坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。新ブログ「人の言うことを聞くべからず」+を開設しました。古代史、神話中心のブログです。

流行

コアラ、ラッコ、エリマキトカゲ、その他いくつもの、私の覚えていないほどの流行が私の子供の頃にあった。 大人も子供も、常にこの話題で持ちきりだった。 それは一種の強迫観念で、時に苦痛なものだった。 私にとって苦痛だったのは『ガンダム』の流行だっ…

日本型ファンタジーの誕生⑪~『亜人』:永井圭

『亜人』は一巻では原作が三浦追儺、作画が桜井画門となっており、二巻以降から原作、作画共に桜井画門となる。 なぜそうなったのか、講談社は語っていないが、想像を広ければ、設定は三浦が行ったが、作品にテーマを与え、テーマに基づいたストーリーに変え…

弁護士が無能すぐるww③

sakamotoakirax.hatenablog.comの続き。 先日、日弁連から通知がきた。主文 本件異議の申出を棄却する。 理由 当部会が審査した結果、同議決書(山形県弁護士会の議決書)の認定と判断に誤りはなく、同弁護士会の決定は相当である。 議決書には、日本弁護士…

小池田マヤ『しのぶもちずり』

小池田マヤの『しのぶもちずり』は労作である。 傑作ではない。しかしこの作品は、作家の使命感がある。 それは「主人公にならない人間を主人公にする」というものである。 創作とは既成のものを打ち破るものであり、そうである以上紋切り型の作品を作る作家…

信長の戦い②~うつけの正体

信長の父の信秀の代に、織田家は三河の安城城、大垣城に進出していた。しかし安城城は今川の手に渡り、大垣城も信長が家督を継いだ年に斎藤氏に戻った。 こうして、信長の勢力は尾張国内に限定され、信長の戦争もほとんどが尾張国内で行われる。家督を継いだ…

維新はなぜ共謀罪法案に賛成したのか

サブブログ更新の予定だったが、予定外の事態のため、メインを更新する。サブ更新は来月行う。 問題はこの記事、 www.asahi.com 森友、加計学園、豊洲市場移転問題、など、前回の記事とかぶっている。安倍政権の支持率については、私が下がっているとしたの…

「正論が通る時代」と共謀罪法案

トピック「共謀罪」について 桝添前都知事が辞任した時、「もう都民税払いたくないですよ」と答える人がいた。 冗談じゃねえ、お前らちゃんと都民税払えよ、と私は思っていた。 桝添氏は問題であっても辞任させるほどではないと私は思っていた。 桝添氏のよ…

ドラゴンボールを考える④~『神と神』編:強くなるビルス

まずはこのOPから なんかすぐ削除されてしまいそうだけどww それでもアニメのOPのままで視聴するのがいいだろう。 『限界突破×サバイバー』に代わるまで、約1年半『ドラゴンボール超』(以下『DB超』)のOPだった曲である。 OPは大体据え置きで、EDは1クー…

護憲派は逃げるな!!

安倍首相が、2020年に憲法改正を行うと決めた。 内容は、憲法九条の一項と二項を残したまま、第三項として自衛隊を明記するというものである。 私は、この改正案に消極的に賛成である。 この憲法改正で、護憲派は一時的に息を吹き返す可能性がある。 この憲…

日本型ファンタジーの誕生⑩~グロテスクな怪物たち

昔あるブロガーが「虫も子供の頃から慣れ親しんでいれば、大人になっても虫に触れるようになる」と言っていたが、私は違うと思った。 私は子供の頃に平気で虫に触っていたが、今は全く触れないからである。 ただ、なぜ子供の頃に触れた虫に、今触れないのか…

弁護士が無能すぐる②

sakamotoakirax.hatenablog.comの続き。 解答書を書いてから一週間ほど経っても、、及川弁護士から相手方の書類の原本は届かなかった。 着手金の返金もない。 (んじゃそろそろか) 非常に面倒くさかったが、力を振り絞ってメールを書いた。書類には金額が載…

日本型ファンタジーの誕生⑨~『進撃』5.『進撃』に見る「父殺し」

大塚英志はその著『ストーリーメーカー』で、「父殺し」を父との同一化だと主張している。 大塚はジョゼフ・キャンベルの『千の顔を持つ英雄』を論拠にしてそう主張している。 『千の顔を持つ英雄』は、『スター・ウォーズ』にインスピレーションを与えたこ…

