも衰えたりすれば、金力でつなぎとめられていた部下は、たちどころに離反する。金力は即効性はあるが、持続性において欠けるからで…

戦争責任のリアリズムとヒューマニズム

16世紀ルネサンス期のイタリア、教皇アレクサンデル6世の庶子チェーザレ・ボルジアは、教皇の子としての立場を利用して、中部イタリアの征服を目論んだ。チェーザレの謀略は凄まじく、同時代のフィレンツェ人マキャヴェッリが、チェーザレの行動に触発されて…

「本当に日本人に『自画自賛症候群』が広まっているというのか?〜あまりにも表層的主観報道であり悪意すら感じてしまう東京新聞記事 」への反論

「本当に日本人に『自画自賛症候群』が広まっているというのか?〜あまりにも表層的主観報道であり悪意すら感じてしまう東京新聞記事 」http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/touch/comment/20140801/1406873631 を読んで思ったのは、「そもそも何が問題なのか」…

石原慎太郎は国賊である

尖閣諸島国有化は、別に外交的勝利ではない。国家間における勝利とは、戦争に勝つか、外交努力により権利を確定することである。 石原氏の行った尖閣諸島国有化が、意味がないことと言っているのではない。問題は尖閣諸島国有化を、外交的勝利であるかのよう…

「人と関わりたい」という思い~小池田マヤ『聖☆高校生』

レイプ、SM、ゲイ、暴力…『聖☆高校生』はアブノーマルなセックスとバイオレンスに満ちており、小池田氏の作品の中で、唯一ブラックテイストなものとなっている。そのセックスとバイオレンスの激しさ、人の心の闇を深く描く様は、ストーリーが進むにつれてカ…

東京都知事選から見る若者の右傾化について

東京都知事選では、若年層が田母神俊雄氏に多く投票したことで、若者の右傾化ということが言われた。今回はまことに後れ馳せながら、都知事選から、若者の右傾化について考えて見たい。 右傾化といっても、都知事選で防衛問題が議論されることなどない。だか…

『ガンジーの危険な平和憲法案』

6月29日新宿駅南口で、集団的自衛権行使容認に反対する演説を行っていた男が、体にガソリンをかけて焼身自殺を図った。 勇気ある行動か、はたまた迷惑行為、命の無駄使いか。ある人が批判すれば別の人が擁護し、世論は定まらない。 私は彼の行為に批判的…

「従軍慰安婦の強制連行は事実無根」は事実無根!!

ネットを検索していると、時々「従軍慰安婦の強制連行は事実無根」などと書かれているものをよく目にする。一体どういう人達なのだろう。戦前の日本軍を、女を知らない清らかな童貞集団だと思っているのは。 そもそも聖なる童貞など、人類史レベルでもキリス…

なぜムスカはシータの髪を撃つのか?~『天空の城ラピュタ』論

ムスカがシータのお下げ髪を銃で撃つシーンを、私はずっと、宮崎の少女レイプ願望の表れだと思っていた。しかしやがて、それだけでは納得できないところが出てきた。 それはカメラアングルである。シータの髪を撃つシーンは、ムスカの後ろから撮られ、シータ…

たったの一戦でこんなに変わった!?~関ヶ原に見る日本人の精神

関ヶ原の戦いで改易となった大名は110家、377万3千石。減封となった大名は七家(豊臣家も含む)、365万九千石。合わせて743万2千石の領地が召し上げられた。この所領は178人の大名に分配され、徳川家は255万石から一挙に400万の身代…

バクマンの本ネタ?大澤真幸『不可能性の時代』

世には多くの納得させられる本があるが、読むことで想像力を掻き立てられる本というのは少ない。特に学術系の本はそうだが、この本は、想像力を掻き立てられる数少ない本である。 内容は、戦後の日本の時代を「理想の時代」、「虚構の時代」、「不可能性の時…

「アナと雪の女王」の主題歌、松たか子の歌詞が陳腐過ぎる!!

映画『アナと雪の女王』の主題歌『let it go』の松たか子のカヴァー、歌詞が陳腐過ぎる!!歌詞が陳腐だというのは、全部使い古された言葉だからである。私は最近の曲はよくわからないが、何のひねりもなく、使い古された言葉の羅列された歌が売れているように…