坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

男は自分を磨け、そして女性を支えろ。

痴漢の問題を主張するフェミニストに「安全ピンで抵抗するのは障害だ」と言う者がいる。
またゲイやトランスジェンダーが女子更衣室を使うのに反対すると「差別だ」と言ったりする者がいる。
もちろんこの場合、ゲイやトランスジェンダーの偽物が混ざる可能性があり、
保守の立場としては、本来男として女性を守らなければならないはずである。それが女性を痴漢に差し出すようなことをしている。

夫婦別姓について「家制度が崩壊する」と長い間言われていたが、
日本は夫婦同姓になったのは明治10年からである。それ以前は夫婦別姓だった。
中国でも韓国でも夫婦の姓は別で、夫婦同姓が家制度に維持してきたというエビデンスは全くなかった。
私は夫婦別姓には賛成だが、夫婦別姓は女性の権利向上の象徴にはなっても、家制度への影響がない以上夫婦別姓固有の効果というものはそんなに大きくはない。逆に言えば反対する理由もそんなに大きくはないのである。
最近は夫婦別姓については多少柔軟になった様子だが、その理由のひとつは、ウィキペディアを見ればすぐわかるような歴史的経緯を押さえずに、「家制度の維持」を主張した反動だろう。
それはともかく、夫婦別姓に反対する理由もそんなにない反対するというのは、先の痴漢の例と合わせて、女性の権利を認めないというよりも女性を攻撃することに目的があると見られてもやむを得ないだろう。
保守が男尊女卑を語る場合、男性優位のメリットを説いてその上で必要な攻撃を女性に対してするべきだが、いかに保守がその立場から語るのが難しくなっているかがこの例からわかるだろう。そして保守が本来手段に過ぎない女性攻撃を目的化してしまっているのは、男がそれだけ自信を無くしてしまっているということである。

男は自分に自信を持って女性を支え、その延長線上に女性の地位向上がなければならない。
この考えはフェミニズムではないが、男が女性を支え助けるという行為が、男の自信から発するものでない限り、フェミニズムも現状以上の発展は望めない。

つまり男が自分に自信のある男になるのを目指さなければいけないのだが、それも簡単に言えることではない。
児童虐待は年々増加傾向にあるが、虐待死に至るケースはニュースを見る限り、全て義父の連れ子の間で起こったことである。
多くの虐待死で義父が連れ子を虐待せざるをえないのは、連れ子を受け入れられる豊かな人格を作れていないからである。しかしその豊かな人格は、豊かな恋愛経験で培うのが一番効果的である。
児童の虐待死は義父と連れ子の間のことで、シングルマザーの婚活の結果と言える。それぞれの事件での家庭の所得の内訳はわからないが、あまり所得の高い家庭ではないのだろうと想像している。結婚も妥協の産物である可能性が高い。それだけに男が望まない妥協をしている可能性があり、それが本当は受け入れたくなかった連れ子だったりするのだろうと思っている。
豊かな恋愛経験の帰結として男がシングルマザーを受け入れるのではなく、望まない妥協の結果であるのが虐待死についての私の仮説だが、それが不幸な結末を招く可能性が高いのなら、シングルマザーへの社会保障をもっと手厚くして婚活に頼る必要がないようにして、社会全体の所得水準を引き上げなければならない。それはもちろんMMTなどという方法などではない。MMTは所得の水ぶくれを起こすだけで、それこそMMT論者に「真水は何%だ」と言わなければならない。MMT論者が逃げたがっている派遣の権利をしっかりと認めて、低所得者のベースアップを図るのがベストである。

日本の女性の権利は世界的に見ても驚くほど低い。リベラル全盛の頃は男女同権の時代が目の前にあるかのような錯覚を覚えたが、今となってはその空回りぶりに驚くばかりである。
その理由はフェミニストが自分の立場を守り、ヒエラルキー構造の維持のためにフェミニズムを利用していたのが一番の理由である。リベラルは縦社会の維持のためでなく、横に繋がらなければならない。
そして縦社会の維持が低所得者を増やし、さらに現状を維持するために犯罪的な派遣の権利の蹂躙を隠蔽してしまったために、男が全体的に自分に自信を持てなくなってしまった。男は失った自信を取り戻すために、手探りででも自分を再構築する努力をしなければならない。

古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。