韓国について

韓国が釜山の日本総領事館の前に慰安婦像を設置しようとした時は、日本は外交官を引き揚げたりした。 政府の態度は、評価できるものだった。 別に日本のプライドなどと言うつもりはない。 しかし韓国の行動は国際法違反であり、日韓合意を踏みにじるものだっ…

消失する父親像

矢沢あいの『NANA』を特徴づけているのは、登場キャラの自由さの他に、登場キャラの孤児率の高さにある。 大崎ナナは母親は4歳の時に蒸発し、父親は全くわからない。祖母は15歳の時に死んでいる。 本城蓮(レン)は捨て子、高木泰士(ヤス)は両親を交通事故…

遅ればせながら、日米首脳会談

(マスコミ)大統領就任式の出席者は異例の少なさだった (T)そんなことはねえよ!100万人はいたよ!史上最高の就任式だよ! (T)アメリカ合衆国はTPPを永久脱毛する!! 大統領就任早々から、時に世界中を笑わせ、また困惑させてきたトランプ大統領は、日…

信長の戦い①~道三は信長の「本気」を見た

『名将言行録』にあるエピソード。 信長が濃姫を娶った後、濃姫が眠っているのを見て、ひそかに起きて外に出、明け方になって帰ってくることが一ヶ月ほど続いた。 濃姫は信長が浮気をしていると思って信長を問い詰めたが、信長は話をはぐらかす。 そこでさら…

野党は壊滅する

昨年の安保法制で一時支持率を下げた安保政権は、それほど間を置かずに支持率を回復し、40%台を維持している。 一見安定しているかに見える安倍政権だが、既に陰りが出ているというのが私の読みである。 と橋下徹は必ず復活する - 坂本晶の「人の言うことを…

ドラゴンボールを考える③~ヤムチャは戦力外!?

昔大学の後輩が、名前は忘れたがドラゴンボールに影響を与えたか影響を与えられたかというアメコミの話をしたことがあった。 「へー、それどういうマンガ?」 と私が聞くと、 「ヤムチャがいっぱい出てくるマンガです」 と後輩。 ヤムチャ!? その頃私はネッ…

あざなわvsトイアンナ、真相は!?

サブブログ更新の時期ですが、気になることがあるのでメインを更新。サブは3月に更新します。 気になるのはコレ。 「名前を出してはいけないあのお方」の名前を出した途端、エゴサーチでいきなり晒されるスラップRTの恐怖 - あざなえるなわのごとし 昨日は…

見えない世相③~日本人は父親を尊敬していない

見えない世相②~ネガティブな誠実さ - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」 で、「一生ひとつの会社で働きたい」が半年の間に60%から30%に下がっていることについて、これは若者の、ひいては日本の職業観形成の失敗である。 就職直後に「一生ひとつの会…

日本型ファンタジーの誕生⑧~ゲームがファンタジーへの扉を開いた

私の子供の頃のファンタジーについての記憶は、学校の図書室でのことである。 小学生の頃は図書室で、『西遊記』や『グリム童話』などをよく読んでいた。 するとある時、友人が私のところに来て、 「そんなのを読むなんて気取ってるな」 というようなことを…

日本は中国に勝てない

トランプ氏が大統領になる - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」 を書いた時にいい忘れたが、この記事は、 米軍駐留費の負担についてだが、これはのらりくらりとかわすべきだろう。「負担しなければ撤退」はブラフで、トランプ氏の安全保障への意識は高い…

日本型ファンタジーの誕生⑦~アイアムアヒーロー②

『進撃の巨人』(以下『進撃』がマキャベリズム的な冷酷さを打ち出すことで、逆に作品に生命力の強さが打ち出されているのに対し、『アイアムアヒーロー』には自殺が多い。 アウトレットモールで、村井はBB弾が切れると橋から飛び降り、カメラマンの荒木は少…

「ヒロシマ」は「この世界の片隅」ではない

『この世界の片隅に』は、話題になった時に一度買い、古本屋に売った。 今回映画になって、映画は見ずにもう一度マンガを買った。 読んでみて、新たに気づいたことがある。 すずの婚家は、戦時中の一般的な家庭の姿ではない。 私もそうだが、すずのようにぼ…

トランプ氏が大統領になる

私自身は、基本的に情報に疎い。 だから、世間が相当騒いでから、少しずつ情報収集をする。 トランプ氏の情報収集をしたのも、去年の4月頃からである。 トランプ氏に注目を始めた頃は世間が騒然としていたこともあり、「これは大統領になるか」と思ったが、…

