坂本晶の「人の言うことを聞くべからず」

「水瓶座の女」の著者坂本晶が、書評をはじめ、書きたいことを書きたいように書いていきます。サブブログ「人の言うことを聞くべからず」+では古代史、神話中心にやってます。 NOTEでもブログやってます。「坂本晶の『後悔するべからず』 https://note.com/sakamotoakiraxyz他にyoutubeで「坂本晶のチャンネル」やってます。

薬屋のひとりごと

最近『薬屋のひとりごと』を読んだ。マンガで7巻までだけど面白いね。特に世の中にいそうでいないキャラというのは面白いけど、主人公がそうなのがいい。

主人公の猫猫は花街で薬師をしていたが、人攫いにあって後宮の下級女官として売り飛ばされる。

後宮で能力を発揮しても人攫いへの送金が増えるだけだから普段は無能を装っている。

しかし頭の回転が早く、毒や薬の知識が豊富なことから、宦官の壬氏の目に止まり、様々な事件を解決していくようになる。主人公のキャラ作りが面白い。

男嫌いではないにしても、妓楼で男の習性を知り尽くしているだけに、男を見る目はかなり醒めている。

顔立ちは本当は整っているのだが、花街では襲われる危険があるため化粧で顔にシミやそばかすを描いている。後宮ではすっぴんに戻すタイミングを逸した上、後宮内にも危険があるため壬氏からもそばかすを残すように言われてそのままにしている。

毒が好きで、毒に免疫があるため、主に毒見役を務めるが、毒に当たると喜んでしまったりする。左腕には、毒薬を自分の体で試した傷跡を隠すために包帯を巻いているが、周囲からは「過去に虐待を受けていたことを隠すため」だと勘違いされて同情を集めていたりする。

相方の壬氏は実は皇帝の弟で宦官ではないのだが、「天女の微笑み」と呼ばれるほどに美しい容姿だが、猫猫には「無駄に美しい容姿」として苦手とされている。猫猫が壬氏の容姿に惑わされないことから好意を抱いているが、猫猫はナメクジを見るような目で壬氏を見ることもあり、その度に傷ついたりしている。

それで気を引く方法が例えば指にはちみつをつけて舐めさせようをするような幼稚なやり方で、猫猫には引かれたりしている。

現在の皇帝は豊満な女性が好きだが、先の皇帝(現皇帝の父)は幼女好みで、妃の一人里樹妃は9歳の時に後宮に入ったとのこと。今の皇帝の出産時には体が幼かったために分娩できずに胎を割いて、つまり帝王切開で出産している。そのための傷も残っている。

今の皇帝は先帝が手をつける前に死んでしまったので、新たに自分の妃としている。阿多妃は皇帝よりひとつ歳上の35歳だが、出産の際に子供をうめない体になり、子供(実は壬氏。阿多妃は壬氏の母)も乳幼児期になくしている。それで妃の地位を空けるために暇を出されたが、皇帝の父姉弟東宮時代から後宮から出ても離宮で暮らせるようにはからい、皇帝の相談役も務めている。

先帝は暗愚だったらしく、以前の悪いところを改善しようとしてるってところもういいね。

 

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