坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。新ブログ「人の言うことを聞くべからず」+を開設しました。古代史、神話中心のブログです。

立憲民主は選挙で落とすべし

衆院選挙が終わった。

 自民は4議席減らしただけ、公明との連立では議席数は代わらず、与党が三分の二を占めた。

 ある記事で与党は三分の二を割るだろうと述べたが、その予想は外れた。しかも消費増税を訴えての勝利である。 

今回、保守本流とは何かが分かったような感じがする。

 保守本流の役目は、各階層への利益配分である。 この役目は本来、野党からの突き上げによって実践されるが、それだけに突き上げが無いと、「これは違う」と感じるものらしい。

その感覚は長く政権を担ってきたことで培われたものである。


 もっとも、安倍政権が下層への配慮をしたと言えるかどうかだが、教育無償化に世論が流れている中で、安倍政権は消費増税分を子育て支援に充てるとしたのは、教育無償化論への反発である。 

増税見送りによって年金が減額されたのだから、増税分は年金額を戻すのに充てるべきである。ここに私は、安倍首相の考えの分裂を見る。

安倍首相は先に年金を減額することで、今回国民に増税を飲ませるのに成功した。

 しかし年金減額を決めたのが安倍首相である以上、年金額を戻すのは、先の決定が失政だとすることになり、安倍首相の不名誉である。この点、安倍首相も闇に食われた。 

しかし盛り上った教育無償化論に流されなかった点、安倍首相の保守本流の精神はまだ生きていると言えるだろう。


 しかし与党以外の結果は、全て中途半端である。

 立憲民主が57議席を取り、立憲民主を抜くと見られた希望の党は及ばなかった。

 注目すべきは、共産、維新が議席を減らしたことである。 共産が議席を減らしたのは、共産の平和主義が票を集められなかったからである。そして注目が集まった希望に対し、新味に欠ける維新が議席を減らした。

 ここから読み取れるもの、それはリベラルの崩壊に危機を感じた国民が、立憲民主に票を入れたということである。

リベラル崩壊の危機に、平和主義は見捨てられた。リベラルは土俵際で踏み留まった。 

しかしリベラルが生き残ったという明るさが感じられない。

はてなでも、選挙結果の記事がランキング入りしていない。これから書くかもしれないが、山猫日記さえ、現時点で書いていない。 

そもそも、リベラルは民進党を支えていたのかという疑問が湧いてくる。 

リベラルが自由にその発言ができるのも、旧民主党以来の流れがあるからである。 

ならば平和主義がリベラルの勢力を弱めているのは自明であり、リベラルが力を増すように、リベラルに平和主義を捨てるように唱えることもできたのに、それをしていない。 

はてなのランキングを見て、リベラルは発言が減ってきているように感じられる。 


リベラルはリベラルな政党を支えていないし、リベラルな議論は、今後減っていくと思われる。

 リベラルが立憲民主を支えたのは、今回僅かに得票率が上がったことからも明らかである。

しかし今後得票率が右肩上がりになるとはほとんど期待できない。むしろまた下がっていくだろう。


 それは、リベラルが真に社会的弱者の立場に立っていないからである。 真の社会的弱者は非正規労働者である。

今の日本社会は、非正規労働者に絶対に報いない、利益配分しないことで成立している。 

声を挙げない非正規も問題だが、中間層が非正規を無視することで、非正規は右翼的言動と生活保護受給者や障害者二級の人逹を差別することにアイデンティティを見出だすようになった。リベラルが右翼を増やしているようなものである。


 今後の政局として、短期的には希望と維新で票を食い合う展開などはあるが、中長期的にはリベラルが勢力を減らしていくだろう。

 リベラルが勢力を減らしても、ポピュリズムがリベラルの代用をする可能性があるが、共謀罪法案の時に見るように、橋下氏のいない維新は保守反動となる。希望も恐らくそうなるだろう。 


そもそも2015の労働者派遣法改正の時に、全面的に改正に反対した野党こそが、非正規労働者の敵である。

 リベラルの復権に、まず立憲民主を守るという考えに、私は全面的に反対する。

非正規労働者を見ない立憲民主は選挙で落とすべきである。 

猿は木から落ちても猿だが、政治家は選挙に落ちればただの人である。ただの人が増えれば、その中から非正規労働者と同じ視線で語る者も生まれてくるだろう。 


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