ナンセンスギャグの限界~『暗殺教室』

出欠確認と同時に始まる一斉射撃。 不意討ちでターゲットの命を狙う生徒達。マッハ20のターゲットは生徒達の攻撃を難なくかわす。 ターゲットは最高の教師。殺せんせーの指導で、生徒達は勉強にも自信をつけていく。 勉強も暗殺も一生懸命。まかり間違って流…

弁護士が無能すぐるww①

『水瓶座の女』を出版した太陽出版の編集プロダクションのザブックからは、2年間印税をもらっていない。 『水瓶座の女』がいくら売れたのかもわからない。2014年の夏まではザブックの山下隆夫と話していたが、話が進展しないのと、私自身本が売れていなかっ…

法曹界が尻軽すぎる

日本の自衛権に関わるものとして、有名なものに砂川判決がある。 憲法第9条は日本が主権国として持つ固有の自衛権を否定しておらず、同条が禁止する戦力とは日本国が指揮・管理できる戦力のことであるから、外国の軍隊は戦力にあたらない。したがって、アメ…

第二次世界大戦とチャーチル

第二次大戦の連合国のリーダーであるチャーチルは、アメリカが参戦するまでの苦しい期間、地中海作戦によって逆境を凌いでいた。 開戦まもなくフランスを占領し、イギリスを空爆、スカンジナビア、さらにソ連と戦線を拡大していくナチス・ドイツ相手に、チャ…

超個人主義者達はなぜ生まれたのか

sakamotoakirax.hatenablog.com の続き。 90年代の超個人主義者は時代を騒がせたが、その後話題になったことがない。 むしろ話題になったのは、父親を尊敬する子供達の方である。 香山リカが『ぷちナショナリズム症候群』を出版したのは2002年である。『ぷち…

ドラゴンボールを考える②~悟空はギニューに10倍界王拳を使っていない

日本型ファンタジーの誕生⑥~ドラゴンボールを考える① - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」 で述べたように、『DB』は悟空がピッコロと天下一武道会で戦う時まで、実にゆったりとストーリーが進行する。 孫悟空を中心とした、読んでいて読者が安心できる…

殺人事件の傾向が変化している

9月から、毎日数回殺人事件をネットで調べていた。 私はいずれ、日本の犯罪発生率が挙がると思っている。それで毎日検索していたのだが、殺人事件がしょっちゅう起こってはいても、殺人事件が増えているという印象までは持たなかった。殺人件数までは調べて…

日本型ファンタジーの誕生⑥~ドラゴンボールを考える①

『ドラゴンボール』(以下『DB』)は最初は盗賊や世界征服を企む集団などを敵としていくが、長期化するにつれて物足りなさを感じてきたところで、ピッコロ大魔王が登場する。 ピッコロは世界の王となった後、「犯罪をするのも自由」とする。 世界征服とは税…

90年代の超個人主義者達

「なぜ人を殺してはいけないのか」と大江健三郎に質問し、「その質問自体が間違っている」と回答される。 コンビニの入口付近の縁石に座り込み、事あるごとに既成の概念に対立した世代、つまり90年代の超個人主義者と呼ぶべき者達。私は彼らと学生時代に出会…

日本型ファンタジーの誕生⑤~アイアムアヒーロー①

『アイアムアヒーロー』4巻で、鈴木英雄と早狩比呂美が、ZQN化した比呂美のクラスメイト二人に襲われる。 ZQNとなった可南子が比呂美と英雄に襲いかかるが、もう一人のZQN、紗衣が可南子に噛みつき、紗衣の意図が不明ながらも、比呂美と英雄を助ける格好にな…

ヒューマニズムと社会性

最近思っていて、書きたいと思いながらどう書けばいいかわからなかったことを書こうと思うきっかけになったのは、この記事である。 blog.kuroihikari.net この記事はきっかけであり、本筋についてどうこういうつもりはない。ただ気になったのがこの一文であ…

日本型ファンタジーの誕生④~戦後の平和主義的正義観を変えたガンダム

戦後のストーリー作品で勧善懲悪をテーマとした作品で、『ウルトラマン』などに登場する怪獣の多くは、猛獣をイメージさせるキャラクターと思われる。 猛獣は本能に従って行動しているだけだが、人間にとって有害なので駆除する。怪獣達も本能で行動している…

