坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

よく考えれば50近くまで五重塔を見た記憶がほとんどなかった

「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺

正岡子規が詠んだが、この句は夕暮れの法隆寺五重塔を思い浮かばせてくれる。

京都には東寺の五重塔があり、また「八坂の塔」と呼ばれる法観寺五重塔がある。

五重塔というの゙は、日本の風景といっていい。

翻って山形県には行基和尚開基という古刹慈恩寺があり、三重塔をある。小学生の時に見学に行った記憶がある。

「なんだよ三重塔なんて、五重塔が他にいっぱいあるじゃんか」

と思った私は、わかっていなかった。

私は来年で50になるが、過去に記憶を巡らせてみると、五重塔を見た記憶がほとんどないのである。

そう気づいて、過去を思い出してみた。

大学時代は多摩市に住んでいた。

最寄りは聖蹟桜ヶ丘駅で、急行に乗って一駅で高幡不動駅に着く。

高幡不動には五重塔があるが、当時寺には関心がなかったので見にいかなかった。

学生時代、京都には二度行った。

京都は清水寺にも六波羅蜜寺にも、金閣寺にも行った。しかし五重塔を見る機会はなかった。

いや東寺の五重塔は見たことはあるか?と思ったが、東寺には行ったことがない。

京都駅に違いはずだから、京都駅周辺には行ったことがあるので、そこで五重塔は見えなかったか?と思ったら、新幹線から見えたはずである。

営業の仕事をしていた頃、大阪に住んでおり、梅原猛の『隠された十字架』を読んだこともあって、法隆寺に行ってみようかと思ったことはあった。法隆寺なら近鉄線で行けたはずだが、結局行かなかった。

このように、私は五重塔を見た記憶がほとんどないのに、さも見慣れているかのように思って、49年間過ごしてきた。なぜだろう?アニメの『一休さん』の記憶でも刷り込まれていたのか?

子供の頃から歴史に興味を持って、五重塔の写真を見慣れていたせいかもしれない。しかし歴史を調べればわかってくるが、寺院に五重塔を配する伽藍形式は古い時代のもので、時代が降るにつれて、五重塔のある寺は減っていく。

寺なんか腐るほどあるが、五重塔のある寺というの゙はむしろレアなのである。

山形に五重塔はあるか?ひょっとしたらないのではないかと思ったら、あった。

羽黒山出羽神社というのがあって、神仏習合の名残りか、神社なのに五重塔がある。山形の五重塔はこれひとつのはずである。

ちなみに天守閣のある城は4つ見た。会津若松城、熊本城、大阪城それに山形の上山城である(ちなみに上山城は江戸時代には天守閣はなかったwww)。中を登れる天守閣のある城は見たことがあっても、中に入れず、宗教施設の五重塔には今まで興味がなかった訳だ。

では本当に、私は拝観で五重塔を見たことがなかったのかといえば、あった。

観光ではなく、飛び込み営業をしていたら、四天王寺に文字通り迷い込んで、そこで五重塔を見た。

夕暮れの、日がとっぷりと暮れようとしていた時で、ライトアップされた朱塗りの五重塔は実にきれいだった。仕事で身も心も疲れをいて、もう少しそこにいたいと思ったが、名残り惜しんで境内を去った記憶がある。

ともかく、五重塔というの゙はそんじょそこらにあるものではないのだ。みんな…五重塔を見る機会があったら見に行こうぜ😅(ちなみに清水寺には三重塔があったが、見たっけかなあ…)

 

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