坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

集団を裏切れ

従来、私は消費税増税派で、年金を増やして高齢化社会に備えようという見解だった。しかしその考えも変化してきている。
日本はどんどん貧しくなっている。高齢者を中心として硬直的な終身雇用を維持し、派遣社員の権利を認めず直接雇用しないからである。
日本の高齢者は自分達が貯蓄をして外に出さない。その結果内需が生まれず、増税もできないため若者へのサービス向上がなかなかできない。
そのため人口も増えない。私のようなロスジェネは結婚できない人が増えている。
中高年が今から結婚できても、多くが熟年結婚となるだろう。しかしだからといって生産性が低いなどと言われるべきではない。熟年結婚でもそれさえなければ出生率はもっと下がる。そもそも夢を奪われてなぜ生産性を上げられる?

現状将来の年金、そしてベーシックインカムへの道は進んでいるとは言えない。
私が年金を受給する頃に、受給額を増やせる保証はない。
そういう理由もあって今まで私は年金を上げるのを重視してきたが、今高齢者に手厚くすることに意味はない。未来を担うのは若者である。若者へのサービスを手厚くして転職スキルの向上を図り、収入を上昇させて国際競争力を高めてから高齢者への福祉を向上させるべきである。
定年制廃止も私は賛成だが、法に則って派遣社員を直接雇用するのが先で、それが行われてない現状で定年制を廃止するべきではない。

日本の労働者一人当たりの労働生産性が低い理由のひとつに、日本は安売り競争に走るというのがある。
なぜ高く売ることができないかといえば、日本人は生まれてから自己評価が低くなるようにしつけられているからである。
自己評価が低くなると、「お前にそれほどの価値があるのか」と言われると反論しにくくなる。このように自己を否定される言葉を受け止めると、自己肯定感の低い日本人は承認を求めるため集団、組織に帰属することで自己を肯定しようとする。

全ては繋がっている - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

で述べたように、集団にはサブリーダー=「いじめっ子」を正当化する構造がある。
この正当化のため、どんな理不尽なことでも受け入れられるように
自我を破壊していく。これが自己評価の低さとなり、自己肯定感がない日本人は自分や商品を高く売りつけることができなくなる。

こういう集団にはもう未来はない。集団の人の数はどんどん経っていくし、会社なら給料が上がらない。どんなに集団に忠誠を尽くしても見返りがない。だから裏切っていけばいい。
裏切っても平気なのである。裏切られたからといって人を排除し続ける余裕のある集団などもはやない。内心どう思おうが、裏切った後に戻ってきた人は必ず受け入れざるを得なくなる。だから今属している集団との関係を切れない人は、裏切った後で何食わぬ顔をして戻っていけばいい。

私は毎日、自殺率の推移を見る代わりに人身事故の件数を見ている。(もっとも去年は自殺率と人身事故件数が解離している。自殺率が増えたのに人身事故の件数が減っているのである)
そうやって死んでいく人を見ると何をしているのだろうと思う。今生きている多くの人より、自殺する人の命の方が価値があるのに。
今不遇な立場にいる人にこそこの国を再生する多くの鍵があり、今成功している人の多くにはそれがない。だから不遇な人々にこそ価値があると私は言う。

困っていて、見捨てられようとしている人を助けよう - 坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

で述べたように、不遇な人々に救いの手を差し伸べるべきで、それができていないのが問題の根本なのである。不遇な人々を救わない限り、不遇でない人も豊かになることはできない。

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