坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

2014-01-01から1年間の記事一覧

かくて自民の長期支配に至る~大阪市長選

三月の大阪市長選は、投票率23.59と、過去最低を更新するものだった。この選挙は、橋下氏が掲げる大阪都構想において、現在の四案を一案に絞って議論を進めたい橋下氏に対し、都構想を審議する法定評議会の過半数を占める自民、民主、公明、共産が難色を示し…

小池田マヤ『ピリ辛の家政婦さん』

この巻はやはり「ラ・メゾン・イヤサカ」(以下、「ラ・メゾン」と略)が一番面白い。しかし最初、なぜ「ラ・メゾン」が面白いのかわからなかった。はじめはキャラものだからかと思ったが、どれほど個性豊かなキャラクターを揃えても、それだけで強い感動を引き出すこと…

もう脱原発を唱える政治家はいなくなる~東京都知事選

二月の東京都知事選は、元首相の細川氏が、やはり元首相の小泉氏の後援を受けて、「脱原発」を公約として打って出て、それを自民の推薦を受けた桝添氏が受けて立つという、本来ならば非常に花のある選挙だった。しかし蓋を開ければ異例の低投票率で、桝添氏…

特定秘密保護法、解釈改憲、靖国参拝

特定秘密保護法の成立から四ヶ月が過ぎた。一時は大騒ぎになったこの法律も、今は騒ぎになったのを忘れたかのように落ち着きを取り戻している。一時的に騒ぎになって、しばらくすると忘れる。日本において何度も繰り返された光景である。この法律の制定で、…

平和憲法のために竹島を失った!?「戦後」の終わり

最近、「戦後」という言葉は本当に使われなくなったようである。そして「戦後」という言葉が使われなくなったことによって、歴史的な意味で「戦後」は終わり、新しい歴史区分に入ったように思われる。 それでは「戦後」とは何だったのか?私は「戦後」とは平…

主人公とラスボスが同じ?書評『3月のライオン』

このマンガを将棋マンガと見た場合、最も興味深いのは、主人公とラスボスが同様のキャラクターであることである。名前も共通性があり、主人公は霧山「零」で「ゼロ」を、ラスボスは「宗谷」「冬司」で「北」「冬」を暗示している。零は中学生でプロ棋士になり、将来の名…

「日本の美の概念 婆裟羅とヤンキー」に一つだけ反論。

http://aniram-czech.hatenablog.com/entry/2014/02/26/105057 わび、さびと「婆裟羅」は全く逆の美意識です。わび、さびは茶の湯と強く結びつき、室町時代に流行した枯山水庭園とは別の概念となっていますが、根本的には同じ美意識です。枯山水の特徴は、全…

「ノルウェイの森」の真相

この小説は、「世界の中心で愛を叫ぶ」に抜かれるまで、日本で一番売れた小説だった。しかしアマゾンのレビューを見ると、この小説の評価はそれほど高くない。「なぜこの小説がこんなに売れたのかわからない」とも書かれていたりする。小谷野敦は「巷で言わ…

坂本晶著「水瓶座の女」、太陽出版より発売中!!

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4884697871 万年派遣社員、借金持ちの筆者が、肩こりと戦い、一箱250円の煙草「わかば」とトップバリュ4リットルの焼酎を励みに執筆、三十代後半の全てをかけて放つデビュー作。表題作はホラー、他「惣右衛門の死」を収録。…