坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

マンガ

『NANA』は日本人の人間関係を変えた。

私はこのマンガを見た時、「現実にこんな頭のいい奴らはいない」と思った。 別にタクミやヤスのような、格別に頭のいいキャラだけではなく、ハチやノブといったアホキャラさえ、私の知ってる人よりずっと頭がいいと思ったのだ。 もちろんそれは連載当時、単…

『進撃の巨人』を考える③~世界観を知りたい強迫観念が世界観を生み出す

普通のファンタジー作品は、ドラゴンや魔法などの我々に馴染み深い、特に西洋のファンタジーの世界観を導入して、読者をその世界観に入り込ませる。 『進撃』の世界観の作り方は、そうではない。 読者は世界観を把握していないために、『進撃』の世界観を知…

『進撃の巨人』を考える②~訓練兵は二度特攻する

エレンが巨人に食われて、しばらく主人公不在でストーリーが進んでいく。 エレンの死を聞いて、ミカサは逆上し、ガスを使い切って戦闘不能になる。 一度は戦うことを諦めるが、ミカサは「戦え!!」という、かつてのエレンの言葉を思い出す。それはミカサが誘…

『進撃の巨人』を考える①

『進撃の巨人』(以下『進撃』)は、出版不況と言われる中でヒットしている数少ない作品のひとつで、2015年10月時点で累計5000万部を突破している。 一冊あたり200万部超えで、2000年代ならしばしばあったが、最近では一冊あたり100万部超えもない中では珍し…

『あしたのジョー』はジョーと白木葉子の戦い

昭和のマンガに出てくる風景は大体そうなのだが、『あしたのジョー』のドヤ街のような風景を、私は見たことがない。 もちろん、古くさい街並みを見たことはあるが、それは『あしたのジョー』の風景とはどこか違う。 「こんなところに人が住めるのか」という…