坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

工場の問題を解決するということ

工場で働いていて、わかったことがある。
ある時、突如クレームが来る。
クレーム元は、後行程の工場である。
今までこんなクレームはなかった。なんでクレームが起こるんだ?
と管理職から経営陣まで考えるが、わからない。しかし何らかの対策を施して、問題は解決する。
しばらくして、また別のクレームが来る。
これも理由はわからないが対策をする。
このようなことが何度か立て続けにあって、クレームが来ない日が続くようになる。

ではなぜ今までなかったクレームが発生するようになったのか?
元々問題は存在していたのである。ただ誰も気づいていなかっただけである。
全てが同じレベルで、調和が取れていた。
しかしある日、今まで気づかなかった問題に気づく者が現れるのである。
その人より意識の高い人に周りが触発されて、全体のレベルが上がり、他の工場にも波及していく。

工場に限ったことではないだろうが、私は実際工場で働くと、色々問題を感じることが多かった。
しかしクレームに対する対処がなされるたびに、現場は問題の少ない、穏やかな仕事ができる場所になっていった。
工場には優秀な管理職がいることもある。
優秀な管理職は、日々様々な問題に取り組んでいる。
そしていくつかの問題は解決してくれる。
しかし優秀な管理職にも見えない問題というのはある。
管理職が見えない問題というのは、誰かが教えてあげないと解決することはできない。
しかし人間関係の問題もあって、なかなか問題解決に踏み切って、問題を正しく管理職に伝えることができなかったりする。


そのようなことをしているうちに、クレームのない穏やかな時期が終わり、再びクレームの嵐が起こることになる。
そのようになるのは、社会が要請する水準に、その工場のレベル、その工場で働く人々の意識のレベルが達していないからである。
こうして、工場は再び穏やかに過ごすことのできない場所になる。

正しく問題のあることを、優れた管理職に伝え、管理職と共に問題解決に取り組むことは、人から評価されることもある。
また問題解決に取り組むことで、逆に人から疎まれ、孤立し、左遷または解雇されることもある。
それでも言えることは、その問題は誰かが解決してくれるのを待っているということである。そして問題が解決されなかった場合、その工場に最も損な形で、その工場は問題の解決に迫られることになる。

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