坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

東南アジア諸国と連携して中国に対抗せよ

長く日本は、安全保障といえば国土防衛のことであるように思わされていた。
間違いではないのだが、シーレーンや他国との連携による安全保障は考えてこなかった。護憲の時代が続いた日本では、それも仕方のないことかもしれない。
しかし去年を境に環境は変わった。安倍元首相が「台湾有事は日本有事」と主張し、クアッドの成立、ペロシ下院議長の訪台などで、日本の安全保障は台湾まで視野を広げることになった。

ウクライナでのロシア侵攻を見て、中国も同じことをする可能性を考えなければならない。
沖縄の離島を中国人女性が購入したように、中国の態度は侵略的だが、中国が武力を使って侵略行為に出たことは今のところない。しかしいつ侵略的な動きに出るかはわからない。
ロシアを見れば、ロシアの拡張主義は旧ソ連邦の領土の復活を画したものだということがわかる。つまり失った領土を取り戻すということで、その口実として国外に済むロシア人を利用していた。
中国も台湾侵攻を諦めざるを得ない事態になったら、他国を侵略するかもしれない。
しかし中国の西側の中央アジア諸国は、旧ソ連から独立した国々、つまりロシアの縄張りである。中国は中央アジアに手が出せない。
そうすると南の東南アジアに手を伸ばすということが考えられる。
東南アジアで中国に国境を接するのは、ベトナムラオス、タイ、ミャンマーである。このうちミャンマーは既に中国の傘下に入っている。
またマレーシアのように華僑が多い国もあり、シンガポールのように華僑が作った国もある。
今までは中国がその国力によって東南アジア諸国を傘下に収めようとしていたが、クアッドの成立により反中国の圧力が東南アジアにかかっており、アメリカ寄りから中国寄りに鞍替えする傾向に歯止めがかかっている。その分業を煮やした中国が侵略路線に切り替える可能性が高まっている。
中国と国境を接する国ではラオスが狙い目のようだが、ラオスは中国と同じ共産主義国で、最近は中国と仲がいい。だからロシアにおけるベラルーシのように、ラオスを通過してカンボジアを攻めようとするかもしれない。
一方、隣のベトナムと中国は歴史的に仲が悪い。つまりベトナムと連携すれば、中国がラオスからカンボジアヘ南下する道を抑えることができる。
さらにマレーシアやフィリピンを味方につけて、海洋面での中国の進出を抑えることもできる。このように多角的な安全保障、同盟関係を結んでいけば、中国の野心に歯止めをかけることができる。
去年を境に、日本を取り巻く環境は変わった。アメリカのペロシ下院議長の訪台により日本は台湾を視野に入れることができるようになり、クアッドの成立により、東南アジア諸国を味方に引き込んで中国に対抗していくことができる時代になったのである。

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