坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

陸の孤島の交通安全センター

運転免許を紛失したので、交通安全センターに再交付のために行くことになった。
しかし交通が不便である。
交通安全センターは山形市になく、隣の天童市にある。
それで行ってみた。山形駅からのバスの便は少なく、昼は15:32分の便だけだと。
(それだと着く頃には16時過ぎてるだろう?交通安全センターも役所だし再交付の受付できるのか?)
と思いながらバスの乗る。
片道570円。
(高……)
で交通安全センターで総合案内に聞くと、やはり受付時間は過ぎてるとのこと。
(やっぱりね)
話によると、再交付の申請時間は午前は10時~11時まで、午後は15時~16時まで。
(ちょっと待て、受付時間が16時に終わるのは納得したけどなんで午前と午後1時間ずつしか申請時間がないんだ?)
この辺で悪い予感がしてたけど、免許センターにいてもしょうがないから帰ろうとした。
(さて帰りのバスは何時かな?)
ない。
私が交通安全センターに来た16時の時間帯に、山形駅行きのバスが出てそれが最終バスである。
(は?)
交通安全センターは、周囲にろくな交通の便がないのである。
タクシー乗り場はあるが、タクシーが止まっていない。
そこで事務員さんにどうやって帰ればいいか聞いてみると、電話帳があるのでタクシー会社に電話しろと。
電話してタクシーを呼び、
天童駅漆山駅かどちらか近い方行ってください」
と言って漆山駅に着くと1600円以上かかった。
(高っ!)
漆山駅無人駅。
無人駅ってどうやって乗るの?)
切符を買うところがない。駅構内と駅の外を探し回り、やっと小さなボックスを見つけてボタンを押すと、漆山駅という紙切れが出てきた。
(うー寒い)
山形駅行きの到着時間を確認し、暖房はなくても密閉された待合室にいたが、1番線に下り(つまり山形駅からの電車)のが来たので、
(じゃあ山形駅行きは2番線か)
と思って2番線に行って待ってた。ところが、
「まもなく1番線に登りの電車が参ります」
とアナウンスがあり、
(田舎は都会の常識が通じない……)
と階段を登り下りして1番線に戻った。
ダイヤを見ると確かに1番線と書いてあった。というより2番線はほとんど使われてなかった。
山形駅で精算しようと自動精算機に「漆山駅」と書いた紙を入れても精算できない。
「◯◯に回ってください」
というので行ってみると、駅員が対応して精算していた。
(なんでここだけアナログなんだよ。自動精算機対応しろよ)
山形駅で午後の時間に間に合うように(午前の早い時間は嫌なので)時間を見てみると、11:32の便があった。
(ちょっと待て、12時に交通安全センターに着いたとして3時間待ちか?その間どうしろってんだよ)
しかも交通安全センターの周りは田んぼばかりで、コンビニもなかったはずだ。
(まあ、交通安全センターなら売店くらいあるだろ)
翌日駅からバスに乗り、交通安全センターの近くまで来た。
(やっぱりコンビニはないな……)
ふと前方に目をやると、月山がある。


しまった、クレーン車に隠れて半分しか見えてない……。

(月山の雪、紅染めて……)
頭に流れた歌は、山形県スポーツ県民歌である。
(そういえば小学校の運動会の騎馬戦で、敵と衝突する前にこの歌歌ってたっけな。騎馬戦でこの歌歌うと燃えるんだよな)
そもそも月山は出羽三山のひとつで、歴代天皇で唯一暗殺された天皇である崇峻天皇の皇子蜂子が出羽国に逃れ、出羽三山を開山して能除大師と呼ばれたーーいやこれはそんな歴史の記事じゃない💦
交通安全センターに着いた。



売店は……ない!
自販機はある。
(ざけんじゃねーよてめー飲み物だけで生きていけんのはミルク飲んでる赤ん坊だけだよ大人は固形のもの食わねーと生きていけねーんだよてめー俺を餓死させる気か?)
と思ってもないものは出てこない。
(仕方ない、コンビニか店探すか)
で外に出る。
やはり田んぼばっかり。



