工場の仕事は、16年経験してきた。
工場の仕事は、全行程がひとつの製品を製造すれば、ほぼ間違いのないものが製造できる。
しかし、決まり通りにやらない人が必ず出てくる。そのためにクレームなどが起こる。
またそのために、下っ端の者が怒られたりする。実は怒られても、簡単にクビになったりはしないのだが、状況の改善を図ったりすると迫害を受け、クビになったりする。
最近、政府の言うことを鵜呑みにするなという記事をしきりに目にする。
最も注目されているのは、
である。読者も知る通り、私は最近NOTEで小説を書いているが、この記事が次々とコピペされており、
のように、濱崎氏の文章を模倣する記事も現れている。静かだが、じっくりと拡がる意識の変革である。
濱崎氏の記事でチョムスキーがしばしば出てくるので、Wikipediaで調べてみたら、チョムスキーはアナーキストだった。それも国家を廃絶するアナルコサンディカリズムである。アナーキズムを19世紀までの思想と思っていた私は、シーラカンスを見るような思いとともに、また同時に新鮮でもあった。
サンディカリズム - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」
で私はサンディカリズムについて述べたが、サンディカリズムは実現しない、ただ終身雇用制を打破できない現状の日本においては、1世紀遅れのサンディカリズムが通用すると書いた。
また自由は、国家から与えられる、または国家に働きかけて保証されるもので、国家からの自由というのはないと思っていた。
国家からの自由がもしあったとしても、それは内乱や国家分裂などの、文字通りの無政府状態だろう。歴史上、そういう事態は山ほどあり、多くの人は自由になどならなかった。
それでもアナーキストは、これからも生まれ続ける。絶対にマスクの着用を拒否した人が一定数いた欧米が、日本より早くマスクを外すことができたように、実際に国家を破壊できなくても、国家を否定する思想があって、国家の本質にメスを入れることができるのだろう。
製造のトラブルが無くなれば作業が楽になる。
自分の環境を整え、人生の不安を無くすためにリスクを負う - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」
で述べた会社で働いている間は、そう思って仕事に取り組んできた。
トラブルが無くなれば、企業は生産増を計画する。AI化すれば、生産数は相当上がるだろう。
そうすれば企業はリストラし、私の居場所はなくなるだろう。それでいいと思っていた。その場に居続けることは目的ではなかった。前に進もうとしている間が、私の働いている時間だった。
100%その場に居続けることに価値はない。何かを失う覚悟のある者が会社を、社会を変えていくのである。
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