日本型ファンタジーの誕生③~鬼退治と平将門と江戸時代の妖怪

①どのようにして日本型ファンタジーは生まれたのか。 ②日本型ファンタジーはどのように展開、発展するのか。 と 『進撃の巨人』を考える④~日本型ファンタジーの誕生① - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」 で述べたが、前回②を先に書いたのを言い忘れた…

日本型ファンタジーの誕生②~主人公を傷つけるヒロインと距離感のあるヒロインたち

日本型ファンタジーのヒロインについて考える時、私が思い出すのはこのマンガである。 小池田マヤ「不思議くんjam」の感想を書いてみた - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」 では書いてなかったが、『不思議くんjam』ではヒロインが主人公のライバルと肉体…

庵野の警告『シン・ゴジラ』

本当は『帰ってきたヒトラー』を観ようと思っていたが、もう上映が終わっていたので『シン・ゴジラ』を観た。 観て良かった、と思った。 巷では、不測の事態に対応出来ない日本の問題を扱った映画として話題になっている。 しかし、はてなブログでの感想は肝…

『進撃の巨人』を考える④~日本型ファンタジーの誕生①

『進撃』16巻で、囚われたエレンは自分の持っている巨人の力「座標」が、レイス王家の者でない自分が持っていても「世界の記憶」を引き継ぐことができないことを知る。 「世界の記憶」を継承した者は、その記憶を人類に広めることができるが、それをした者は…

『NANA』は日本人の人間関係を変えた。

私はこのマンガを見た時、「現実にこんな頭のいい奴らはいない」と思った。 別にタクミやヤスのような、格別に頭のいいキャラだけではなく、ハチやノブといったアホキャラさえ、私の知ってる人よりずっと頭がいいと思ったのだ。 もちろんそれは連載当時、単…

二個だけ

kutabirehateko.hateblo.jpに対して。 コメント載せろと言ったのは、そっちが質問したのに載せなかったから。そういうのは印象操作と思われても仕方ない。 承認制は否定しないが、注意しないと印象操作と思われるし、いちいち言い訳するくらいならコメント欄…

くたびれはてこはたちが悪い。

ある記事についてブクマとコメント欄で議論していたが、「そっちのブログで書いて」と言われたので、遠慮なく。 まず引っ掛かったのはコレ kutabirehateko.hateblo.jp はてこはここで、元エントリーと後続エントリーの内容について語っているが、問題は、 わ…

ロシア遠征からナポレオンを見る

1812年、ナポレオンはロシア遠征を起こした。 ナポレオンが集めた大陸軍は691500人。歴史上、これだけの規模の軍勢を集めた例は他にない。 ロシアに進攻した大陸軍は、一路モスクワを目指す。 途中、戦闘はほとんど行われなかった。 8月に入って、両軍はよ…

イスラム国を考える

イスラム国は、アメリカやロシアの攻撃により、少しずつその領域を小さくしている。 一時期、イスラム国は今年中に殲滅できるという予測もあった。もしそうなれば、テロの脅威も薄らぎ、この記事も見向きもされなくなるのではないかと恐れながら書いている。…

まどかの決断は自己犠牲ではない

アニメは見ずに、マンガですませた。ただ動画を見る限り、アニメとマンガはほぼ同じ内容なので、その点気にしないで書いていく。 マンガを読んだことで、ひとつ発見があった。それは アニメのキャラの顔横に長すぎ ということである。マンガの方は顔の形が均…

『進撃の巨人』を考える③~世界観を知りたい強迫観念が世界観を生み出す

普通のファンタジー作品は、ドラゴンや魔法などの我々に馴染み深い、特に西洋のファンタジーの世界観を導入して、読者をその世界観に入り込ませる。 『進撃』の世界観の作り方は、そうではない。 読者は世界観を把握していないために、『進撃』の世界観を知…

エマニュエル・トッド

エマニュエル・トッドの本を私は一冊も読んだことはないが、Wikipediaを見ると、どれだけすごい人物かわかる。 エマニュエル・トッド - Wikipedia トッドは家族制度が社会の価値観を決定すると主張し、この価値観から、各国の有り様を説明した。なぜ共産主義…

トランプ氏から見る世界情勢

米大頭領候補のトランプ氏は在日米軍の駐留費を日本が全額負担せよと主張している。 ならばそれを受け入れて、アメリカに地位協定の改善を求めればいいと思っていたが、額を見て驚いた。5兆円である。情報はこちらからである。lullymiura.hatenadiary.jp今…