Googleマップでもコンビニは見つからない。
(やみくもに探してもしょうがない。住宅が密集していてもコンビニがあるとは限らない。とにかく大きな通りに出てひたすら歩けば何かある)
で30分くらい歩いて左に曲がると、遠くにピンク色の看板が見える。
(あれはイオンモール天童じゃないか?)
写真を撮ろうとしたが、写真だとイオンの看板が小さすぎて見えなくなることに気づいてやめた。
遠くても、目で確認できるということは、必ず歩いてたどり着ける距離にそれはある。
てくてくとさらに30分くらい歩いた。
イオンモール天童が見えてから、半分くらいの道を来たか。とすると飯食って帰ると3時、いや3時を過ぎるか?)
と思いながら歩いていると、何かの建物が見えてきた。



(あれは何の建物だ?)
見る者の目を惹く、コジャレた建物である。
看板を見たが、飲食店には見えない。
(病院、歯科医かな?最近の医院はおしゃれなのが多いからな)
と思って建物に近づいてみると、ナポリタンとカルボナーラがあると書いてある。
(飯屋だ!)
と中に入ってみたが、パスタ専門店には見えない。
何やらパンかお菓子のようなものを売っている。
奥に行くと、ジェラートやケーキが置いてある。
店内にテーブルはあるが、メニューはコーヒーやケーキ。
(飯食えないの?)
店員に聞くと、やはりナポリタンとカルボナーラは注文できるようで、カルボナーラを注文した。
カルボナーラができた。



(良かった、半熟卵は乗ってない)
クリームソース系は好きだし、半熟卵も若い頃は大好きだったが、歳を取ってから半熟卵は醤油をかけないと生臭くて食えなくなった。
基本はパンとジェラートとケーキの店だが、食事を摂る人のためにパスタも出しているらしい。



(パスタが2種類ということは日替わりのメニューかな?)
イタリア料理やパスタ専門店で、基本日替わりのメニューか、他に2、3種類のメニューしかない店がある。
(そういや、この店は外見に何の店かわからなかったな)
一見、一軒家に見えてもどこか店っぽい建物があって、近寄ってみると小さな看板があり、喫茶店だとわかる時がある。
定年過ぎた元サラリーマンが小遣い稼ぎ程度の喫茶店経営でもしているのか。入ったことがないから想像するに留めただけだが、先に述べた日替わりメニュー限定の店も、近寄らないとわからないくらい小さな看板のある、一軒家みたいな店だった。また実際に一軒家なのだろう。
私は、何の店か、店なのかわからないくらいの小さな看板を掲げた店というのは、非常に上品だと思う。
メニューを限定しているのも、食材を余らせないためとかのその店の事情があってしていることで、好きなものを注文したい私は基本行かない。
それでも店は味に自信があるからそうしているのだろうし、顧客も金と暇がある者でないと通えない。
よほど地縁と人脈に恵まれないと経営は難しいが、そうやって成功している人は幸福だと思う。
店を出ると、高擶(たかだま)テラスという店だとわかった。



(そういやGoogleマップに出てたな)
結構有名な店のようだが、マップで見た時は遠そうなので、そこに向かおうとは考えてなかった。
(本当はコンビニ弁当が良かったが、仕方ない)
戻りながら思った。カルボナーラはさすがに1200円かかった。
(それにしても交通安全センターは免許を取るためにあるんだが、来るにも飯食うにも車で来るのが前提になってるが、無免許で来いってのか?)
市でも県でも、疑問の声は上がってない。
俺なら絶対に反乱を起こすね。「俺達は搾取されている!」
っていや搾取なの?
交通安全センターに戻ると14時くらいでちょうどいい時間になっていて、私は本を読んだりこの記事を書いたりしていた。
15時になり、免許の再交付の申請をする。
免許が再交付された。
(ふー、金かかったな)
証明写真とあわせて、再交付で3100円。昼食代を合わせて7000円くらい飛んでる。
帰りのバスの時間を見る。
(あれ?16:12天童温泉行きで16:21山形駅行き?ひょっとして昨日バスで帰れたんじゃね?ーー)

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