坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

全ての人に存在価値はある

私はこの短くない半生において、数多くの人と敵対してきたし、人に散々「お前なんか生きてる価値ねえよ」と言ってきた。
しかしだからこそ言える。この世に意味のない存在なんかない。

嫌いな相手の存在意義を否定したいと思うのは人情である。
しかしどんなに相手を否定しても、その相手に変わることはできない。
否定した相手にも、大事な人がいる。役割がある。否定した相手に代わってその人の大事な人に代わる存在になったり、その人の役割を務めたりすることはほとんどできない。
また優劣の多くは、その時代のパラダイムによる。
西洋では質素倹約がカトリックの徳目で、蓄財は悪だった。しかしプロテスタントのカルヴィニズムが予定説を認めたことにより、蓄財が救済の証とみなされ、カルヴィニズムを信奉する国で資本主義が発展した。このようにパラダイムが変われば、それまで悪とみなされていたことが善になる。
このようなパラダイムの転換は、長い歴史的時間の中で誰でも悪から善、無能から有能に転換する可能性を与えており、この勝負は永遠の時間の中で決着が着くことはない。
そして全てのことは関連しあっている。
不幸は単なる不幸ではない。不幸が次の幸福を呼ぶことがある。
その場合、人に不幸をもたらした人がいたら、その人は人の幸福も呼び込んだことになる。
幸、不幸も全てが関連しあって、何が善で何が悪か判然としなくなる世界。
そのため全てのことに意味があると捉え、石や木にも神が存在すると考える。こういう思想を汎神論という。
だから誰にでも存在意義はある。というより人の存在意義を否定することは誰にもできない。
「お前の存在意義なんかねえよ」とよく言ってきた私だからこそ言える、誰もが存在意義を持っており、その存在意義は誰にも否定できないのである。

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