坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

地下鉄サリン事件に居合わせた怪物

1995年3月20日地下鉄サリン事件の日、地下鉄の駅構内にサリンが散布され、電車の運行が停止されているアナウンスが流れた。
(なんだ、大したことないじゃねぇか)
と思いながら、大学受験への道を急ぐ怪物がいた。
その年は阪神・淡路大震災があった年だが、その怪物は阪神・淡路大震災にも何も感じていなかった。
(なんだ5000人死んだくらい。10000人ならするひどいと思うけど)
その怪物は、5000人と10000人のどこでひどいとひどくないの差が出るかなどわかりもせずにそう思っていた。
地下鉄サリン事件で世間が大騒ぎになっても、その怪物はなぜ世間がそんなに騒ぐのかわかっていなかった。

何を隠そう、その怪物とは20歳の、その年21歳になる私のことである。
もっとも、地下鉄サリン事件はオウムが悪いと認識していた。しかしそれでいて、地下鉄サリン事件の犠牲者に対する同情というのは少しも持っていなかった。
若い頃の私はそういう、情緒が徹底的に欠落しているところがあった。

私は子供の頃からいじめられていた。
一方、歴史に触れるようになってから、戦争で特に兵士に犠牲を強いる場面を好んだ。横山光輝の『三国志』で曹操が兵士を犠牲にして袁術に勝利する場面などは特に好きだった。
思春期に入ってからは、よく「独裁者気質」と言われた。私も自分をそうだと思っていた。しかしそうではなかった。
いじめに遭ってきた私は、独裁者的に行動し、多くの犠牲を出すことが自分の存在証明だと思っていたのである。そして人に犠牲を求めるように、自分の犠牲も省みてはいなかった。だから地下鉄サリン事件の時も、全く恐怖を感じずに行動することができた。
よくこんな考えで今まで死なずに生きてこれたもんだ。
しかもこんな性格で、若い頃は自分が人と違うと悩んでいたりするんだからそんなの当たり前だってーの、自分の性格を直せと突っ込みたくなるねwww。
今はいろんな経験をしたおかげで、そういう他人にも自分にも犠牲を求める性格は大分直った。
みんなも自分、そして他人を大事にね🤗

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