坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

坂本流孫子の兵法〜最近の話題の争いに関わる12 の提言

最近ではLGBT法案から旧NHKの内紛、ジャニーズの騒動まで、いろんなところで争いが生じている。しかし争いの加熱ぶりを見ると言いたくなってくることがある。

それは全ては勝負だということである。勝負に勝てばよし、しかし負けても人生は続くのである。そのどちらが正義かを争うという勝負に全力投球をするか、それともほどほどで手を引くかは個々人の判断だが、負けて自信喪失というのは多くの場合つまらない。だからそういう争いに加わる場合の提言をいくつか。

 

①全ては善悪でなく勝負だと思うこと。一番悪いのが勝負事にすぎないものを「自分が正義だ」と思うこと。正義は道徳ではない。秩序を創始、または維持するための手段である。正義を実行する者が善人とは限らない。正義の実行そのものが悪である場合が多い。戦争がその最たる例だろう。正義の戦争などほとんどない。「自分は正義だ」と思うのは「自分が善人だ」と思うのとほぼイコールであり、何が正義かに捉われると、その正義に引きずられて生きていくことになる。その場合損する人生を送ることが多い。

②何が敵で何が味方かをはっきりさせること。完全に敵対行為をしているのに、「俺はお前の味方だ」とひたすらに言い続ける者がいるが、実にみっともない。しかし対人依存の強い人間は、こういう罠に陥りやすい。

③物事を徹底的に論理分解して考えること。例えばAとA'が似ていても、同じものかどうかは論理分解すればわかる。AとA'の違いがあれば、同士と見なすべきかは慎重に判断する必要がある。対人依存の強い人はA'を味方と思い込んで敵を引き入れる失敗をしがち。

③勝利条件を設定すること。勝利条件が多い方が勝ちやすい。

④争いによって何を得、何を失うかをはっきりさせること。勝っても失うものがある場合もあるし、負けても得るものがある場合もある。

⑤あらかじめ自分が勝ちやすいと思う立場に自分をシフトしておくこと。なお、勝ちやすい立場かどうかは人数が多い方とは限らない。将、つまり集団のリーダーの力量による部分が大きい。今まで会心撃を続けたリーダーでも、別の少人数のリーダーの力量に負けることがある。リーダーの力量が高くても安易にカリスマ化しないこと。カリスマ化した挙げ句負けてもべそをかくな。

⑥撤退ラインを設けておくこと。それはひとつひとつの争いだけに限らず、普段からの心構えでもある。つまり自分の唱える正義がどの程度の正義であるかは普段から値踏みしておくということである。その値踏みがしっかりしていれば、撤退ラインを超えて深入りするということはない。

⑦対立相手の枝葉でなく、核を攻撃すること。枝葉を攻撃してもダラダラするだけ。

⑧相手と自分を良く知ること。

⑨相手を等身大に見ること。相手の強さを過大に見たり、予想以上に相手が強いからといって、相手を力量を低めたりしないこと。ただし相手の過大評価は争いを避けるという意味ではマイナスにならないが、戦っている相手を実際より低く評価すると、大抵それが罠になって大敗する。相手から仕掛けられた争いで相手を過大に強く見ると敗北の原因になりかねない。

⑩短期決戦は長期戦に持ち込むこと。長期戦を避けたければ短期決戦に持ち込めばいいが、それができるかどうかは相手による。

⑪自分は相手を理解し、相手に自分の理解を求めないこと。戦っている相手に自分の理解を求めるというのが「自分は正義だ」という発想の最たるもので、そういう争いは自己満足の争いで実利に乏しい。相手の理解など求めず、攻撃力を上げることに専念すること。自分の立場の理解はプロパガンダのためにするもので、敵に善人だと思われるためにするものではない。

⑫強い者同士は、争わない。

 

ちなみに「これが俺の正義であり命を捨ててやるんだ」という方には、この提言の多くは無用です。また命を捨てて取り組むことを否定するものでもありません。みんなそれぞれのスタンスを持って今の話題に取り組みましょう。

 

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