坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

今後のブログの方針について

私のブログは、社会的な記事は主に2000年代までの読書がベースになっている。
特に新書ブームの影響が大きく、私としては新書ブームの傾向が発展する方向になるのを期待してブログを書いてきたというのが本音である。

問題は、私が顔期待したようにならなかったことである。
これまで、日本の歴史は精神的な断絶のない連続的なものだった。連続的というのは、戦前から戦後への移行ですら断絶は存在しないということである。
それが、2021年を境に本当の断絶ができたようである。
断絶とは、過去と切り離されたということである。
youtubeでもビジネスや自己啓発の動画がうける傾向にあり、社会学的なアプローチはそんなに流行らない。
こういう状況で、社会的な記事に重点を置く今までのブログ運営に限界を感じた。
それで方針展開するのだが、正直なところ勉強が追いついていない。そもそもブログを始めて7年間で、平均年一冊本を読んでいたかさえ怪しいwww。
ただおおざっぱな方向性としては、過去は振り返らない方向である。断絶が生じた以上、過去に自分のあるべき姿を求めていくのは得策ではない。過去を振り返るより今何をすべきかを考えた方がいい。何をすべきかを考える時、過去の自分との一貫性を求めるのが難しい時がある。そのような時に、過去過去の自分に固執するべきではない。
勉強が追いつかない分を他のもので埋めていくのだが、従来の歴史やマンガの方向性についても述べていこう。
後出しじゃんけんになるが、歴史については『のぼうの城』で歴史小説については限界に達したと感じていた。
歴史小説では戦国時代を中心に、特に織田信長が主役に取り上げられることが多かった。90年代には『武功夜話』という文献から多くのエピソードを取り入れた『下天は夢か』がヒットしたが、後に『武功夜話』が偽書だとわかり、『信長公記』を中心とした歴史研究が行われるようになった。その中で長篠の戦いの鉄砲三千丁による三段打ちが千丁の三段打ちでも一斉射撃でもないことが判明した。
他にも歴史研究は多大な成果を上げていた。
それでなぜ歴史小説が下火になると思っていたかといえば、ネタが尽きたからである。
求められていたのは歴史研究ではなく小説であり、ストーリーを作るには研究成果を元に壮大な構想を練らなければならない。
しかし歴史小説の中心の中心である信長は既に語り尽くされており、歴史小説家達は今まで語られなかった他の英雄を探し求めた。そうして九戸政実や成田長親といった人物にスポットライトが当てられた。その結果ネタが尽きた。
もっとも私は信長のような歴史の最重要人物を掘り下げることができないと思っていたのではない。必要なのは批判だった。信長への批判ではなく、日本の歴史と社会へのアンチテーゼとして信長を取り上げることが必要だった。私の歴史記事はそういう考えで書いている。そうそれができないから歴史小説は下火になると思っていたし、その通りになった。
私の歴史記事が日本の歴史と社会への批判そのものである以上、歴史記事だけは方針転換ができない。だから歴史記事のみ方針を変えずにいく。
マンガ等の記事については、批判的な書き方は可能な限り控えていくつもりである。

古代史、神話中心のブログ「人の言うことを聞くべからず」+もよろしくお願いします。